萩見たるところ
とめきつつ なかずもあるかな わがやどの はぎはしかにも しられざりけり
とめきつつ 鳴かずもあるかな わが宿の 萩は鹿にも 知られざりけり
萩をみているところ
萩をたずねてきたのに見つけることができず、鹿は鳴きもしないのであるな。私の家の萩は鹿にも気づかれないほどのものであったよ。
「とめく」は「尋め来」で、たずねもとめて来る意。鹿にみつけてもらえない萩は、思いを寄せる人に見初めてもらえない自身を表しているのでしょう。せつない歌ですね。
萩見たるところ
とめきつつ なかずもあるかな わがやどの はぎはしかにも しられざりけり
とめきつつ 鳴かずもあるかな わが宿の 萩は鹿にも 知られざりけり
萩をみているところ
萩をたずねてきたのに見つけることができず、鹿は鳴きもしないのであるな。私の家の萩は鹿にも気づかれないほどのものであったよ。
「とめく」は「尋め来」で、たずねもとめて来る意。鹿にみつけてもらえない萩は、思いを寄せる人に見初めてもらえない自身を表しているのでしょう。せつない歌ですね。