いよいよ東京五輪競技が始まりましたが、新型コロナ禍の深刻化により今後の打ち切りの可能性もありそうです。 尾身会長は
8月第1週には過去最多の3千人近くまで増加するとの見通しを示した。それに伴い、医療逼迫(ひっぱく)が起きる可能性も
「極めて高い」とし「2週間後には(新規感染者数が)2倍になって、(年末年始の)第3波のピークを超えていく可能性が
出てきた」と述べた。この日の新規感染者数が1387人だったことから、司会者が「8月の第1週には3千人に近い数字になる
のか」と質問すると、尾身氏は「そういうことだ」と応じた。東京では、1月7日に2520人の新規感染者を数えている。尾身
氏は、ワクチン接種が進んでも「東京では入院の患者が増えている。このままのスピードで感染が広がると、医療の逼迫がま
た起きてくる可能性が極めて高い」とも指摘した。「この1、2カ月はもうひと頑張りして、医療の崩壊、逼迫を起こさない
ようにしてほしい」と、感染防止対策への協力を呼びかけた。菅首相が言うように『やめるのは簡単!』ならば残念ながら
若者へのワクチン接種が遅れ、デルタ株感染拡大と重なるパラリンピック中止も視野に入れるべきでしょう。
以下抜粋コピー
東京、埼玉、千葉、神奈川の首都圏1都3県で新型コロナウイルス感染「第5波」が鮮明になってきた。新規感染者数は東京
に加え、3県でも緊急事態宣言発令の目安となる「ステージ4」に達した。ただ、政府は歯止めをかけようにも打つ手を欠い
ており、感染拡大が止まらない中で東京五輪は開幕を迎える。「新規感染者は首都圏で増加が続いている。飲食店が営業時間
短縮などの要請に協力いただけるよう努めたい」菅義偉首相は20日の政府・与党連絡会議で、飲食店中心の感染対策でリバ
ウンド(感染再拡大)を抑えつつ、ワクチン接種を推進するという従来方針を繰り返した。東京はリバウンドの加速が顕著だ。
20日の新規感染者数は1387人で、前週の同じ曜日と比べ557人増えた。都モニタリング会議では8月中に1日当たり
の新規感染者(7日間平均)が2400人超となる試算も出された。首都圏3県も増加傾向で、神奈川県の黒岩祐治知事は19
日、3県がそろって宣言を要請する可能性を示唆した。ただ、政府は宣言地域の拡大に否定的。大規模商業施設などへの休業要
請も経済への打撃が大きく、これまで通り飲食店の協力に頼らざるを得ないのが実情だ。飲食店の酒類提供停止をめぐっては
与党などの批判を受け、金融機関や業者への働き掛けの方針を撤回した。政府関係者は「不満を募らせただけ。新たな対策が採
りにくくなった」と声を落とす。内閣官房の資料(19日時点)によると、宣言発令中の東京の重症者用病床使用率、人口10
万人当たりの療養者数、10万人当たりの新規感染者数(直近1週間)の割合はいずれもステージ4相当。埼玉、千葉、神奈川
の重症者用病床使用率はそれぞれ20%程度だが、療養者数、新規感染者数は東京と同様にステージ4の目安を超え、さらに上
昇傾向を示している。別の政府関係者は「現在の病床の状況なら医療逼迫(ひっぱく)には当たらず、神奈川などは宣言対象に
ならない。ただ、このまま増え続ければ病床が逼迫する可能性がある。どこかで食い止めないといけない」と危機感を示した。
大阪府や北海道でも感染拡大の傾向が見られ、政府は五輪開幕日を含む22日からの4連休の人出なども分析する。週明け以
降、対策の強化が可能か検討する。