「ソフトの指摘する手も参考になるが、それだけだと偏るんじゃないか」
「50代であれば50代なりの将棋を指せていけたらいい」
羽生九段の将棋研究におけるAI活用と対局に対する自身の姿勢を述べている。
さらに、
「テニスのラリーをやっていたとして
一番厳しいと打たれて返せた時が一番うれしい。
一番厳しいコースに打ってくれないと、楽しくない
ぎりぎりをつかれたところを返せるのが楽しい」
(返せないのも苦しいですよね?)という声に
「返せない時もあるので、そこは微妙なところです」(笑いながら話していた)
棋士は皆そうかもしれないが、羽生九段は将棋が好きなのである。
豊島竜王・叡王の羽生九段の感触
「羽生さんは読んでる量が違う
同じ変化であっても、何回も何回も繰り返して読んでいると思います」
………いえ、あなたも物凄く読んでいる
豊島二冠に勝つのは、なんと大変なことか!
少し前まで、羽生九段が言われていた評価(感想・感触)なのだが、悔しいが豊島二冠の強さを讃えるべきだろう。
竜王戦第3局は、それを痛感させられた。
豊島竜王が難解な将棋を、正確な押し引きで局面をリード、優位を拡大。
しかし、豊島竜王の死角から飛んできた羽生九段の▲9一馬が、豊島竜王の混乱を呼び、混戦に。
そこから羽生九段が正確な指し回しで、逆に優位に。豊島竜王も羽生玉の嫌味を突く寄り付き方で、楽にはさせない。評価値的には、羽生大優勢でも、人間的には羽生優勢は間違いないが、勝ち切るのは簡単ではないという局面が続いた。
……結局、勝ち切ることができず、逆転負け。
「局面が目まぐるしく変わる展開が続いていたので、まったく見通しが立たないまま、ずっと指していました
疲れるというか………それは間違いないです」
残念な敗局。非常に痛い敗局だったが、まだ、1勝2敗。
まだまだ勝負はこれから……と思っていたところ。
『羽生九段の体調不良で竜王戦第4局が延期』の報。
「一昨日からほぼ寝られていない…
しんど。
申し訳ない申し訳ないです」
2020年11月11日 12:11 午後 ←「12:11 午後」という表記は、昼?それとも夜?
羽生九段の妻・理恵さんのツイッター。
羽生九段が理恵さんのアカウントから発信したのか、理恵さんの代筆なのか分からないが、痛々しい言葉。
無菌性髄膜炎
《定義》
種々のウイルスを中心とした病原体の感染による髄膜の感染症である。
《臨床的特徴》
発熱、頭痛、嘔吐を主な特徴とするが、新生児や乳児などでは臨床症状が明らかではないことが多い。項部硬直、Kernig徴候、Brudzinski徴候などの髄膜刺激症状が見られるが同じく新生児や乳児などではこれらが明らかではないことも多い。【厚生労働省HPより】
また【広島市のHPによると】
髄膜(脳や脊髄を保護している膜)が炎症を起こす病気で、このうち髄液(脳や脊髄と髄膜の間を満たしている液体)の中に細菌が認められないものを無菌性髄膜炎という。
髄液の中に細菌が認められる場合は、細菌性髄膜炎といいますが、一般的に無菌性髄膜炎は細菌性髄膜炎と比較して症状が軽いとされている。
ほとんどはウイルスが原因で、特にエンテロウイルス(注)が全体の約85%を占めている。
主な症状は、発熱・頭痛・嘔吐の3つ。
また、首の後ろが硬くなり、前に曲げにくくなる(項部硬直)。
そのほか、原因ウイルスによっては、のどの痛み、腹痛、下痢を伴ったり、発しんがみられる場合がある。
重い風邪のような症状。「無菌性髄膜炎は細菌性髄膜炎と比較して症状が軽いとされている」という表記を信じたい。
身体はしんどいと思うが、この際、将棋のことは忘れて(辛くて、考えるどころではないかも)、休んで欲しい……
回復が早かったのは嬉しいが、ハードスケジュールが待っていた。
11月17日(退院3日後)対木村九段(王将リーグ)《勝ち》
11月20日対豊島竜王(王将リーグ)《負け》
11月23日対佐藤康九段(順位戦)《勝ち》
佐藤康戦は、午前1時に及ぶ激闘。
「先日のA級順位戦から戻ったのは午前2時過ぎ。興奮冷めやらぬのか、コップ持つ手がフルフル震え、怖かった。
今までも心身パーツがバラバラ状態で戻ってくる事はあれども、ここまででは無かった」(理恵夫人)
過酷な勝負の世界。
でも、好きな将棋にどっぷり浸かり、楽しかったんじゃあないのかなあ……
ナレーション
AI を使った研究をしてみると、深いところまでどんどん掘っていける。
ソフトさえも悩むような局面から、人間が勝負を始めなくてはいけない
様々な点から研究に割く時間も増えているし、集中力を高めていかないといけない
研究競争は激しくなっている。
シューズや水着の革新で、タイムが飛躍的に伸びた長距離走や競泳と同じようなAIを活用した将棋の技術のレベルアップ。
釈然としないものを感じる私は古いかもしれない。
将棋への愛を持たない技術者(プログラマー)に、将棋をズタズタにされたと思うのは、逆恨みか?
