英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

臨床犯罪学者 火村英生の推理 最終話「ロジカル・デスゲーム」 【追記あり】

2016-03-22 16:30:20 | ドラマ・映画
(ちょっとしたトラブルで、最初の6分ほど視聴できず、観始めたのは、おそらく有栖川が“自分は火村にとってどういう存在か?”と尋ね、火村の答えに不平を言って、逆に質問され、ボートのの同乗者の例えをしたところ)
 有栖川が不満に思った火村の答えとは?……おそらく、「知人」とか「知り合い」だと想像。

 有栖川は『ボートの同乗者』と例えた。
 ……火村はボートを力強く前進させるが、ボートの底を斧で叩き割ってしまうような危うさを感じる……だそうだ。
 有栖川にとって、“火村と一蓮托生”という思いなのだろう。

 「だったら、斧をボートに積み込ませるな」と言いたいが。
 火村と有栖川、ホームズとワトソンに例えていたが、どちらかというと現代版の『SHERLOCK』(主演:ベネディクト・カンバーバッチ)の二人の関係に近いように思える。



ロジカル・デスゲーム
 これは有名な『モンティ・ホール問題』で“確率の(疑似)パラドックス”の一つ。(モンティ・ホール問題は“当たりを選ぶ問題”で、諸星が出題したのは“毒を択ばない問題”という違いはある)
 説明する場合、当たりを選ぶの方が直観的に理解しやすいので、この線(A、B、Cの3つ箱があって1つが当たり)で進めさせていただきます。

 最初の選択をした後、出題者が≪選択しなかった2つから外れを選び明示≫した後の、当たりはずれの確率は五分五分であるように思えます。
 しかし、≪選択しなかった2つから外れを選び明示≫という行為に意思が含まれているのが、カギなのです。

 最初の選択で、①当たりを選ぶ…確率1/3、②外れを選ぶ……確率2/3。
 逆から言うと、選択されなかった残りに、当たりが含まれる確率は2/3(①に対応)、当たりが含まれない確率は1/3(②に対応)。
 つまり、選択しなかった残りの方に当たりがある確率が2/3あるということです。
 「残りの方から外れを一つ除外した後、最初の選択を変更する」という行為は、箱を1個選んでいるように思われますが、実は残りの2個を選んでいるのです。

★手順を逆にすればよく分かるかもしれません。
1.「最初にAの箱を選んだあと選択を変更すると決定しておく(心の中で)」=「B、Cの箱を選択」
2.出題者がB、Cの箱のうち外れの箱を除外
 こう考えると、出題者は被出題者の心理をもてあそんでいるようであるが、実は、自ら不利に追いこんでいるのです。
 もちろん、最初の選択で当たりを選んでいれば、選択を変えると外れを選んでしまうことになりますが、その確率は1/3なのです。

★もう少し、極端な例を考えましょう。
「100個の箱があって1個だけ当たりが入っていて、最初の選択した残りの箱99個のうち外れの98個を除外して、残り2個にします。
 さて、選択を変更してもいいですよ」
……変更しますよね。変えずに当たりを引く確率は1/100なのですから。


 火村の場合、毒を飲みたくないのだから、選択を変更しなければ2/3の確率で助かる。
 しかし、1/3でも、いや1/10でも……1/100でも嫌だよね。
 それに、こんなデスゲームで勝っても、殺人になってしまい、諸星の思うつぼ。
 グラスの中のワインを混ぜ合わせれば、致死量の1/3となり、命は助かる。(まあ、これも嫌だけど)

 おそらく、この火村の行動は諸星も想定内、というか、期待していたのだろう。
 “1人分の致死量”とわざわざ言っているし、
 背中を向けて隙も作っているし、
 グラスに注いだワインの量も少なめだった(ひとつのグラスにワインを合わせても溢れない)
 


それにしても……
火村に一番近い女……諸星ぃぃ~お前かあぁぁ!



 諸星移送中、公安の内通者が正体を現すが、鍋島刑事(生瀬勝久)が珍しく?活躍。(第2話の「異形の客」で刑事の勘で通り魔犯を嗅ぎ分けた)
 が、結局、逃亡を許す。


ライヘンバッハの滝
 シャーロック・ホームズが宿敵・モリアーティ―と相討ちになった舞台がライヘンバッハの滝。
 アリスとの会話で、その話が出て、思いっきりフラグが立ってしまった。
 諸星と相討ち……二人とも姿を消し、火村の死を悲しむ面々。

 ラストシーンで火村らしき人影が登場。
 諸星はどうなった?………できれば、もう登場しないでほしい。


原作はもっと面白いはず。シャングリラを絡ませず、それぞれのエピソードを真面目に描いていけばもっと面白かったはず。
大事なことなので、もう一度言います。
「諸星は、もう登場しないでほしい」


【追記】
侮れない老夫婦
 火村&諸星カップルを見て、何気ない挨拶を交わした老夫婦、ふたりのただならぬ気配を察知したどころか、諸星の正体を見抜くとは!………侮れぬ。



【ストーリー】番組サイトより
 諸星(長谷川京子)が姿を消し、次なる犯行が懸念される中、不気味なメッセージを受け取った火村(斎藤工)。「ターゲットは、火村英生に一番近い女」という言葉とともに、顔を塗りつぶされた朱美(山本美月)、時絵(夏木マリ)、小野(優香)の写真が添えられていた。その送り主は、諸星と見られた。諸星のターゲットが朱美たち3人の女性と予告されたことから、警察が3人を警護することに。
 火村は、アリス(窪田正孝)を危険な目に遭わせてしまったことで自責の念にかられていた。そんな火村にアリスは、火村と自分の関係をシャーロック・ホームズと助手のワトソンに例えて、命を懸けても惜しくないほどの火村への深い思いを語るのだった。
 火村が下宿に帰ると、諸星が待っていた。諸星は「人を殺したいという願望をかなえさせてあげる」と火村を挑発し、さらに「殺す相手は私だ」と告げる。
 諸星は火村に、あるゲームを持ちかける。そのために、3つのグラスとワイン、一人分の致死量となる猛毒トリカブトの入ったカプセルが用意されていた。
 火村が抑え込む殺意を煽り、死を賭けたスリルを楽しむ諸星。火村は、諸星が仕掛けた“死のゲーム”を受けて立つ。火村と諸星、最終決戦の行方は!?そして、火村とアリスの二人を待ち受けるのは、ハッピーエンドか?バッドエンドか?

原作:ロジカル・デスゲーム(「長い廊下がある家(光文社)」収録)

脚本:マギー
演出:佐久間紀佳
コメント (7)
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15-16 Wリーグ プレーオフ・ファイナル 第4戦

2016-03-21 17:56:00 | スポーツ
この第4戦も好ゲームでしたが、事情により詳細な記事が書けません。文句は、王将戦を2勝4敗で敗れてしまった羽生名人に言ってください。ゲームの流れはWJBL・公式サイトゲームレポートを引用させていただきます。)

1Q: 開始から富士通は、ルーズボールやディフェンスでプレッシャーをかける。JX-ENEOSは#0吉田の3PST、ミドルシュートで得点を重ねる。対する富士通#10町田のバスケットボールカウントで開始3分、5-5と互いに譲らない。富士通はメンバーを変え攻撃を仕掛けるもシュートが決まらない。JX-ENEOSも#0吉田の3PSTが決まるも後が続かず重い展開が続く。残り4分、富士通のミスからJX-ENEOS#10渡嘉敷が得点を決め※5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート、#15山本のフリースローの得点で残り3分、9-10と1点差まで詰め寄る。互いに攻め手を欠き11-12で1Q終了。
※「5-10となるも富士通#10町田のドライブシュート」ではなく、「#11篠崎のドライブシュート」が正しい


