FORTY THREE-SEVEN

43カーモデルとその他の事柄
その他の方がたぶん多い

漂泊と落雷とワタシ

2023-02-08 06:00:00 | 映画
まだ話をしていない映画はあるけど
こいつのネタは生ものなので
それら観た映画をすっ飛ばして話をします
仕掛人・藤枝梅安
これねぇ小説版のファンとしては
いろいろ言いたいことがある
言いたいけどそれは仕方がないことなのよ
前後編というか、2本セット お話は独立しているので
どっち見ないと分かんないとかそういうことはないと思います
(2未公開で 4/7ですけどね)
ストーリーは
第一巻の「殺しの四人」から「おんなごろし」「梅安晦日蕎麦」の2本をベースに映画版としてのアレンジ
小説版のファンとしては、うーんというところで
これねぇ仕方がないのよ
はっきり言って池波正太郎先生の3大シリーズは
映画には不向きだから
どれも江戸の日常と市井の人の生活を描いていて
その描写力から、作品はビジュアル的なんだけど
所謂ラストの大殺陣回りとかがないので
映画的な盛り上がりに欠けるんですね
かといって五社英雄版雲霧仁左衛門みたいになると
映画自体は面白かったけど
後の原作の雲霧仁左衛門読むとあれ?となってしまうし
べつに雲霧仁左衛門じゃなくてもいいじゃん
松坂慶子さんきれいだけど(殴
と言う話になってしまう
で今回のはなし

主役のバイアン(殴


梅安役は豊川悦司さん
難しい役どころですがうまくこなしています

彦次郎役は片岡愛之助さんで
これが素晴らしい
飯を食う演技なんか、育ちが良いにもかかわらず
ちゃんと雑な食い方をしていたり
端端まで行き届いた演技です

美人過ぎる天海祐希さん
○○すぎるという誉め言葉ではなく
なんというか凛としすぎているというか
原作だと水茶屋の女で旦那をたらしこんで、
後妻に収まるんで、もう少し下非な感じが欲しいと思ってしまうのですが
原作とは仕掛けの成り行きを変えてあり
なるほどと納得できます
で、老舗料理屋万七の後妻を仕掛ける話と
色欲の行き過ぎた、上司から同僚の娘を救って逃げる侍の話
(梅安晦日蕎麦)を絡めて
すこしづつほかの作品の要素を混ぜ込んでます
原作では作品を通してのヒロイン”おもん”は第一作のおんなごろしには登場しなくて
連載作となった次作 殺しの四人で梅安行きつけの料亭
浅草橋場の井筒の女中として登場します
万七の女中は”おもと”これを改変して同一人物にしてます
菅野美穂さん
程よく年とった感じで大変よろしい
面白いのは梅安シリーズの読者のなかに
”おもと””おもん”同一人物説を唱えるい人がいることで
原作中の”女の名前なんぞいくらでも買えることができる”
という梅安のセリフを根拠にしてんですけど
それはちょっと無理がある
映画版のこれは”おもと/おもん”を次作以降も登場させるための改編で
似たような境遇で肌を交える女性が別人で2人登場したのでは
2本という限られた映画の中ではややこしくなりますからね

登場シーンは少ないんですが小林薫さんの津山悦堂役
これが素晴らしいです
監督さんわかってらっしゃる
中村吉右衛門版の鬼平が成功したひとつの要因は
脇役がよかったから
あれ最後だろうと思った
映画産業の生き残りの役者さんたちが
ぎりぎり間に合ったと言う感じ

そこら辺をわかっていらっしゃるのか
ほんの少ししか出てこないキャラクターに
結構な大物役者さんを当ててます

原作とはやや趣が違うので
ちょっと戸惑ったことは事実ですけど
映画自体は大変いい感じだと思います
原作に思い入れが強いので
ちょっと違うなとは思いましたけど
それは見ていると納得できる改変で
オーそうきたかというかんじ
原作を知っていると、その違いを楽しめるという感じですかね
さて見終わって映画自体は見ていいな、面白かった!
とは思いました。
だけどこれ果たしてこれはひいき目なしの評価なのか(笑)
池波作品だと、見る目が厳しくもなるし甘くもなる
ほかの皆さんはどう感じていらっしゃるのか
普段はそんなこと気にしないのですが(笑)
1.YAHOO映画
おーいいじゃん
2.KINENOTEの映画レビュー
(2023/02/08)
おーいいじゃんか
3.フォローしているブログ
やったー!
まあ、ひいき目なしでも良作の様です
後編というか4月公開の仕掛人・藤枝梅安2は
公式サイトにある登場人物の名前を見ると
秋風2人旅と殺しの四人をベースにしているようです
これまた期待作です

櫻井様
映画はご覧になりましたか
まだでしたら
良い映画なので是非ともご覧ください

こいで様
だいぶ投資してますね(笑)
ワタシはペーパードリップ派ですが
豆を湿らせたときにあることをするのが味噌です
そこらへんはまたお会いした時にお話ししましょう

Udonさま
コロナの何が腹立つって飲食店への被害ですよね
まずいわけでもない、接客が悪いわけでもないのに
営業を継続できない 嘆


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