みてのみや たちかくしてむ さくらばな ちるををしむに かひしなけれは
見てのみや 立ちかくしてむ 桜花 散るを惜しむに かひしなければ
ひとしきり見たらどこかに隠してしまおうか。桜の花は、放っておくと惜しむ甲斐もなく散ってしまうのだから。
まあ、身も蓋もないことをあえて言えば、どこかに隠したところでやっぱり桜は散ってしまうわけですが、心情としてはとても良くわかりますね ^^
よのなかに たえてさくらの なかりせば はるのこころは のどけからまし
世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
在原業平