ローリング・ストーンズを観に行ってきました。
どういうわけか家内がご執心で、彼等が日本に来る時は、だいたい観に行ってい
ます。今回、僕は行かなくてもいいや、なんて思っていたのですが、「当日券で
アリーナのいい席が取れたから来て!」と家内から呼び出されて、エホエホ言い
ながら行って来ました。以下は潜入ルポです。

ホラホラ証拠だよ。
<18:00>
東京ドーム入り口で待ち合わせ。会場へ入ります。
ストーンズのコンサートは毎度そうなのですが、「不良中年ロッカー」の集会
みたい。観客ウォッチングが面白いです。ピアス、ハード系革ジャン、暗いのに
サングラス、なぜか和服のご老人など、ちょっと恥ずかしい中年・壮年オヤジが
大集合です。
おぉ! 極めつけの不良中年がいた! 内田裕○だ! すごい。不良中年代表の
風格ありありです。ビロードのロングコート、長髪の金髪、一見「花粉症用眼鏡
ですか?」みたいな大きなサングラス、手にはステッキ(多分人を殴る為に持っ
ているんでしょう)。不良中年ロッカーというよりは、もはやSF映画に出てくる
「宇宙貴族」のような出で立ちです。
余談ですが、内田裕○は三茶近くに住んでいるんですよね。家の近所と言えば近所
です。以前、内田裕○が茶沢通りでタクシー捉まえようと手を上げたのに、その凄
い風貌にタクシーの運転手がビビッて乗車拒否していたのを思い出しました。
内田裕○は、我々の席の4列後ろ。こちらは当日券なのに、何故か内田裕○よりいい
席でした。何でもっといい席でないのだろう。ウドー音楽事務所に殴りこんで以来、
関係者から睨まれちゃっているのかな?
<19:00(開演時間)>
どうせまだ始まらないだろうと余裕こいていたら、いきなり照明が落ちて演奏
開始。「えー、ストーンズってこんなにパンクチュアルだった?老人だから
早く終わらせて寝たいのか?」と思っていたら、前座でした。何回も観ているけ
ど、前座って初めてじゃないかな?
最初、観客の雰囲気は「なんだよ、脅かすなよー」という感じだったのですが、
そのうちギターの超絶テクに惹きこまれてヤンヤの喝采。でもそれも20分まで。
段々、「早くすっこめー!」というムードが、、、。
たっぷり30分演奏して退散していきました。まぁ、ドリフターズよりはいいか。
<19:30(ステージの掃除が始まる)>
「さあ出るか!」と思ったら、ステージの掃除が始まってしまいました。
掃除くらいしておけよなー、という感じです。前座で盛り上げたのに、また冷え
きってしまいました。
<20:10(登場!)>
今回の1曲目は、ジャンピン・ジャック・フラッシュ。当然総立ち。大興奮状態。
もう後は終わるまで立ちっぱなしです。
<21:00頃>
前々回のツアーあたりから、コンサートの中盤でメンバーが観客席中央のサテラ
イトステージに歩いて移動し、数曲演奏します。しかし今回からは、何とステージ
ごと中央に移動!まるで「ねぶた祭りの山車」状態です。
老人だからかなー。労わってあげましょう。
僕等の席は前の方だったので、今度は後ろを向く事になります。すると、見えた
見えた! 4列前には宇宙貴族内田裕○様が!
しばらく観察してしまいました。他のお客の様に、「拳を振り上げ絶叫」みたいな
ことはしませんが、ささやかにスイングしながら、歌を口ずさんでいらっしゃいま
す。お楽しみのようです。
(家内は、「髪の毛が薄かったよ。」なんて別の観察もしていました。ロッカーは
禿げてもいいのか! きっとロン・ウッドはかまやつひろしとおんなじ所でかつら
作って頑張っているんだぞ!)
<21:50頃>
最後の曲は、ブラウン・シュガー(だったと思う)。大概の人は脳みそ破壊状態に
なってしまいました。
<22:10頃(閉演)>
アンコールの締めは、サティスファクション。ミック・ジャガー全力疾走します。
本気で走ってます。ありがたや。みんなで手を合わせて拝みました。
(最後に感想)
毎回毎回、「これで最後か?」と言われながら、何度もやって来るローリング・
ストーンズ。なかなか終わらない“宇宙戦艦ヤマト”みたいです。老体に鞭打っ
てステージを駆け回り、艶かしく腰をクネクネさせるミック・ジャガー達の姿は、
コンサートという枠を超えて、シルク・ド・ソレイユの“キワモノ超人ショー”
に近いものがありました(←「それは酷過ぎる(家内談」)。
それにしても不思議なのは、この4人組がみんな「いい人」に見えてしまうこと。
観客が彼等に送る眼差しは、みな暖かく微笑みに満ちているし、「この人達のこと
は何でも認めてあげちゃいましょう」という好意に溢れている。
40年前の評価なら、こんなことはないですよね。「ビートルズはまだいいけど、
ストーンズは害である」という感じだったと思います。
今はむしろ、老獪な徳川家康みたいになってしまったポールより、キース達に
好感を覚える人の方が多いのではないでしょうか。
多分、ストーンズは、大人になった我々が過去に置いて来てしまった「何か」を
感じさせるから、こんなに愛されているんじゃないのかな。
「不良だけど、ピュアなやんちゃ小僧」の精神を冷凍保存して、肉体は老いても
いまだにそんな気分を発散し続けているからこそ、みんな彼らの事を尊敬し、
受容してしまうんだと思う。
こういうのって貴重だな。一種の現人神かもしれない。
がんばれ!ローリング・ストーンズ!死ぬまでやってくれ!
