漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 621

2024-12-27 04:48:44 | 貫之集

わびひとは としにしられぬ あきなれば わがそでにしも しぐれふるらむ

わび人は としに知られぬ 秋なれば わが袖にしも しぐれ降るらむ

 

悲嘆にくれる人にとっては、暦とは関係なく、常に季節は秋なのであろうか。だから私の袖はしぐれが降ったかのように涙で濡れているのだろう。

 

 「わび人」は、ここではつらい目にあって、悲嘆にくれている人の意。叶わぬ恋ゆえの悲嘆ですね。



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