なにをして みのいたづらに おいぬらむ としのおもはむ ことぞやさしき
何をして 身のいたづらに 老いぬらむ 年の思はむ ことぞやさしき
よみ人知らず
いったい何をしてこの身はむなしく老いてしまったのだろう。すごしてきた「年」が私のことを何と思うか、恥ずかしさに身の細る思いだ。
1062 は「世の中」を擬人化した歌でしたが、こちらは「年」を擬人化しています。第五句の「やさし」は「痩さし」で、身の細る思いの意。ここでは恥ずかしいとのニュアンスで使われていますね。
なにをして みのいたづらに おいぬらむ としのおもはむ ことぞやさしき
何をして 身のいたづらに 老いぬらむ 年の思はむ ことぞやさしき
よみ人知らず
いったい何をしてこの身はむなしく老いてしまったのだろう。すごしてきた「年」が私のことを何と思うか、恥ずかしさに身の細る思いだ。
1062 は「世の中」を擬人化した歌でしたが、こちらは「年」を擬人化しています。第五句の「やさし」は「痩さし」で、身の細る思いの意。ここでは恥ずかしいとのニュアンスで使われていますね。