漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0065

2020-01-03 18:31:26 | 古今和歌集

をりとらば をしげにもあるか さくらばな いざやどかりて ちるまではみむ

折りとらば 惜しげにもあるか 桜花 いざ宿かりて 散るまでは見む


よみ人知らず




 折ってしまうのはやはり惜しい。さあ、宿を借りて、桜花を散るまで見よう。

 散る前に枝を折ってしまおうという 0064 に対して、やはり枝を折ってしまうのは惜しいので、桜が見えるこの場所に宿を借りて、散るまでずっと見ていようという歌。対となっているかのような二首を選者が並べて配したものでしょう。



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