ほととぎす ひとまつやまに なくときは われうちつけに こひまさりけり
時鳥 人まつ山に 鳴くときは われうちつけに 恋ひまさりけり
時鳥が「人を待つ」の名をもつ松山で鳴いているのを聞いたときには、わたしもにわかに人恋しい思いが募って来るのであったよ。
説明するまでもなく、第二句「まつ」は「待つ」と「松」の掛詞ですね。第四句「うちつけに」は思いがけず唐突なさま。
この歌は 古今和歌集(巻第三「夏歌」 第162番)に入集しており、そちらでは第三句が「鳴くなれば」とされています。
ほととぎす ひとまつやまに なくときは われうちつけに こひまさりけり
時鳥 人まつ山に 鳴くときは われうちつけに 恋ひまさりけり
時鳥が「人を待つ」の名をもつ松山で鳴いているのを聞いたときには、わたしもにわかに人恋しい思いが募って来るのであったよ。
説明するまでもなく、第二句「まつ」は「待つ」と「松」の掛詞ですね。第四句「うちつけに」は思いがけず唐突なさま。
この歌は 古今和歌集(巻第三「夏歌」 第162番)に入集しており、そちらでは第三句が「鳴くなれば」とされています。