 JX、富士通、両チームともによく守る。
 その中で、吉田が得点を重ねる。JXの最初の8点はすべて吉田の得点で、実況アナも解説(原田氏、大山氏)は、吉田がすべて決めているかのように吉田を評価していた。しかし、それは思い込みで、3/7の確率だった。ただ、要所で決めていたのは間違いなく、決まらなかったらJXは苦しいゲーム展開になったはずだ。
 吉田だけがシュートを打っていたという訳でなく、他のメンバーは0/6と決まらない。シュートミスというよりは十分な状況でシュートが打てておらず、富士通に守られているという状況。間宮の動きが緩慢なのもオフェンスが停滞する一因。
 富士通は逆に、特に町田、篠崎のドライブが有効でオフェンスの形にはなっている。しかし、シュートをミスが多く、全体的にプレーが雑で、余分なファール(三谷のムービングスクリーン)も見られた。これはJX守備のプレッシャーによるところもあるだろう。
 ディフェンスは、JXにオフェンスリバウンドを12も取られているが、2次攻撃が決めさせないので、痛手にはなっていない。

 4戦目となると、相手のオフェンスも掴めてきて、ディフェンスがオフェンスを上回るのは当然なのかもしれない。モノを言うのは打開し得る個人の力と気力かもしれない。
 第1Q、JX12-11富士通で終了
 

2Q:富士通#15山本が外から積極的にシュートにいくも決まらない苦しい展開。JX-ENEOSはリバンドから#21間宮の速攻、#10渡嘉敷のファールで得たフリースローの得点で13-17と徐々に差が開く。開始3分、富士通は#8佐藤、#10町田の連続得点で17-17の同点となる。ここでJX-ENEOSはタイムアウトをとり立て直しを図る。タイムアウト明け、#0吉田の3PSTが決まりJX-ENEOSが再びリードする。残り4分、富士通#0長岡、#10町田の3PSTが決まり追い上げるも、JX-ENEOSは#52宮澤の連続得点で残り2分、23-26とリードを渡さない。互いに攻め合い、27-30とJX-ENEOS3点リードで前半終了。
 
 第2Q開始34秒で、宮崎のドライブに対して、長岡2つ目のファール。このファールはともかく、第1Qのリバウンド、ボールの下に居て後ろから競られて取られたファールだった。1分45秒、三谷も2ファールとなり、やや暗雲。
 JX17-13富士通と4点差となったが、佐藤のカットインに長岡が上手くパスを合わせたり、町田のパスフェイクを入れたドライブシュートと、鮮やかなオフェンスで17-17と流れを押し返す。
 すかさず、吉田が3Pシュートを沈め、さらに、篠原とのミスマッチディフェンスの苦しい状況を逆にファールをもらい、流れを渡さない。Jしかし、Xは依然、オフェンスが低調。(吉田も3Pシュート3/4だが、2Pシュート1/6)
 対する富士通も、第2Q5分近く経過しても3Pシュートが0/9と決まらない。

 ところが、6分過ぎに長岡の3Pシュートが決まると、両チームのオフェンスが機能し始める。
 JXは宮澤のジャンプシュート、さらにペイント内でパスを受けた宮澤が1本、渡嘉敷が2本シュートを決める。富士通は、町田が3Pシュート、ドライブシュート。山本がジャンプシュート。
 前半残り2秒、JX30-27富士通。 

 【前半最後の見せ場?】(笑)
実況
「前半、残り1秒9というところで、富士通がタイムアウトを取りました。
 これは、ラストプレイのおそらくデザインをしてくるんでしょう、テーブスヘッドコーチ。
 では、ベンチを聞いてみましょう」
テーブスHC
「タイムアウト、要らんかった。ごめん………休んで」

 前半はJX30-27富士通で終了
 互いによく守り、JXのフィールドゴール成功率は29.3%、富士通は3Pシュートが2/16に抑えられた。


3Q: 開始から富士通は積極的に3PSTを狙うも#1三谷の1本のみ。JX-ENEOSは#21間宮にボールを集め得点を重ねていく。開始3分30秒、JX-ENEOS#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり32-38となると富士通たまらずタイムアウトをとる。富士通#10町田のゴール下、#1三谷の3PSTが決まり追い上げを見せるも、JX-ENEOS#0吉田のリバンドから#11岡本の3PST、#10渡嘉敷のバスケットカウントが決まり残り3分20秒、37-47とリードが10点と広がる。富士通はここでたまらずタイムアウト。富士通#10町田が3POST、ドライブシュートと奮起するが、JX-ENEOS#0吉田の3PST、#10渡嘉敷のジャンプシュートが決まり44-56とJX-ENEOSが12点のリードで終了。


 後半開始から、間宮がゴール下付近で3本連続して難しいシュートを決めたのが、大きかったのかもしれない。JXのオフェンスがスムーズになり、吉田が3Pシュート2本を含む8点、渡嘉敷7点、間宮もあと1本シュートを決めこのクォーター8点と、ビッグ3で23点、岡本が3Pシュート1本で、合計26点とスパート。
 富士通も三谷の3Pシュート2本や町田が3ポイントシュートにドライブで7点など追撃するが、単発のオフェンスが多く、ボール保持者以外の足が止まるシーンが多くなった。JXのオフェンスが決まったのも、ディフェンスがソフトになったせいもある。
 第3Qが終了して、JX56-44富士通
 富士通は、長岡が6分40秒、渡嘉敷のシュートのチェックがファールとなり、3つめのファールとなっていた。


4Q: 富士通#11篠崎のゴール下、#0長岡の3PSTで追い上げを見せるも、JX-ENEOSは#21間宮、#10渡嘉敷の高さを生かした得点で開始2分、49-60と一進一退の攻防が続く。開始3分、富士通は、#11篠崎のバスケットカウント、#15山本の速攻が決まり53-62とリードを1桁にする。激しいせめぎ合いの中、残り6分富士通#0長岡がファールアウト。しかし、ここから富士通は#10町田の3PSTを皮切りに#11篠崎、#12篠原の得点で60-67と徐々に詰め寄る。JX-ENEOSは#23大沼、#0吉田の得点のみの苦しい展開となる。ここから、富士通はファールを仕掛けるも、JX-ENEOSはフリースローの得点で着実に加点していく。追いつきたい富士通は外からシュートを狙うも決まらず、JX-ENEOSは#11岡本のブザービータが決まり、66-75。8年連続19回目の優勝を決めた。


 富士通は長岡の3Pシュートや、篠崎ならではの難易度の高いドライブで追いかけるが、JXは渡嘉敷、間宮がペイントゾーンで着実に点を重ね、差を詰めさせない。長岡と三谷が3ファールなのも影響しているのかもしれない。
 さらに、2分35秒、渡嘉敷とリバウンドを競り合った三谷が4つ目のファールを取られる。
 それでも、その直後、よく守り24秒オーバータイム寸前のシュートのリバウンドもチームで捕り、速攻でゴール下に走り込んだ山本が飛び込みシュートを決め、62-51と食い下がる。
 さらに、JX中村が不用意なパスをカットされる。ここで、渡嘉敷がファールでプレイを止め、JXタイムアウト。
 残り6分41秒で9点差、富士通のオフェンス。勝負どころだ。

 この次のプレーが勝敗を分けた。
 富士通・長岡の3Pシュートが外れたのを、富士通がリバウンドを捕ったものの、ややオフェンスが停滞。長岡が篠崎をマークしていた岡本にスクリーンを掛けたが、この時に、岡本と身体が絡まり、ダブルファール。長岡、4つ目のファールとなった。このプレー、岡本が長岡に体をうまく絡みつけた感じ。長岡と岡本の体格差もあり、ダブルファールとなった。
 残り4秒で富士通のオフェンスが継続されたが、町田の3Pシュートはエアボール。リバウンドを捕った岡本が、ゴール下の渡嘉敷にロングパス。
 スピードを落としてパスをもらおうとした渡嘉敷に、パスカットをしようとした長岡が衝突。立て続けのファールで、長岡がファールアウト。
 直後、岡本の3Pシュートのエアボールを大沼が取りそのままシュート!JX64-53富士通(4分2秒)。さらに、町田がパスミスでターンオーバー(4分24秒)。大きく流れはJXに傾いた。

