よのなかは いかにくるしと おもふらむ ここらのひとに うらみらるれば
世の中は いかに苦しと 思ふらむ ここらの人に 恨みらるれば
在原元方
世の中というものは、どんなに苦しい思いをしているのだろう。これだけ多くの人に恨まれているのだから。
「世の中」を擬人化して、世の中を恨んでいる人がこんなにたくさんいるのだから、さぞ「世の中さん」は辛いことだろう、と詠んだもの。世の中の擬人化という発想自体が珍しく、それゆえの「諧謔歌」でしょう。
よのなかは いかにくるしと おもふらむ ここらのひとに うらみらるれば
世の中は いかに苦しと 思ふらむ ここらの人に 恨みらるれば
在原元方
世の中というものは、どんなに苦しい思いをしているのだろう。これだけ多くの人に恨まれているのだから。
「世の中」を擬人化して、世の中を恨んでいる人がこんなにたくさんいるのだから、さぞ「世の中さん」は辛いことだろう、と詠んだもの。世の中の擬人化という発想自体が珍しく、それゆえの「諧謔歌」でしょう。