漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 241

2023-12-13 06:19:51 | 貫之集

しもがれに なりにしのべと しらねばや かひなくひとの かりにきつらむ

霜枯れに なりにし野辺と 知らねばや かひなく人の かりに来つらむ

 

霜枯れになってしまった野辺と知らないからだろうか、人が来る甲斐もないのに狩りに来ている。

 

 第五句「かり」は、刈り取る草もないということで「刈り」の方かも、あるいは「刈り」と「狩り」の掛詞ということなのかもしれません。