 富士通、最後のタイムアウトで立て直す。
 町田の3Pシュート、篠崎のペネトレイトから根性のシュートであきらめない。JX64-58富士通(6分2秒)。ディフェンスやリバウンドも全員でカバーし合い、絶好のシュートを放つが、わずかに外れてしまう。
 JXは吉田が足に来ている。足を引きずり、明らかに動きが鈍い。パスが回らず、渡嘉敷が24秒ギリギリでシュート。リバウンドからのルーズボールを岡本が良く繋ぎ、吉田がキャッチ。再オフェンスで吉田がジャンプシュート!66-58、残り2分44秒。
 ペイントゾーン、山本から篠原にパスが通り、バンクショット。68-60、残り2分26秒。
 間宮のシュートに対し、篠原、気力のシュートブロックは惜しくもファール。間宮のフリースローは1本のみ成功。67-60、残り2分11秒。
 町田の3Pシュートのリバウンドを渡嘉敷がキャッチ、24秒ギリギリの渡嘉敷のジャンプシュートの外れたルーズボールを、町田が場外に跳び込んで繋げる。両チーム、死力を尽くしたプレーだ。この直前のリバウンドに跳び込んだ吉田が着地で足首を捻り、すぐには動けない。5対4のプレーシチュエーションだったが、篠崎が3Pシュート。岡本がボールに触りアウトオブバウンド、富士通ボール。残り1分23秒。
 本来なら、ここでタイムアウトを取りたいが、富士通は使い切ってしまっている。
 町田のスローイン。おそらくセットプレイ、篠原がパスをもらおうとゴール下に動いたが、間宮が反応、競り勝ってJXボールに。
 足がつっている吉田に代わり、岡本がボールを運び、ファールをもらう。フリースロー2本沈め、68-60、残り1分11秒。
 篠原がジャンプシュートを決め、JX69-62富士通、残り58秒。
 渡嘉敷がファールをもらい、フリースロー1本成功、70-62。
 篠崎が3Pシュート、このリバウンドを山本が捕り、シュート…しかし外れ、渡嘉敷がボールを保持。すかさず、渡嘉敷にファールをするが、渡嘉敷もドリブルでかわし3秒時間を消費。
 渡嘉敷、フリースローを2本決め、72-62、残り43秒。
 町田3Pシュート、こぼれ球を篠原が決め、72-64、残り26秒。
 吉田にファール、吉田が2本ともフリースローを外し、72-64、残り26秒のまま。
 三谷3Pシュート、これが外れ、アウトオブバウンド、残り17秒。
 富士通スローインから、山本がペネトレイト、レイアップシュート、72-66、残り14秒。
 富士通、ファールゲームに行くが、渡嘉敷がファールを受ける直前に、ハーフライン上の吉田にロングパス。残り10秒、吉田がファールを避けて逃げ回り、最後はエンドラインを飛び越えながら、岡本にパス。岡本が有終の美を飾る3Pシュートを沈め、JX75-69富士通、試合終了
 JX、8連覇!
 

 富士通が健闘し、盛り上がったファイナルだった。
 この試合、得意の3Pシュートが勝負所で決まらなかったのが痛かった。この試合、7/30と低率、特に山本が0/6では苦しい。
 長岡のファールアウトは気の毒だった。この試合だけでなく、なぜか長岡に対する笛が厳しかったように思う。

 JXは吉田、渡嘉敷が勝負所できっちり仕事をした。間宮は不調だったが、不調なりにできる限りの役割を果たしたのは流石であった。大沼のリバウンドやルーズボールのしつこさ、他のメンバーが得点を取れない時に、しっかり得点して繋いだのも大きかった。
 若手の宮崎、中村には言いたいことがたくさんあるが、黙っておくことにしよう。
 JX、おめでとう!


追伸……
 いつもながら、間宮のインタビューは監督(HC)より監督らしいコメントだなあ。
コメント (4)
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スペシャリスト 第9話、最終話

2016-03-20 14:25:01 | ドラマ・映画
第8話から始まった最終章。
 “殺人トーナメント”の真相が明らかになり、それを裏で糸を引く者、更に“我々”の全貌が明らかになり、“我々”を操る黒幕が明らかになる……スリリングで凝ったストーリーだった。
 しかし、ずっと引っ張ってきた“我々”の存在が不可解であやふやで、殺人トーナメントが“我々”の残党を一掃する狙いなのか、宅間を陥れる為なのか、よく分からなかった。宅間と“我々”を無理に絡めなくてもよかったのではないだろうか?(“我々残党一掃トーナメント”で良かった)


『我々』……構成目的(理念)、活動など
 15年前、凶悪、複雑化する犯罪やテロ対策のため、警察検察公安や官僚、政治家などのエリートを集めた勉強会。
 根っからの犯罪者は更生できないので、利用しようとした。要潤や井上和香は「我々」にスカウトされた犯罪者で、佐神稚洋(上川隆也)は特別オブザーバーだった。
 どのように利用したのかは不明(犯罪の手口や犯罪者の心理を理解しようとしたのか?実際に汚れ仕事をさせようとしたのか?)。私が見逃したのかもしれない。
 
 で、その挙句、膨大な犯罪の知識データなどを犯罪者たちが持ち去り、姿を消した。
 ………間抜けだ。更生できない根っからの犯罪者が、大人しく利用され続ける訳がない。おまけに、犯罪の知識やデータを教えたら、実行したくなるに決まっている。
 もし、『我々』が利用するとしたら、犯罪マニア(犯罪が好きだが、実践しようとは思わない)を招へいして、犯罪者の逮捕やテロの防止に役立てるぐらいだろう。

 そんな大失策を犯した『我々』のメンバー、事実を公表しようと考えたメンバー(公表しても、あまり利はなく、公表の価値は感じられない)、犯罪者たちを含め『我々』の存在を抹消しようとしたメンバー、野に下った犯罪者たちを利用しようとしたメンバーなどがいたらしい。
 そもそも、組織や自身の保身を含めて、犯罪者たちを抹殺するあるいは確保するのが急務であろう?
 ならば、宅間たちを活用して犯罪者たちを捉まえた方が得策である。宅間に『我々』の存在を隠す必要はないように思える。

 宅間の活用はともかく、『我々』と宅間の対立を作らず、「“殺人トーナメント”は根っからの犯罪者たちを同士討ちさせ、抹消」を計ったに留めた方がスッキリした。


 『スペシャリスト』は“捻りを利かせる”のが売りなので、スッキリとさせようなんて意図は皆無なのだろう。
 ただ、捻り過ぎて、ストーリーに齟齬が生じてしまうのは残念だった。


【疑問など】
宅間を陥れる必要性は低い
・「犯罪者を利用する」という手法は「ハッカーの利用」などで用いられ、目新しくはない(正確では「ハッカー」=犯罪者という概念ではないらしい)。
 なので、室町美也子(紺野まひる)が書いた小説が『我々』の“生みの親”という設定は苦しい。そのうえ、美也子を殺害する必要性も全く感じられなかった
・小池智英(山本裕典)が死を偽装したのは理解できるが、小池智英と須賀和也の存在を入れ替えた必要性がわからない。
・真里亜の父・我妻公昭(羽場裕一)が、『我々』を公表しようとしたが、危害が家族に及ぶのを防ぐため、死亡偽装したのは理解できる。でも、彼は10年間、具体的に何をしていたのだろう?
・宅間の赤いフードは、さすがに目立つだろう。
野方希望は防弾チョッキを着ていたことをどう言い訳するのだろうか?
・上川隆也……回想シーンをバックにナレーションをしただけ。紺野まひる……毒を盛られ、昏睡シーンと回想のみ。可哀そうな扱いだった。