第4局も敗れ、羽生は1勝3敗。後がない第5局
羽生九段の”やや良し”で進んだが、当然の利かしと思われた▲2四歩が緩手。
手抜きで“と金”を作られたのが大きく、逆転負け。
「ちょっと良いかなと思っていた
具体的に何をやればいいか、わからなかった」
この局面に誘導し、羽生の緩手を咎めた豊島竜王……強し!
【終局直前】
評価値豊島の87%
「もう投げると思う」
「99%になりました」
………控室の乾いた声
それでも▲7九金と指す
豊島の△8八銀に………「負けました」
「久しぶりの2日制でしたけど、自分なりには充実して指せたかなとは思います」
「自分がやってみようかなという作戦はできたので、そこは良かったのかな」
「50代であれば50代なりの将棋を指せていけたらいい」
羽生九段の将棋研究におけるAI活用と対局に対する自身の姿勢を述べている。
さらに、
「テニスのラリーをやっていたとして
一番厳しいと打たれて返せた時が一番うれしい。
一番厳しいコースに打ってくれないと、楽しくない
ぎりぎりをつかれたところを返せるのが楽しい」
(返せないのも苦しいですよね?)という声に
「返せない時もあるので、そこは微妙なところです」(笑いながら話していた)
棋士は皆そうかもしれないが、羽生九段は将棋が好きなのである。
豊島竜王・叡王の羽生九段の感触
「羽生さんは読んでる量が違う
同じ変化であっても、何回も何回も繰り返して読んでいると思います」
………いえ、あなたも物凄く読んでいる
豊島二冠に勝つのは、なんと大変なことか!
少し前まで、羽生九段が言われていた評価(感想・感触)なのだが、悔しいが豊島二冠の強さを讃えるべきだろう。
竜王戦第3局は、それを痛感させられた。
豊島竜王が難解な将棋を、正確な押し引きで局面をリード、優位を拡大。
しかし、豊島竜王の死角から飛んできた羽生九段の▲9一馬が、豊島竜王の混乱を呼び、混戦に。
そこから羽生九段が正確な指し回しで、逆に優位に。豊島竜王も羽生玉の嫌味を突く寄り付き方で、楽にはさせない。評価値的には、羽生大優勢でも、人間的には羽生優勢は間違いないが、勝ち切るのは簡単ではないという局面が続いた。
……結局、勝ち切ることができず、逆転負け。
「局面が目まぐるしく変わる展開が続いていたので、まったく見通しが立たないまま、ずっと指していました
疲れるというか………それは間違いないです」
残念な敗局。非常に痛い敗局だったが、まだ、1勝2敗。
まだまだ勝負はこれから……と思っていたところ。
『羽生九段の体調不良で竜王戦第4局が延期』の報。
「一昨日からほぼ寝られていない…
しんど。
申し訳ない申し訳ないです」
2020年11月11日 12:11 午後 ←「12:11 午後」という表記は、昼?それとも夜?
