地下鉄南北線大通駅とさっぽろ駅を結ぶ「チ・カ・ホ」こと「札幌駅前通地下歩行空間」のさっぽろ駅側にて。
先日、相互フォローさせていただいている方のブログで、ここに札幌の歴史に関する展示があることを知り(迂闊にも知らなかった)、行ってきました。
そう、「札幌」という地名の由来が書かれているのです。
ここに書かれているとおり、その由来に関しては諸説あり、決定打があるようなないようなというところのようですが、二つの説で登場する「川」というのは、現在の豊平川とされており、宝暦2年(1752年)から明和6年(1769年)まで、松前藩より、現在の札幌周辺の山林の伐木を請け負っていた、飛騨国(現在の岐阜県)の材木商、「飛騨屋久兵衛」が記した「飛騨屋久兵衛石狩山伐木図」という地図に、「サツホロ川」という名前の川が登場しているのが発端とされています。
また、「北海道」の名付け親として知られる探検家、かの松浦武四郎も、「乾きたる・多い(大きい)」を意味する「サツテクホロ」を略した「サツホロ」という地名を、自身の著書でも記しており、これについては、アイヌ語地名研究の第一人者である、「山田秀三」氏が、この説を踏まえた上で、「サッ・ポロ・ペッ(乾く・大きい・川)」と解するのが妥当であろうという見解を述べています。
諸説あるだけに、これは、突き詰めて調べてみると面白そうだなと思いました。寒くなって、町ブラがままならなくなるこれからの時期、図書館で時間をかけて向き合ってみるのも面白いかもしれません。
これ以外には、アイヌ民族の歴史と文化に関する展示が見られます。
アイヌ語地名って、このブログでもその時々で紹介してきたけれど、すごく興味があります。
由来(アイヌ語の意味)を調べるだけでなく、そのきっかけとなった場所を訪れてみると、より一層理解が深まるのかなと思います。
これは、昨年、釧路の博物館でも企画展示を見てきました(こちら)。
アイヌ民族の食文化というのも興味がありますが、そういえば、発寒に、アイヌ民族の伝統的な食文化を題材にしたメニューのあるラーメン屋さんがあると聞きました。
場所は判っているので、今度行ってみたいと思います。
札幌に来てから、あまりアイヌ民族の文化や歴史について触れる機会がなく、忘れてしまっていたことも多かったので、復習の意味もあって、じっくりと見させていただきました。
アイヌ民族に関することは、じっくり勉強してみたい分野ではあるのだけど、幅広いので、何か一つテーマを絞りたいと思いつつ、実行に移せていないんですよねえ・・・。何がいいかな・・・、やっぱり入りやすいのは地名かな・・・。