【ストーリー】番組サイトより
『第9話』
 殺人を犯したのに罪に問われなかった8人の男女が、最後のひとりになるまで互いに殺しあう『殺人トーナメント』なる裏サイトが存在し、そのトーナメントの頂点に君臨する“クイーン”なる人物がいることを突き止めた宅間善人(草剛)ら総合事犯対応係(仮称)のメンバーたち。しかも裏サイトのアナグラムが指す“クイーン”は、宅間の元妻・室町美也子(紺野まひる)だった!その矢先、美也子が滞在中のホテルで何者かに有機系の毒を盛られてしまう!
 宅間はこの事件と殺人トーナメントの背後に“犯罪脚本家”こと佐神稚洋(上川隆也)の存在を察知。一連の出来事が自分に向けた挑戦で、トーナメントは最初から自分を狙ったものだったのではないかと考える。だが、なぜそれが途中でターゲットが変わり、美也子が狙われたのか…?その謎を解くために、姉小路千波(南果歩)らの力を得て、佐神の行方を追い始める。
 殺人トーナメントを勝ち抜いた安西桂子(井上和香)から、トーナメントに参加した経緯を聞き出した千波は、あらためて佐神のそら恐ろしさを実感。松原唯子(芦名星)らも、ボーイに扮した男性が美也子の部屋に侵入する場面を防犯カメラで確認し、美也子に接触していたのは佐神だったのか、解明を急ぐ。
 一方、殺人トーナメントについて洗い直し始めた宅間と我妻真里亜(夏菜)は、最初の殺人の第一発見者である交番の巡査・岸田(神谷まこと)の元を訪れるが、すでに岸田は何者かに毒殺され、ホルスターからは拳銃が奪われていた!野次馬の中に不審な男を見つけた宅間は、その男の後を追跡。踏切まで追い詰めた、その時。宅間たちのほうを振り向いたその顔は、死んだはずのあの男だった!
 さらに、佐神から宅間宛てにある展覧会の招待状が届く。「これは俺と『我々』の闘いだから」と千波の介入を許さず、宅間はひとり、佐神との対峙に向かう。

脚本:戸田山雅司
監督:七剛

『最終話』
 ギャラリーの屋上に小池智英(山本裕典)を追い詰め、拳銃を向けた宅間善人(草剛)。追いかけてきた我妻真里亜(夏菜)、姉小路千波(南果歩)たちの目の前で、小池はビルから転落し、死亡する。
 この件に対し、監察官の聴取が行なわれようとする中、一瞬の隙をついて宅間は逃走。宅間に容疑がかかっていることで、総合事犯対応係(仮称)は捜査からも外され、謹慎を命じられてしまう!
 呆然とする千波たちに、滝道博喜(吹越満)は「本当に宅間が小池を殺害したと思うのか?」と問い、捜査一課が宅間を見つける前に、総合事犯対応係(仮称)で見つけ出すよう指示を出す。
 その矢先、野方希望(和田正人)が、ネット上で宅間が“あるゲーム”を開始したことを突き止める!地下鉄、私鉄、バスなどを駆使し、都内を縦横無尽に駆けまわる宅間を、ネット上のヒントを手がかりに見つけ出す、というゲーム…。宅間は何のためにこんなゲームを仕掛けたのか?千波たちは真意をつかめないまま、宅間の行方を追い始める。
 宅間を追う中で、徐々に明らかになっていく“我々”の正体。そして、10年間密かに生きていたことがわかった真里亜の父・我妻公昭(羽場裕一)は、なんのためにモグっていたのか?

 最終回、これまで謎だったすべてのことが明らかになる…!そしてそれは誰もが驚く驚愕の真実だった!

脚本:戸田山雅司
監督:七剛
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ヒガンバナ ~警視庁捜査七課~ 【シリーズ感想】

2016-03-19 22:10:00 | ドラマ・映画
1.“シンクロ能力”の功罪
 “シンクロ能力”……事件現場で犯人や被害者の強い感情を受けるとその声が聞き取れる能力
ということだが、残留思念だけでなく対面する相手の感情を読むこともでき、実際は関係者への聴取の際も発揮して、本音を指摘し、動揺させて情報を聞き出すことも多い。

 ただ、この能力、刑事ドラマとしては“反則技”に近い。捜査や洞察・推理などを端折れるし、都合の良い展開も可能。実際に、“捜査の行き詰まると、現場に戻って、シンクロして、事件の核心に迫っていた。実に便利な能力だ(脚本的にも)

 万能に近い技なので、「シンクロすると体力を消耗し、気を失って倒れてしまう」という縛りを設定しているが、あまりリミッターにはなっていなかった。

2.“マイペースで、無愛想で口が悪い”来宮渚と“正義感の塊。まっすぐ不器用な熱血刑事”の峰岸雪乃
 正義感が強すぎてはた迷惑気味で、どんな部署に行っても煙たがられるであろう雪乃だが、無愛想で自分勝手に行動する渚に振り回されてしまう図は、本来面白いはずだが、私は渚の態度に好感を持てなかった分だけ、楽しめなかった。
 他のメンバーも、皆、有能な女性であるが、どこか“スカシタ”感じが強く、感情移入がし難かった。

 しかし、回を追うごとに、メンバーがこなれてきて、いい感じになっていった。

3.メインテーマ『渚の父の死の真相』が終了した後の3回の方が面白かった
 渚の父の死の真相が一応終結した後の8話、最終話(9話、10話)は脚本がよくできていて、面白かった。
 この最終話の脚本家が“警戒作家”の池上純哉氏だったのは驚き。しかし、つまらなかったメインテーマの収束話(6話、7話)の脚本も池上氏だった。

 “シンクロ能力”のため、ご都合主義的なストーリーが多かったうえ、メインテーマ関連の渚と謙人(DAIGO)の絡みもストーリーを阻害していた。
 

4.最終回になると特殊課解体(解散)話が浮上するパターン
 『スペシャリスト』もこのパターンだった。このパターン、横行し過ぎ。

5.画面が白っぽい
 雰囲気を出すため彩度を落とし、画面が白っぽかった。
 他の人はどうか分からないが、私は好きじゃない。
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【補足】 相棒 season14 ~冠城について~

2016-03-18 23:19:38 | ドラマ・映画
冠城について
 慎子の情報をくれた元同僚のすみれは、冠城に毒づいていたが、嫌いや憎しみというより、“可愛さ余って”とか“愛想を尽かした”という感じだった。慎子とも深い仲だったらしいし、(女性に)土下座の経験も豊富なようだ。
 女性にもてて、おちゃらけ者、それでいてキレ者というキャラクターは、右京に対抗、そして、補完できうる可能性を持っていた。
 それに加え、法務省からの出向という特異な立ち位置もあったので、冠城ならではの活躍の場面も、たまにあったし、面白さを感じさせる場面もたまにあった。

 しかし、冠城のおちゃらけ振りはストーリーを阻害することの方が多いように思えた。最終話で言うと、慎子の部屋への侵入エピソードの必要性をあまり感じなかった。

 飄々とした言動を取る冠城は、亀山のように意見や感情を露わにすることはほとんどなかった。今回のストーリー、冠城は事件の真相を追っただけで、テロや菊本らの行為に対して自分の考えを述べることはしなかった。しかし、亀山であれば、テロや菊本らに対し、怒りや疑問を右京にぶつけ、ストーリーが深まったはずだ。
 冠城のキャラ設定に問題があったのか、冠城のキャラを脚本家を活かせなかったのか、冠城を演じた反町が、こういった軽さを望んだせいなのか……

 今回のエピソードで、冠城は法務省を退官、天下り先は警視庁。警察学校から始めるらしい。奇しくも、鑑識の米沢氏も異動で、警察学校の教官となった。
 次シーズンでは、張れて刑事となった冠城が右京の相棒となって活躍するのだろうか?米沢氏も『相棒』卒業となるのか?
 しかし、冠城がこのまま退場という可能性も持たせた終わり方でもあった。
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「羽交い絞め」(中田七段作詰将棋)の解答

2016-03-18 11:14:26 | 詰将棋
「羽交い絞め ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2016年1月号」の解答です。


 初形の、攻め方の1四の香と4二の銀、持駒の桂、玉方の3二の歩で、詰めあがりが見えた方も多いかもしれません。

 初手、まず目に浮かぶ▲3一角成の開き王手は

△1四龍と香を取られて失敗します。

 また▲2二角成の両王手も食指が動きます。

 以下△同玉▲3四桂△2一玉と迫って、一見うまくいきそうにも見えますが


 玉方の1五の龍が強力です。
 以下、▲1一香成△同龍▲2二金△同龍▲同桂成△2二玉で

 この時、持駒が角と飛車では詰みません。(▲3一角に△2一玉や△1一玉で不詰め)
 持駒が角と金、あるいは角と銀なら詰むのですが。

 初手▲2二角成は有力でしたが、▲3四桂に玉を2一に逃げられるとうまくいきません。
 となると、「▲2一角と捨てて埋めておけばいい」という発想に到達します。

 これを△2一同玉は▲3一角成で詰んでしまうので、△2一同金と取ります。


 2一を埋めておいて▲2二角成とすれば、△2二同玉に▲3四桂で、玉が2一に逃げられず、詰みとなります。




詰手順……▲2一角△同金▲2二角成△同玉▲3四桂まで5手詰

kazutoyo0626さん、正解です。
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相棒 season14 第20話(最終回)「ラストケース」