羽生九段の妻・理恵さんのツイッター。
羽生九段が理恵さんのアカウントから発信したのか、理恵さんの代筆なのか分からないが、痛々しい言葉。
無菌性髄膜炎
《定義》
種々のウイルスを中心とした病原体の感染による髄膜の感染症である。
《臨床的特徴》
発熱、頭痛、嘔吐を主な特徴とするが、新生児や乳児などでは臨床症状が明らかではないことが多い。項部硬直、Kernig徴候、Brudzinski徴候などの髄膜刺激症状が見られるが同じく新生児や乳児などではこれらが明らかではないことも多い。【厚生労働省HPより】
また【広島市のHPによると】
髄膜(脳や脊髄を保護している膜)が炎症を起こす病気で、このうち髄液(脳や脊髄と髄膜の間を満たしている液体)の中に細菌が認められないものを無菌性髄膜炎という。
髄液の中に細菌が認められる場合は、細菌性髄膜炎といいますが、一般的に無菌性髄膜炎は細菌性髄膜炎と比較して症状が軽いとされている。
ほとんどはウイルスが原因で、特にエンテロウイルス(注)が全体の約85%を占めている。
主な症状は、発熱・頭痛・嘔吐の3つ。
また、首の後ろが硬くなり、前に曲げにくくなる(項部硬直)。
そのほか、原因ウイルスによっては、のどの痛み、腹痛、下痢を伴ったり、発しんがみられる場合がある。
重い風邪のような症状。「無菌性髄膜炎は細菌性髄膜炎と比較して症状が軽いとされている」という表記を信じたい。
身体はしんどいと思うが、この際、将棋のことは忘れて(辛くて、考えるどころではないかも)、休んで欲しい……
回復が早かったのは嬉しいが、ハードスケジュールが待っていた。
11月17日(退院3日後)対木村九段(王将リーグ)《勝ち》
11月20日対豊島竜王(王将リーグ)《負け》
11月23日対佐藤康九段(順位戦)《勝ち》
佐藤康戦は、午前1時に及ぶ激闘。
「先日のA級順位戦から戻ったのは午前2時過ぎ。興奮冷めやらぬのか、コップ持つ手がフルフル震え、怖かった。
今までも心身パーツがバラバラ状態で戻ってくる事はあれども、ここまででは無かった」(理恵夫人)
過酷な勝負の世界。
でも、好きな将棋にどっぷり浸かり、楽しかったんじゃあないのかなあ……
ナレーション
AI を使った研究をしてみると、深いところまでどんどん掘っていける。
ソフトさえも悩むような局面から、人間が勝負を始めなくてはいけない
様々な点から研究に割く時間も増えているし、集中力を高めていかないといけない
研究競争は激しくなっている。
シューズや水着の革新で、タイムが飛躍的に伸びた長距離走や競泳と同じようなAIを活用した将棋の技術のレベルアップ。
釈然としないものを感じる私は古いかもしれない。
将棋への愛を持たない技術者(プログラマー)に、将棋をズタズタにされたと思うのは、逆恨みか?
第4局も敗れ、羽生は1勝3敗。後がない第5局
羽生九段の”やや良し”で進んだが、当然の利かしと思われた▲2四歩が緩手。
手抜きで“と金”を作られたのが大きく、逆転負け。
「ちょっと良いかなと思っていた
具体的に何をやればいいか、わからなかった」
この局面に誘導し、羽生の緩手を咎めた豊島竜王……強し!
【終局直前】
評価値豊島の87%
「もう投げると思う」
「99%になりました」
………控室の乾いた声
それでも▲7九金と指す
豊島の△8八銀に………「負けました」
「久しぶりの2日制でしたけど、自分なりには充実して指せたかなとは思います」
「自分がやってみようかなという作戦はできたので、そこは良かったのかな」
そ、そうでしたね。
完全に「失念」
してましたよ。
羽生さん、途中で体調不良状態が
あったんですよね。
すっかり忘れてましたよ・・・・。
ほんと、楽しかったので。
個人的には竜王戦は第1局目が
一番印象に残っています。
短手数でしたが(違ってたかな??)
「タイトル戦でもここで踏み込むのかよ!」
と、ほんとびっくりしました。
>羽生さん、途中で体調不良状態があったんですよね。
大事に至らなくてよかったです。
>(第一局は)短手数でしたが(違ってたな??)「タイトル戦でもここで踏み込むのかよ!」と、ほんとびっくりしました。
豊島竜王は事前に相当練り込んできたような感じがします。
羽生九段も想定の一つの局面でしたが、豊島竜王の実戦の局面の脳裏への沁み込み具合が半端でなかった気がしました。
封じ手直前の△2七歩の利かしはこの一瞬しかないという精密な読みの深さを感じました。