漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0944

2022-05-31 06:00:11 | 古今和歌集

やまざとは もののわびしき ことこそあれ よのうきよりは すみよかりけり

山里は もののわびしき ことこそあれ 世の憂きよりは 住みよかりけり

 

よみ人知らず

 

 山里は、何かともの寂しいということはあっても、俗世のつらい暮らしに比べれば住みやすいところであるよ。

 作者は山深い場所で隠遁生活をしているといったところでしょうか。ここから、隠遁や厭世観を詠んだ歌が続きます。