相変わらずの光景

先週の土曜日、函館から江差に戻ってくる途中のこと。
私の車を物凄いスピードで追い越して行ったワゴン車がいたのだが、走り去る間際、ワゴンの後ろの窓から確認できた物を見て、「おいおい、勘弁してくれよ」と思った。
何が積んであったかというと、祭壇に添える花。
どこの斎場若しくはお寺へ向かおうとしていたのかはわからないけれど、ただでさえ無謀な運転なのに、そのような物を積みながらということで、これはもう、何をかいわんや、人としての感覚を疑ってしまうと言っても過言ではないものを感じた。（不謹慎な言い方だけど、「そんな運転してたら、あんた（運転手）が、その花を贈られる側に回ってしまいかねないぞ」なんてことも思ってしまった）

これまでも何度か書いてきたけれど、函館をはじめとする道南地方は、とにかく車の運転マナーが悪いことで知られている。
中でも、私が特に酷いと思うのは、交差点で、黄色信号どころか、もう赤に変わってるのに、減速しないまま突っ込んで来る車とか、一時停止標識のある交差点で、停止線で止まらず、交差点に入ってから止まる車が本当に多いということ。
側で見ていて、何度「危ないなあ」と思わされたことかわからない。
昨年だったか、友人のお子さんが、正にそういう車に轢かれそうになったということがあったそうで、友人は、車に関するお子さんの記憶をもとに交番に駆け込んだそうなのだけど、実際被害には遭っていないということもあって、特に進展はなかったらしい。
でも、大きな事故になってしまってからでは遅いのだから、難しいとはわかっていても、何とかできなかったのかなあという思いは、私も友人と同じように持ったのを覚えている。

そんな一方で、昨年の冬、札幌でこんな光景を見た。
信号機のない十字路交差点で、渋滞はしていないものの、結構ひっきりなしに車が走っていたのだが、そこを通るほぼ全ての車が、見事なまでに停止線でピタッと止まり、徐行しながら交差点に入っていったのを見たのだ。
別にわざわざ取り上げるまでもなく、極めて当たり前のことなんだけど、いかんせんマナーのなっていない車を見慣れているせいもあって、これは正直、感動すら覚えてしまった。
この光景を見て以降、私も、改めて、無謀な運転はするまいと心に誓ったので、今後もその思いは貫き続けようと思っている。

そして今日は、帰宅途中にある下り坂で、前の車にすれすれというくらい車間距離を取っていない車を見て、またもやヒヤヒヤ。
幸い事故にはならなかったようだけど、一瞬息を呑んじゃいました。
私も本当に気を付けなきゃ。