2016-03-17 23:21:14 | ドラマ・映画
私の認識不足なのか、私の頭が悪いのか…………
 ……農林水産大臣・菊本(石橋蓮司)に叱られるかもしれないが、“世界中でテロと戦えば戦うほどテロリストが増えている”などのテロの理屈もよく分からないし、劇中の人物の行為や思想も理解できなかった。
 そもそも、第15話の冠城の令状執行妨害の件で、今頃、処分されたり、米沢さんは警察学校に異動って?……


行動や思想がよく分からない人たち
1.訓練生・伴野(瀬川亮)
・「俺は無駄な人殺しはしない」と格好つけていたが、警察学校で教官や訓練生を射殺する必要があったのか?
・「殺人はもう嫌だ」という割に、警察学校や文部科学大臣+SP殺害は躊躇いなく射殺していた
・鴨志田慎子に唆されたせいもあるが、テロに巻き込まれて姉が命を落としたのが元々の動機。なのに、自分の行為は肯定できるのか?

・小者感満載の金井塚に後を託す気になれるのか?
・「いいかっ、よぉ~く聞け。テロとの戦いは永遠だぞっ!イタチごっこだ」(この辺の口調、『エンタの神様』の摩邪を思い出す)「一つ叩き潰しても、また新しいのが顔を出す。雨後の筍だ。終わりがない。そんなものと戦おうだなんて、ばかげた話じゃないか?国を動かす連中は本気なのか?“テロには屈しない”そう言い続ける限り、その代償は支払わなければならないぞ!無辜の市民の命という代償を…」
「でもな、市民の立場から言わせれば、“だったらまずは、お前から支払えよ”って感じじゃないか」
「いいか、テロは続くぞ。なぜならば、“テロは永遠だからだ”」
 ……“テロは永遠”と言い切るのだから、菊本が画策した“首相殺害のショック療法”も否定していることになる。まあ一応、世間への警鐘、政治家への当て擦りぐらいにはなっている。
 後に鴨志田慎子との恋が語られるが、そのことも相まって、彼の行動に信念は感じられない


2.元・公安調査庁調査官・鴨志田慎子(高岡早紀)
「テロを増殖させているのは政治家よ。戦うほど増えるのが分かってやっている」
 この理屈に到達した経緯や彼女の人生観が語られていないので、病で命が限られていて、自暴自棄になって伴野をそそのかし、死に追いやったぐらいにしか感じられなかった。
 冠城と深い仲だったらしいが、冠城から彼女の人生観が語られた訳でもなかった。冠城が語ったのは慎子が嘘をつくときのクセぐらいだった。

3.農林水産大臣・菊本(石橋蓮司)
 テロに対する認識が甘い日本にショック療法を施すため、総理殺害を企てた黒幕。
 テロ以前に、現職の総理大臣が殺害されれば、日本はそれだけで大打撃で、テロの被害より大きそう。テロに備える為と言いながら、自身がテロまがいの行動(テロ以上)を起こすのは本末転倒もいい所だ。

4.警察学校大量殺害の生き残りの訓練生・金井塚
 深い思慮の欠片もない小者。
 右京たちに家宅捜査をほのめかされて、お約束通りに、まんまと証拠品のゴミ捨てをいそいそとしてしまう迂闊者。こんな奴に総理大臣が殺されて欲しくない。
 首相殺害を狙うなら、フェイクでゴミ捨てをして、右京たちの裏をかくことぐらいして欲しいものだ。それはともかく、いい加減、ゴミ捨て待ち伏せパターンはやめてほしい。

5.副総理・玉手(小野寺昭)
 鴨志田慎子らのターゲットで、“テロには屈しない”論者で菊本大臣と逆側にいると見せかけ、実は通じており、総理殺害計画の共謀者。
 表向きの“テロには屈しない”発言しかしないので、彼がどういう思想で計画に加わったのか、まったくわからない。脚本家のフェイクの材料にしか過ぎない存在。

6.スクープ屋の白石耕太
 結局、ヘリコプターで空撮し、ネットにアップしただけでフェードアウト。

7.非常に薄い他の閣僚や世間の反応
 あれだけセンセーショナルな殺害や焼身映像なのに、標的の閣僚たちは静観し過ぎで、世間も大騒ぎにならなかった。

残念な最終回
 警察学校事件、文部科学大臣殺害、メリーゴーランド前自害までは緊迫感があったが、その後は冗長感が強かった。
 真相も、視聴者の裏をかくことのみに精力を注いだだけで、テロの理屈や登場人物の思想や人生は描かれず、薄っぺらだった。

 
【その他いろいろ】
・金井塚のゴミの調査の際、金井塚のメモ書きの断片が右京の手元付近に固まっているのは変。
・伊丹、まったく見せ場なし
・冠城に情報を教えた公安調査庁に顔が利く同期の女・スミレは誰?(私が忘れただけ?)
・右京の推理で感心したのは、SPを仕留める為、伴野が最初わざと外した云々
・右京は空返事を止めるべきだ
・菊本と慎子との繋がりを示すフラワーアレンジメントをアップで映す親切な演出


【花の木でのコントの検証】
「あのねぇ、冗談にも女性口説いている場合じゃないでしょう!
 もぅ、杉下さんもですよぉ、そんなに呑気に構えてぇ」
「僕、呑気に見えますかねぇ?」
「いつも通りです」

「冠城さんは始めてじゃないんですか?左遷の危機だなんて!
 それなのに、どうしてそんなにヘラヘラしてられるんですかっ」
「僕、ヘラヘラしてますかね?」
「ええ、幾分か」
 いや、ここは「いつも通りです」と言わんとあかんやろ!
 

【ストーリー】番組サイトより
警察訓練生による大量殺戮テロが発生!
狙いは日本の中枢を担う政府閣僚
謹慎処分中の右京と亘に打つ手はあるのか…!?

 警察嫌いの目撃者が捜査を混乱させた先日の事件で(第15話「警察嫌い」)、亘(反町隆史)が裁判所の令状執行を阻止する“捜査妨害”を行っていたことが上層部の耳に入り、右京(水谷豊)は亘と共に責任を問われる。さしあたり謹慎処分が下されるが、右京は懲戒の対象に、亘は法務省に戻され地方転勤を命じられる公算が高かった。そんな中、警視庁の警察学校で未曾有の事態が起こる。実弾射撃訓練を受けていた訓練生の一人・伴野(瀬川亮)が、突然教官を射殺。その場にいた数名の訓練生も相次いで撃ち殺し、拳銃を持ったまま現場を立ち去った。隣の警察大学校で教官養成の研修を受けていた米沢(六角精児)がいち早く異変に気づき、すぐさま都内全域に緊急配備が敷かれる。
 伴野と同じ訓練生で唯一の生存者となった金井塚(小柳友)によると、伴野は、「テロには屈しない」「断固戦う」と事あるごとに口にする閣僚たちを試すため、彼らを標的にするという“犯行声明”を語っていたらしい。伴野の狙いが判明した直後、文部科学大臣が射殺される事件が発生。総理大臣の玄間(国広富之)、副総理の玉手(小野寺昭)をはじめとする閣僚たちは緊急会合を開き、戦う姿勢を見せようと話し合うが、農林水産大臣の菊本(石橋蓮司)は持病を理由に辞職し、敵前逃亡。政府も一枚岩ではないという弱さを露呈させる。
 一方、亘が公安調査庁にいたころに知り合った同庁の調査官・鴨志田慎子(高岡早紀)から思わぬ提案がなされる。慎子は、伴野と以前アメリカで知り合い、今も浅からぬ関係にあって、彼と直接連絡を取る手段があるという。自分を囮に伴野をおびき出してはどうかというのだ。その案は右京の機転もあって捜査本部に採用され、慎子は伴野とコンタクトを取ることに成功。大規模な包囲網が敷かれる中、はたして伴野は待ち合わせ場所に姿を現すのか…!?

