散歩コースというわけでもないのだけど、何度か歩いていて気になっていた広場があるので、立ち寄ってみました。
「宮部記念緑地」という名前が付いています。
ここに居宅があったという、北海道帝国大学(現北海道大学)名誉教授の「宮部金吾」博士の解説文。
植物学者としての経歴、功績が書かれていますが、もう一つ札幌の歴史に刻まれている一面があります。
解説文に、かのクラーク博士で有名な「札幌農学校」に入学したあとありますが、同期生に、かつて5,000円札の肖像であった「新渡戸稲造」や、キリスト教思想家として知られる「内村鑑三」がおり、彼らがクラーク博士に感化されてキリスト教に入信して作られた「札幌バンド」というグループは、現在に至る日本のプロテスタントの三大源流の一つとされています。
宮部金吾がプロテスタントとして足跡を残している場所も市内にあるので、そこはまた別途。
とりあえずこの記事では、そのような人物がいて、札幌の歴史に足跡を残していたということを紹介しておきたいと思います。
緑地近くの住宅街。
現在は高層マンションも多く建つ住宅街となっていますが、先ほどの緑地に居宅のあった宮部をはじめとする帝国大学の教授たちは、所々に文化住宅を建てて洋風の生活を営んだとされており、周辺の住民から、羨望のまなざしを込めて「大学村」と呼ばれていたそうです。
元々の「大学村」は、旧北海道帝国大学の育種場用地だったそうですが、明治42年(1909年)に宅地に用途変更されて以降、多くの教官たちが住むようになったとのことです。
そんな住宅街の一角に、何やら歴史のありそうな建物が。
重要文化財とか有形文化財に指定・登録されている建物に、こんな外観のものが結構あったような気がします。
今は営業していないようだけど、この看板があったということは、喫茶店かカフェだったということですかね。
調べてみたら何か面白い話題が出てきそうだなあ。