FORTY THREE-SEVEN

43カーモデルとその他の事柄
その他の方がたぶん多い

鼬と鱣とワタシ

2022-11-29 06:00:00 | 今日の一枚
買ってしまった
買ったというか
落札だけどまあ同じようなもの
アメリカのCaseという会社のナイフ
Caseという会社はあまりかのナイフメーカーでもっともヒストリーのあるメーカー

特殊部隊用のナイフとか
新しい鋼材とかを使わないので
日本での人気は今一つ
まあ大薮春彦先生のお陰で
Gerberだけ突出して人気が高いわけで
世界的に見てそれが異常とも言えますな
Caseの主力は2枚の刃のナイフ


これなんかは2枚の刃の刃付けを変えて
目的で使い分ける後ろの刃は革剥ぎ用に少し鋭くするとかね
スリップジョイントというロックなしのシステムなこともあって
日本での人気が今一つなことの原因んですかね
ハンドルはボーンやスタグホーンでそのバリエーションや出来を愛でるのがコレクションの醍醐味の様です

今回のものはロックつきで
もっともスタンダードなロックバックというシステム
で人気があまりないのと
外観が汚いので格安でした

ステンレスに錆って
どんな保管状態だったんだろう

ブラスの部分の黒い染み
最初は汚れだろうと思いましたが
なにか、酸のようなもので黒色になっているようです

錆はオイルをつけて今は亡きマッハ模型のきさげ刷毛で捻るようになでます


ブラス部分はとりあえず田宮のコンパウンドの一番粗いやつ
大丈夫かなと思いましたが
さくさく落ちてくれまして
こんな感じ



ブレードの錆は結構深くまでいっていて
これ以上は無理かな
それ以外はきれいになりました

Caseの魅力はその刻印にあります
XXというのは2回焼き入れの意味
西暦のしも1桁0-9でドットの数が違います
0年はドットが十個
9年はドットがひとつ

このチャートによると

この個体は1989年生のようです
当時自動車の品質は惨憺たるものでしたけど
家内制手工業的な工業製品は80年代まではクオリティを保っていました

この内部の仕上げ

同時期の日本製と比べてもひけをとりません
で、仕上げ直しというかレストアしてみたら
これが状態は結構よくて
すっかり気に入ってしまいました

ブレードはほとんど未使用
角張った作りですがきちんと角が丸められていて
握り心地も悪くないです
ブレードの背部から続くハンドルの盛り上がり

ここには親指がかかって力が加わりやすいようになっております
よく考えられたデザインです

すっかり気に入りました
コメント
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