大量殺戮を行ったテロリストの本当の目的は?
亘の前に現れた女性公安調査官にも驚くべき秘密が……
右京と亘、“最後の事件”が国家存亡の危機をもたらす!

ゲスト:高岡早紀 小野寺昭 国広富之 石橋蓮司

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
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15-16 Wリーグ プレーオフ・ファイナル 第3戦

2016-03-16 23:25:27 | スポーツ
両チームの気迫がぶつかり合った好ゲームだった。
 互いの長所を出し、また、それを抑え込もうとするせめぎ合い、
 勝負の流れも押し引きがあったが、高いレベルのプレーを維持し続けるチーム力を持つJXが押し切った。




 第1Q、富士通は、町田、三谷の3Pシュートと篠崎のペネトレイトと、前試合に引き続き、良いオフェンスを展開。JXは、ペイントを封じられていたが、岡本のペネトレイト、吉田のジャンプシュート、渡嘉敷のリバウンドからのシュート(バスケットカウント)と個人のポテンシャルで追撃、JX7-8富士通(2分15秒)。
 この後、富士通が2度、JXが1度、オフェンスが成功せず、やや停滞。均衡を破ったのは岡本のドライブシュート(3分28秒)。さらに富士通・佐藤のシュートが外れた後、JX・間宮がドリブルしながら押し込むパワープレーでねじ込み、11-8(4分9秒)。
 さらにこの後、篠崎のやや強引なジャンプシュートが外れ、すかさずJXがファストブレイク。吉田から間宮に絶妙なアシストパスが通り、イージーシュート。しかし、これが外れてしまう。
 このミスの後、連続ではないが富士通・三谷が3Pシュートを2本沈め、JX11-14富士通(5分50秒)。流れがJXに行きかけてただけに、間宮のミスと三谷の活躍の落差は大きい。しかも、例によって、三谷の3Pシュートは1本目はかなり遠い位置から、2本目は、虚をつくタイミングで放たれたものだった。
 しかし、JX・吉田、嫌な流れを断ち切るかのようにジャンプシュートを決める(13-14、6分11秒)。吉田はゲーム開始1分、三谷に3Pシュートを決められ2-6となった直後にもジャンプシュートを決め、流れを押し留めていた。
 さらに、吉田がドライブシュートでファールを誘い、フリースローを2本沈め、15-14と逆転(6分45秒)。

 ここで富士通、山本、篠原を投入(長岡、佐藤がアウト)。JXは吉田、大沼を下げ、宮崎、中村をコートに。第2戦で爆発した山本、このゲームでも暴れられるか?
 この後、やや膠着状態。3分20秒間でJX・宮崎のドライブ1本のみ。富士通はシュートが外れ、JXは攻めあぐねている感。そこで、JXは吉田を2分間休ませたあとコートに復帰させていた。
 9分38秒、ファストブレークで吉田からペイント中位にいた間宮にパス。間宮がターンシュート、19-14。
 富士通は、スクリーンを利用してゴール下でフリーになった山本にパス。振り切られかけた中村がチェックしたが、ファール。山本が2本フリースローを決め、JX19-16富士通(9分54秒)、そのまま第1Q終了

JX………吉田6点、岡本4点、間宮4点、渡嘉敷3点・8R、宮崎2点
富士通……三谷9点、篠崎5点、山本2点、町田アシスト3本、3R
 JXのオフェンスは良いとは言えないが、個人のポテンシャルで繋いでいる感じ。吉田の要所でのポイントが光る。岡本も鋭いドライブを2本決めて気合を感じた。ディフェンスはきっちり守っている。3Pシュート4本決められたが、仕方ないシチュエーションだった。
 富士通は、3Pシュート(4/6)は好調だが、2Pは1/10と決まっておらず、リードして前ゲームの流れを強調したかったが、3点ビハインドで済んだのは上出来だったかもしれない。ディフェンスはよく守っていた。



 第2Qは守り合い。お互い決め手を欠くなか、富士通・篠崎のドライブが切り裂く。さらに、山本が中村のしつこいマークをかわしてのドライブを決め、JX19-20富士通、逆転(2分34秒)。
 しかし、JXも渡嘉敷が遠目のジャンプシュートを決め、流れを渡さない(2分53秒)。
 さらに、吉田スティールの後、間宮のスクリーンを利用して岡本がサイドステップしての3Pシュートを決め、24-20(3分19秒)。

 この後3分強、JXは吉田、宮崎、大沼、宮澤、渡嘉敷がよく動き、富士通のオフェンスを封じ、攻めてはオフェンスリバウンドで繋ぎ、宮崎(3P)、大沼、宮澤がシュートを決め、JX31-20富士通(6分58秒)と引き離す。
 町田にドライブを返されたところで、JXタイムアウト。
 吉田と渡嘉敷を下げ、岡本と間宮を戻す。タイムアウトの指示は、
「点数を取らなくてもいいから、相手に取らせるな。イーブンで良い。
 慌てて攻める必要もないし、ギャンブルする必要もない。
 ちゃんと時間を使って、プレーすること」

 吉田と渡嘉敷を休ませるのが第一で、現状維持で前半を終えればいいということだろう。

 しかし、宮崎、再開12秒でドライブシュート。確かにトップから左側ががら空きだったが、これは富士通が誘ったディフェンスで、しっかり寄せられて阻まれてしまった。
 吉田、渡嘉敷はいないうちに点差を詰めたいところだが、町田から篠崎へのパスが合わずターンオーバー。
 直後のディフェンスを激しく守ったが、パスを回されて岡本が3Pシュート、JX34-22富士通、8分10秒。
 富士通・篠原、JX・宮澤が入れあった後、富士通・山本のシュートが外れたのに対し、宮崎→間宮のファストブレークが決まり、38-24(9分12秒)。
 町田がドライブを返して、JX38-26富士通で第2Q終了
 タイムアウト後はJX7-4富士通と、JXの思惑以上の展開だった。
 
 第2Qの明暗を分けた大きな要因はリバウンド。JX11本(オフェンスリバウンド5本)に対し、富士通は5本(オフェンスリバウンド0)。富士通がリバウンドで劣勢になるのは覚悟していたと言え、これではさすがに苦しい。
 また、アシストもJXの6に対し、富士通は1。ターンオーバーも5。富士通のオフェンスが機能していなかったことを示す数字だ。武器の3Pシュートも、このクォーター序盤に三谷が2本打てただけで、0/2。
 多少難があるが、JX・中村のしつこく激しいディフェンスが利いたように思う。



 第3Q。後半開始早々、吉田の3Pシュート。大沼のスティールから岡本の3Pで、一気に18点差に(JX44-26富士通、31秒)。

 ここで、≪レビュー記事は、ここまでで、あとは、スコアだけで記すだけでいいかな≫などと思ったが、とんでもなかった。

 このあと、富士通も得点できなかったが、JXは大沼、岡本、間宮、大沼、間宮と続けてシュートが入らない(オフェンスリバウンドを2回とっているので、オフェンスターンは3度)。少し、心に隙ができたのであろう。ここら辺りでタイムアウトを取るべきではなかったのだろうか?
 2分30秒、町田が3Pシュートを決めたが、吉田がファールをもらいフリースローを2本決め、46-29(2分51秒)。
 富士通オフェンス、コーナーに開いた長岡が3Pシュート。JXのゾーンディフェンスの弱点を突いたオフェンスだった(46-32、2分51秒)
 JXオフェンス、パスの精度が悪く、最後は吉田と渡嘉敷が息が合わず、アウトオブバウンドのターンオーバー。
JX、タイムアウト。
「ドライブしてキックアウト。横に逃げてはダメ。横にパスを出すな」という指示。

(試合内容と関係ないが、公式サイトの『プレイ・バイ・プレイ』だが、町田の3Pシュートが決まったタイムが17秒遅くなっていたし、長岡の3Pシュートが三谷になっていた)