でも、この人達つくづく健康ですよねぇ。そこだけは不良らしくないよねぇ。
どういうわけか家内がご執心で、彼等が日本に来る時は、だいたい観に行ってい
ます。今回、僕は行かなくてもいいや、なんて思っていたのですが、「当日券で
アリーナのいい席が取れたから来て!」と家内から呼び出されて、エホエホ言い
ながら行って来ました。以下は潜入ルポです。

ホラホラ証拠だよ。
<18:00>
東京ドーム入り口で待ち合わせ。会場へ入ります。
ストーンズのコンサートは毎度そうなのですが、「不良中年ロッカー」の集会
みたい。観客ウォッチングが面白いです。ピアス、ハード系革ジャン、暗いのに
サングラス、なぜか和服のご老人など、ちょっと恥ずかしい中年・壮年オヤジが
大集合です。
おぉ! 極めつけの不良中年がいた! 内田裕○だ! すごい。不良中年代表の
風格ありありです。ビロードのロングコート、長髪の金髪、一見「花粉症用眼鏡
ですか?」みたいな大きなサングラス、手にはステッキ(多分人を殴る為に持っ
ているんでしょう)。不良中年ロッカーというよりは、もはやSF映画に出てくる
「宇宙貴族」のような出で立ちです。
余談ですが、内田裕○は三茶近くに住んでいるんですよね。家の近所と言えば近所
です。以前、内田裕○が茶沢通りでタクシー捉まえようと手を上げたのに、その凄
い風貌にタクシーの運転手がビビッて乗車拒否していたのを思い出しました。
内田裕○は、我々の席の4列後ろ。こちらは当日券なのに、何故か内田裕○よりいい
席でした。何でもっといい席でないのだろう。ウドー音楽事務所に殴りこんで以来、
関係者から睨まれちゃっているのかな?
<19:00(開演時間)>
どうせまだ始まらないだろうと余裕こいていたら、いきなり照明が落ちて演奏
開始。「えー、ストーンズってこんなにパンクチュアルだった?老人だから
早く終わらせて寝たいのか?」と思っていたら、前座でした。何回も観ているけ
ど、前座って初めてじゃないかな?
最初、観客の雰囲気は「なんだよ、脅かすなよー」という感じだったのですが、
そのうちギターの超絶テクに惹きこまれてヤンヤの喝采。でもそれも20分まで。
段々、「早くすっこめー!」というムードが、、、。
たっぷり30分演奏して退散していきました。まぁ、ドリフターズよりはいいか。
<19:30(ステージの掃除が始まる)>
「さあ出るか!」と思ったら、ステージの掃除が始まってしまいました。
掃除くらいしておけよなー、という感じです。前座で盛り上げたのに、また冷え
きってしまいました。
<20:10(登場!)>
今回の1曲目は、ジャンピン・ジャック・フラッシュ。当然総立ち。大興奮状態。
もう後は終わるまで立ちっぱなしです。
<21:00頃>
前々回のツアーあたりから、コンサートの中盤でメンバーが観客席中央のサテラ
イトステージに歩いて移動し、数曲演奏します。しかし今回からは、何とステージ
ごと中央に移動!まるで「ねぶた祭りの山車」状態です。
老人だからかなー。労わってあげましょう。
僕等の席は前の方だったので、今度は後ろを向く事になります。すると、見えた
見えた! 4列前には宇宙貴族内田裕○様が!
しばらく観察してしまいました。他のお客の様に、「拳を振り上げ絶叫」みたいな
ことはしませんが、ささやかにスイングしながら、歌を口ずさんでいらっしゃいま
す。お楽しみのようです。
(家内は、「髪の毛が薄かったよ。」なんて別の観察もしていました。ロッカーは
禿げてもいいのか! きっとロン・ウッドはかまやつひろしとおんなじ所でかつら
作って頑張っているんだぞ!)
<21:50頃>
最後の曲は、ブラウン・シュガー(だったと思う)。大概の人は脳みそ破壊状態に
なってしまいました。
<22:10頃(閉演)>
アンコールの締めは、サティスファクション。ミック・ジャガー全力疾走します。
本気で走ってます。ありがたや。みんなで手を合わせて拝みました。
(最後に感想)
毎回毎回、「これで最後か?」と言われながら、何度もやって来るローリング・
ストーンズ。なかなか終わらない“宇宙戦艦ヤマト”みたいです。老体に鞭打っ
てステージを駆け回り、艶かしく腰をクネクネさせるミック・ジャガー達の姿は、
コンサートという枠を超えて、シルク・ド・ソレイユの“キワモノ超人ショー”
に近いものがありました(←「それは酷過ぎる(家内談」)。
それにしても不思議なのは、この4人組がみんな「いい人」に見えてしまうこと。
観客が彼等に送る眼差しは、みな暖かく微笑みに満ちているし、「この人達のこと
は何でも認めてあげちゃいましょう」という好意に溢れている。
40年前の評価なら、こんなことはないですよね。「ビートルズはまだいいけど、
ストーンズは害である」という感じだったと思います。
今はむしろ、老獪な徳川家康みたいになってしまったポールより、キース達に
好感を覚える人の方が多いのではないでしょうか。
多分、ストーンズは、大人になった我々が過去に置いて来てしまった「何か」を
感じさせるから、こんなに愛されているんじゃないのかな。
「不良だけど、ピュアなやんちゃ小僧」の精神を冷凍保存して、肉体は老いても
いまだにそんな気分を発散し続けているからこそ、みんな彼らの事を尊敬し、
受容してしまうんだと思う。
こういうのって貴重だな。一種の現人神かもしれない。
がんばれ!ローリング・ストーンズ!死ぬまでやってくれ!
でも、この人達つくづく健康ですよねぇ。そこだけは不良らしくないよねぇ。