あひだなく よするかはなみ たちかへり いのりてもなほ あかずぞありける
あひだなく 寄する川波 立ちかへり 祈りてもなほ あかずぞありける
絶え間なく寄せて来る川波が立つように、繰り返し祈ってもなお、十分でない思いがするのであったよ。
次の 288 に「秋」との詞書がありますので、この歌は夏の最後、六月祓(みなづきばらへ)を詠んだものでしょう。自身の穢(けが)れを移した形代を川に流して祈る行事ですね。
あひだなく よするかはなみ たちかへり いのりてもなほ あかずぞありける
あひだなく 寄する川波 立ちかへり 祈りてもなほ あかずぞありける
絶え間なく寄せて来る川波が立つように、繰り返し祈ってもなお、十分でない思いがするのであったよ。
次の 288 に「秋」との詞書がありますので、この歌は夏の最後、六月祓(みなづきばらへ)を詠んだものでしょう。自身の穢(けが)れを移した形代を川に流して祈る行事ですね。