漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 059

2023-06-14 05:47:04 | 貫之集

みよしのの やまよりゆきの ふりくれば いつともわかぬ わがやどのたけ

み吉野の 山より雪の 降りくれば いつともわかぬ わが宿の竹

 

吉野の山から雪が降って来ると、わが家の竹がいつの季節も区別せずに青々としていることが改めて感じられる。

 

 少し言葉を補って解釈しました。風雪に耐える竹の雄々しさに準えて、道明の長寿を寿いでいるのですね。