北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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クイズファン必読の一冊

2017-11-21 20:15:30 | 本&CD



久しぶりに買った、「QUIZ JAPAN」の最新号。

これを買った一番の目的は、1990年に放送された「第14回アメリカ横断ウルトラクイズ」の特集、とりわけ、アメリカ本土上陸を果たした挑戦者6名の座談会。(他に、座談会に参加されなかった挑戦者に対するインタビューもあり)

第14回大会は、その以前数年、南米に行ったり(第12回)、オーストラリアとニュージーランドに行ったり(第13回)していて、アメリカ本土におけるチェックポイントの数が少なくなっていたウルトラクイズが、名前のとおりの「アメリカ横断」という原点に立ち返り、西海岸から東海岸まで、飛行機を一切使わず、約9,000kmの道のりをバスで移動するというのが目玉の大会。
大会のテーマを、当時大人気だった映画に因んで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と設定し、アメリカの歴史にまつわる名所を訪ね歩くという流れで、往年の人気映画「シェーン」のロケ地や、緯度経度から計測してアメリカ合衆国のど真ん中とされている場所、福留さんと大学の同級生だったという、冒険家植村直己さんゆかりの場所など、チェックポイントも大変見応えのある場所を選定していたのが印象に残っている。

それだけでも十分に魅力的な回なのだが、この回で特筆すべき点は、アメリカ本土に上陸した挑戦者ほぼ全員が、クイズというものに日頃縁のない方達だったということ。
この前年の第13回大会は、大学のクイズ研究会の現役、OBが多数勝ち残り、ニューヨークを目前にした準決勝では、日本のクイズ史上に残ると言っても過言ではない激闘が繰り広げられ、四半世紀以上経った今でも伝説として語り継がれる回となっているが、それから一転してクイズ番組未経験の方が多数を占めることとなった第14回は、そんな方達の人間模様を様々な角度から描くことで、ウルトラクイズが本来コンセプトとしていた「人間ドキュメンタリー」としての色が大変濃い回となっていると言えると思う。
そんな挑戦者たちの中から6名が集まり、当時の思い出や、番組では紹介されなかった知られざるエピソードについて語りつくす座談会は大変読み応えのあるものとなっているので、これはもう、クイズファンの方にとっては絶対にオススメの一冊だと思います。

私がウルトラクイズを初めて見たのは、小学校6年生だった1985年の第9回大会から。
翌年の第10回大会からは、ビデオに録画して繰り返し見たり、それだけで飽き足らずカセットテープに録音して繰り返し聞いたり、さらには毎年の大会の本も欠かさず購入したりして楽しんでいたが、終了してから約四半世紀経った今、このような本ができたり、挑戦者だった方のブログにお邪魔してコメントをさせていただき、それに対して返信をいただくなどして楽しめているのは、自分でも凄いことだと思っています。
コメント
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