札幌駅前で進められている再開発事業の全容が明らかになってきています。
北海道新幹線の延伸に合わせる形で、新宿や神戸三宮にあるような、巨大なバスターミナルが建設されるとのことです。
今年8月31日での閉館が発表された「札幌エスタ」。
昭和53年(1978年)9月1日に開店した「札幌そごう」が前身で、現在は、「JRタワー」を構成する施設の一つとなっている、複合商業施設です。
9月1日に開店した施設が8月31日に閉館するというのは、キリ良くということを考えたのでしょうかね。
その1階に、現在は路線バスと都市間バスのターミナルが設置されています。
ここは元々、「そごう」の開店前は、旧国鉄のバスターミナルだった場所なのだそうです。
これまでもずっとお世話になってきましたが、残り半年ということで、ちょっと中を歩いてみました。
JR北海道バス。
私の自宅近くにも路線があり、たまに、札幌駅前での買い物帰りや、仕事帰りにも利用することがあります。
三つに分かれる通路のうち、一番札幌駅寄りの通路に、JRバスが乗り入れています。
襟裳岬のあるえりも町と、お隣の広尾町行きの高速バスも出ています。
私の自宅方面のバスは、この乗り場から出ます。
小樽方面の高速バスもこの通路から。
小樽行きの高速バスは、札幌駅前から約1時間10分。
道外からの観光客が、札幌から小樽へ移動するのも、列車よりもバスを利用する人が多いようです。
小樽周辺の余市町、岩内町、積丹町や、リゾートで知られるニセコ町なども人気のエリアです。
三つある通路は、信号機付きの横断歩道で結ばれています。
ひっきりなしにバスが出入りする関係上、危険防止のために信号機が設置されています。
真ん中の通路。
札幌の奥座敷として知られる定山渓温泉行のバスが待機しています。
定山渓、今年こそは足を運んで、散策したいと思います。
GWは混雑するだろうから、普通の土日を選んで行くことになると思いますが。
かつて札幌中心部と定山渓を結んでいた「定山渓鉄道」が廃止された後に誕生した「じょうてつバス」。
定山渓方面の南区が運行エリアなので、私も記憶に間違いがなければ、これまで一回しか乗ったことがありません。それも、プライベートではなく仕事で。
調べてみたら、「一日乗り放題きっぷ」というのもあるそうなので、のんびりと路線バスの旅もいいかもしれません。
続いては、室蘭や浦河など、胆振日高方面への高速バス。
浦河町行きの、「ペガサス号」。
昭和59年(1984年)から運行している、道内の都市間バスでも歴史ある路線の一つで、運行開始当初は、「超特急バス」とされていたそうです。
現在は、浦河町の近くまで高規格道路が延びたこともあり、「高速バス」となっていますが、「超特急」というのも、当時にしてみれば、何だか夢のある話だったんだろうなあと思います。
(参考:「浦河町」の場所)
「道南バス」は、このグリーンの車体が印象的で、私も小学生の頃、いとこが住んでいた室蘭へ遊びに行くのに何度かこのバスを利用して、大変強いインパクトを受けたのを覚えています。
一番奥の通路へ移動。
私の古巣である函館行きの高速バスは、ここから出ています。
このときは、日本海側の留萌行きの高速バスが出ていました。
とまあ、ざっと、現在のバスターミナル内を散策してみましたが、再開発後、現在のターミナルがある西2丁目にできる新しいターミナルには、路線バスが集約されるそうです。
その隣、西1丁目にある大型駐車場。
ここには、再開発により、都市間バスのターミナルが設置されるそうです。
そして、写真の奥には、北海道新幹線の札幌駅が。
どんな風に変わっていくんでしょうかね。歴史ある施設がなくなるのは寂しいけれど、札幌市民として、今後の再開発の流れにも注目していきたいと思います。