 タイムアウト明け、互いにオフェンス不成功の後、富士通・山本がサイドの3Pライン付近からジャンプシュート(2P)決める。対してJX、間宮がボードのマイナス角度からジャンプシュートを入れ返す。48-34、5分12秒。
 さらに、町田に対し吉田と間宮がダブルチーム、苦しいパスを岡本が難なくスティール。JXのオフェンスはバタバタしたが、24秒オーバータイム寸前に、吉田が跳び上がってジャンプシュート(ジャンプシュートだから“跳び上がる”のは当たり前だが)。(50-34、4分53秒)
 タイムアウト時の指示が功を奏したのか、16点差に戻し、再びJXペースかと思えたが、町田がスルリとドライブを決め、50-36(5分12秒)。
 渡嘉敷のジャンプシュートが外れた後、富士通・長岡とJX・間宮がペイント内で1対1。長岡が弧を描くようなパワードライブでシュートを決め、50-38。一桁点差が見えてきた(5分55秒)。
 JXのオフェンスは、ボール保持者以外のプレーヤーが、見てしまっている状態になり、24秒オーバータイム。
 富士通は、長岡の3Pシュートのこぼれ球を繋げ、インアウトパスを受けた山本が3Pシュートを沈め、JX50-41富士通、9点差(6分43秒)。
 このプレー、リバウンドの後、ゴール下でボールを持った篠崎に、中村がプレッシャーを掛けに行ったが、篠崎には岡本がマークについており、中村が寄せる必要はなかった。中村が寄せたため、山本が完全フリー、しかも、真正面からパスを受ける絶好のシュートシチュエーションとなってしまった。
 『JXの24秒オーバータイム』→『オフェンスリバウンドを繋がれての山本の3Pシュート』とJXにとっては痛いプレーの流れである。

 ここで、吉田を下げ、宮崎をコートに入れ、流れを変えようとするが、間宮と中村の意思の疎通が不十分でパスミスとなり、ターンオーバー。間宮と中村を下げ、大沼と宮澤をコートへ。
 しかし、佐藤をマークしていた宮崎がスクリーンに阻まれ、リング下でパスを受けた佐藤が楽々シュート、JX50-富士通43、7分17秒。
 ここで、JX・宮澤がフリーの状態でパスを受けミドルシュート、52-43(7分33秒)。今度は宮澤をマークしていた長岡が、宮澤を見失っていた。
 富士通はめげない。町田のドライブからのキックアウトパスを長岡が3Pシュート。JX52-46富士通、7分52秒。
 JXも、宮崎がドライブシュートを決め対抗。しかし、富士通の勢いは止まらない。山本が早いタイミングで3Pシュートを決め、JX54-49富士通、ついに5点差!(8分22秒)
 JX宮崎も早いタイミングで3Pシュートを放つが入らない。この場面で3Pシュートを迷いなく打てるメンタルは評価できるが、ポイントガードとしてはどうだろうか? レギュラーシーズンの3P成功率は35%以上あっても、プレーオフに入ってからは15%と確実性がないのである。
 富士通オフェンス、長岡が切れ込んでサイドの山本へキックアウトパス。“やられた”と云うシチュエーション!しかし、これが外れ、渡嘉敷が保持。宮崎がドリブルで運ぶが、前を走る三谷の踵にぶつけ、ターンオーバー。
 富士通、三谷が切れ込んで、サイドの長岡にパスをするが、これが逸れてターンオーバー。
 残り28秒で、吉田と間宮を戻し(宮崎と宮澤がアウト)、このクォーター最後のオフェンスに臨む。吉田が果敢にドライブシュート。両チーム、リバウンドを競り合うが、こぼれ球を吉田が保持し、今度は3Pシュート。しかし、これも外れ、リバウンドを捕った間宮がクイックジャンプシュート…これも外れ、第3Q終了。JX54-49富士通。

 このクォーターは、出だしからJXが良いバスケットを展開し、リードを広げこのまま快勝する流れだったが、控え選手の若さが出てしまった。
 5分18秒、50-34の場面で、宮澤に代え中村をコートに入れた。これは、中村の運動量で富士通のオフェンスを押さえようという意図。
 しかし、中村が下がる7分7秒までの2分弱の間では、0-7。これは単なる巡り合わせかもしれない。ディフェンスに関しては、先述した山本をフリーにした以外は大きなミスはない。オフェンスもターンオーバーはない。しかし、ディフェンスに関しては、その運動量ゆえ、ボールを追い過ぎで無駄な動きが多く、オフェンス面では他のプレーヤーとの連係が出来上がっておらず、彼女だけが浮いてしまい、オフェンスが停滞する。富士通5人に対しJX4人で攻めている感があるのだ。
 吉田の代わりにコートに入った宮崎はスピードは非常にあるが、それゆえ、≪自分がやる≫という意欲が強すぎる。それと、コート全体を見る目がない。6分53秒、50-41と流れが悪い中で起用されたが、9分32秒までの2分40秒間は、4-8と劣勢。ゲーム展開から覚悟の範囲内とも考えられるが……
 佐藤HCは、宮崎のスピードを買っていて、吉田にはないオフェンスパターンを期待しているようだが、彼女の起用のタイミングを間違えた。起用するなら、この第3Q開始早々、JXがスパークして18点差をつけた場面か、その後、オフェンスが停滞してしまった時であろう。宮崎ではなく、山田を使うという選択肢もあったと思うが。

 富士通は、点差をつけられても気持ちを切らさず、よく追撃した。3Pシュートを絡めたオフェンスは爆発力がある。3Pシュートは5/9。リバウンドは8対8の互角。アシストも7本と増えた(JXは3本)。


 第4Q、JX大沼がサイドからミドルシュートを決め、56-49(18秒)。
 富士通・三谷がドライブシュートを試みるが、間宮が上手く体を寄せ、阻止。吉田のジャンプシュートが外れ、今度は長岡がドライブを試みるが、またもや、間宮が密着、長岡がトラベリング(岡本も寄せていた)。
 次の得点をどちらが挙げるかが、大きそう。吉田が、富士通ディフェンスのエアポケットを突くかのようにドライブで切り裂くが、外してしまう。このリバウンドルーズボールに跳び込んだのが大沼と吉田。ラグビーのモールような状態から、ゴール下の渡嘉敷に渡り、簡単なバンクシュート。58-49(1分28秒)。
 次の富士通のオフェンス。ミスマッチになり山本に対した間宮がうまく防ぎ、24秒オーバータイム。この第4Q、間宮の守備が光る。
 富士通、タイムアウト。(1分57秒)
「時間がなくなった時、この人とこの人(三谷と長岡)にドライブまかせたらダメですよ。ドライブできるのはこの3人(町田、篠崎、山本)じゃないですか!(三谷と長岡には)申し訳ないけど」
 思わず、笑ってしまった。

 JXのオフェンス。今度は長岡が間宮のドライブを止める。しかし、篠崎が岡本を振り切ってのドライブを渡嘉敷がブロックシショット!
 ファストブレイクで吉田のドライブが外れたところを渡嘉敷がリバウンドからバンクシュート。バスケットカウントの3点プレーとなり、JX60-49富士通(2分32秒)
 富士通も三谷の3Pシュートで反撃するが、ペイント外でパスを受けた渡嘉敷が力でドライブを決める63-52(3分7秒)。
 富士通・長岡が3Pシュート!町田のペイント内からのナイスパス。3Pシュートの威力で、じわっと点差を詰める。63-55、3分31秒。
 やや膠着状態が続いた後、エンドラインからのスローインをコーナーで受けた大沼がジャンプシュート(2P)を決める。65-55、4分20秒。大沼には“仕事人”の称を与えたい。
 ペイントゾーンへドライブした長岡から篠原へパス。篠原が落ち着いてジャンプシュート。65-57、5分5秒。
 JX、ポストアップした渡嘉敷から大沼へパス。ジャンプシュートが外れ、富士通、篠崎→町田→篠崎とサッカーで言う“壁パス”を通したが、ボード付近で篠崎の足がもつれ、ターンオーバー。この辺り、両チームの気迫や技がぶつかり合う、見ごたえある攻防だ。
 残り4分20秒。JX、吉田がドライブを見せるが篠崎が好守で阻む。岡本にパスが回るが、やむなく打ったような3Pシュートはリングに弾かれる。これを渡嘉敷が跳び込んでそのままシュート!バスケットカウント。3Pプレーとなり、68-57(6分0秒)
 富士通・山本のドライブでファールをもらい2スロー。これを1本外し、68-58、6分16秒。
 富士通、オールコートでプレスディフェンス。しかし、JX、これを掻い潜り、ファストブレーク、大沼が決め、70-58((6分21秒)。
 富士通、24秒オーバータイム寸前に町田が3Pシュートを放つが外れる。JXはパスを回して吉田が3Pシュート。これも外れ、今度は富士通、町田と三谷のコンビで三谷がフリーで3Pシュート。しかし、これが惜しくもリングに嫌われ、70-58のまま。残り、2分25秒、12点差。
 ここで、岡本がフローターシュート。14点差、残り2分。

