漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0093

2020-01-31 19:56:51 | 古今和歌集

はるのいろの いたりいたらぬ さとはあらじ さけるさかざる はなのみゆらむ

春の色の いたりいたらぬ 里はあらじ 咲ける咲かざる 花の見ゆらむ


よみ人知らず

 

 花の風情が行き渡っている場所とそうでない場所などはあるまい。それなのになぜ花は咲いていたり咲いていなかったりするのだろうか。

 春という季節は場所を問わず一様に訪れるのに、花の開花は場所によって一様でないことに興趣を覚えての歌。

 

 



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