 タイムアウト後、富士通は山本がフリーで3Pを放つ状況を作ったが、これが決まらず。残り1分50秒。
 この後、JXがじっくり攻め時間を消費し、JX72-59富士通。2勝目を上げた。
 

 両チームが戦術を駆使し、気迫と長所をぶつけ合い、また、長所を封じ込めようとした好ゲームだった。
 総合力で上回るJXが第2Q以降、ゲームをリードしたが、富士通も第3Q半ばから見事な反撃を見せ、白熱した。
 両チームとも、序盤から激しく動き、解説の萩原美樹子氏(永田睦子氏だったかも)が、「両チームともガチンコ勝負(気持ちがこもった)で動きが激しい」と終盤のスタミナを心配していたが、それが杞憂だったと思えるほど、両チームとも衰えなかった。
 勝敗を分けたのは、勝負どころできっちり力を発揮できるJXの強さ。特に、要所での渡嘉敷の“リバウンド&シュート”が光った。
 それぞれが「自分の仕事をしっかりする」……当たり前のことだが、なかなかできない。7連覇の底字からを感じさせた。
 富士通も健闘したが、あと一歩、及ばなかった。第2Q、富士通本来のオフェンスができず、その影響で3Pシュートをほとんど放てなかったのが痛かった。
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羽交い絞め ……中田七段作詰将棋 『将棋世界』2016年1月号

2016-03-15 22:39:13 | 詰将棋
『将棋世界』2016年1月号掲載、中田七段詰将棋コーナー(第5問)です。

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臨床犯罪学者 火村英生の推理 第9話「地下室の処刑」 追記あり

2016-03-14 21:54:38 | ドラマ・映画
前話のラストで、今ドラマのラスボス・諸星沙奈江(長谷川京子)が動き出し、有栖川を拉致した。
緊張が高まる今話だったが………



 火村が心の奥底に封じている狂気を呼び覚ますには、相方の有栖川を殺害するのは有効な手段かもしれない。
 もちろん、怒りに火がついて諸星に牙をむいてくるかもしれない。しかし、諸星にしてみれば、それも面白いと感じるように思う。


 その意味で、せっかく拉致した有栖川を解放してしまったのは、疑問。
 居場所が判明してしまうことを承知で、アリスの携帯電話からメッセージを送るのも解釈困難。
(今回の処刑も突発的なものだったので、デモンストレーションで処刑を行ったわけではないはず)
 「有栖川の拉致は、火村を挑発するのが目的」だったと考えるのが妥当なのだろうが、そんな理由で、せっかく用意したアジトを無駄にする上司は嫌だな(部下が気の毒)。

 とにかく、拉致された有栖川の目の前で処刑が行われようとしている状況は緊迫感大であったが、毒殺の容疑者が2人だけで、少し聴取して動機を解明しただけで、事件解決……肩透かしもいいところだ。

追記==========
【事件のポイント】

1.酒を飲みたいと言ったのは被害者・嵯峨(野間口徹)自身……あらかじめ毒を仕込んであったとは考えにくい
2.酒やグラスに触れたのは、嵯峨以外は城(今野浩喜)と安奈(仁村紗和)のみ……毒を盛ったのはこの二人のどちらかか、共謀
3.ふたりが衝突して、安奈が手にしていたボトルが割れ、城が選んだ酒に決定。安奈はグラスを選択。
   ……ここで、毒を盛った可能性としては、城が酒に、安奈がグラスにの2通り。しかし、「グラスに毒」というのは酒を注ぐときに露見しそうだ
4.嵯峨が酒を飲み、苦しみ、絶命。それを見た城が「畜生、俺を騙しやがって」とつぶやく
5.城は苦しまずに死ねる『天使』という毒を手に入れていたが、実際に使われた毒は青酸性の毒

 真相は……城が『天使』の効果を嵯峨で試した。実際は、苦しんで絶命したので、『天使』の効能は偽りで、「騙したな」というつぶやきが出た。
 (4、5より推理)
=============追記ここまで



 ところで、延命が許された嵯峨は、どうして酒を飲んだんだろう?“末期の酒”は要らないと思うのだが。


火村の説教・その1「アポロン・坂亦編」
「この世に美しい犯罪なんて存在しない。あるのはお前が犯したのと同じ、醜く残忍な無価値な犯罪だけだ。
 だから俺はそれに手を染める犯罪者を絶対に許さない。
 かつての俺や、お前のような奴に、“この世に美しい犯罪なんか存在しない”ことを証明し続ける…
 ……それが俺のフィールドワークだ。
 おまえの犯罪は、美しくない。


 アポロン・坂亦、意味深な表情で何度も登場し、2人も殺したのに、火村との対決は、叱られただけ。

火村の説教・その2「オレンジ恐怖症・朱美編」
貴島朱美
「絶対に捕まりたくない。けれど、捕まらないと自分の存在を証明できない。
 だからどこかで捕まりたいと思っている。

 私は殺人犯を3人も知ってしまった。
 けれど、彼らがどうしてそんなことをしたのか、未だにわかりません。

 先生、私を先生の助手にしてください。
 私、罪を犯す人間の心の闇を理解したいんです。
 じゃないと、わたしもずっと暗闇の中で前に進めないから」

火村英生
「断る。…アリス以外に助手を必要と思ったことは一度もない。
 俺の助手は、あいつだけでいい。

 それと貴島君……もう二度とこんな危険なことはするな。
 (頭ポンポンしながら)…心配するな」


 そうか、火村にとって、有栖川は助手だったのか!


【ストーリー】番組サイトより
 アリス(窪田正孝)が、拉致された。身柄を移送される途中で逃亡したシャングリラ十字軍の指導者・諸星(長谷川京子)が、シャングリラの構成員に命じて行った犯行だった。実行犯は、構成員の鬼塚(竹内涼真)、城(今野浩喜)、安奈(仁村紗和)、嵯峨(野間口徹)。諸星は、自分の世界に火村(斎藤工)を引きずり込もうとしていた。アリスは火村をおびき寄せるための人質にされたのだった。
 一方、何も知らない火村がアリスに電話をかけると、何者かが歌う「かごめかごめ」が聴こえてきて、すぐに切られた。電話を取ったのは、諸星だった。電話口の向こうの異変に、火村はアリスの身に危機が迫っていることを察知する。
 意識を失っていたアリスが目を覚ましたのは、とある廃ビルの地下室。アリスは手足を縛られ、椅子に拘束されていた。諸星はアリスに向かって「私のターゲットは火村英生」と言い放つ。諸星は、自分の目的を達成するためならアリスの命を奪うことまで考えているようだった。
 諸星は安奈に、アリスの携帯電話を使って、拉致されたアリスの写真と「あなたは私と同じニオイがする」というメッセージを送るよう命じる。それは以前、火村が諸星と拘置所で接見した時に彼女から言われた言葉と同じだった。メッセージを受け取った火村は、アリスが諸星に拉致されていると確信。火村は鍋島(生瀬勝久)に連絡し、警察もアリスの救出とシャングリラ十字軍摘発に向けて動き出す。
 諸星は、メッセージを手掛かりにアリスを助けに来る火村の動きを予測し、次なる手を打つ。アリスの前に、諸星と鬼塚ら構成員が集まる。諸星は、アリスに「今から処刑を行う」と宣言し…。


原作:地下室の処刑(「白い兎が逃げる(光文社)」収録)

脚本:マギー
演出:浅見真史
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