ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

ひよこ劇場2008バリ編4:師匠現る

2008-06-30 22:17:03 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。
※ その3はこちら


“師匠”は突然やって来た。



師匠:「うー」




ヨロヨロ。






師匠:「あがっ。コケてもうた。うーん。どうも上手く泳げんのー」




バリ介:「あれ、何だアレ。ヨロヨロ来るよ」





師匠:「ちかれたびー」

一同:「おー、なんだなんだ」





師匠:「うー。若いの、ちょっと引き上げておくれ。手伝わんかコリャ」







師匠:「あがっ、またコケてもうた」

一同:「おー。コケたぞ」





師匠:「うーん」

一同:「なんだなんだ。目がバッテンだよこの人。口から血ー出てるし」





弟子:「師匠! 大丈夫ですか!」

師匠:「んー。大丈夫じゃ。心配せんでよろし」



師匠:「オホン。おぬしらトメ吉を捜しておるんじゃろ。心配せんでよい。
    あやつは間もなくやって来るじゃろ」

バリ介:「え? 何で僕らがトメ吉を捜していること知ってるの? 
     第一おじいさんは誰? 師匠って何の?」

師匠:「一々意味はない。単なる話の都合じゃ。細かいことは詮索せんで
    よろし」

お嬢:「何か意味がわかんないんだけど」

師匠:「まあよい」

お嬢:「トメ吉探しは今回の話の筋って思ってたけど、そんなあっさり
    見つかっちゃうの?」





モヒカン:「バリ介、トメ吉は自分で来るって。都合いーじゃねーか。
      という事で人捜し終わりだな。後は遊んで待ってようぜ」




一同:「ヤホー!」




どうやらトメ吉アニキは現れるらしい。
トメ吉探しにこれ以上ドラマはないのか???


その5へつづく。


ひよこ劇場2008バリ編3:同行者、暴走する

2008-06-29 09:25:59 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。
※ その2はこちら



トメ吉捜索は難航していた、、、。





モヒカン:「バリ介よー、人探しもたいがいにして、ちょっとは楽しま
      せろよー。飽きちまったよ」

バリ介:「えー、そんなこと言ったってー」








たかし:「うひひ」





たかし:「あーらプッカプカ、おもしろーい」




モヒカン:「あーなんだあいつー! 一人で遊んでんじゃねーよー!」

たかし:「うひひ。これタノシー!」





モヒカン:「よーし今度は俺の番。乗せろー!」

たかし:「あーダメー! それ僕が見つけたんだからー!」

モヒカン:「うるせー!」







一同:「ワー! 乗せろー! 乗せてー!」

モヒカン:「おいお前ら降りろコラ、これじゃ沈んじまうよ!」

バリ介:「あーあ」





モヒカン:「へへーん! イヤッホウ!」

お嬢:「あら、他の人追い出しちゃったわよ。イジワルねー!」





お嬢:「まったく、あんなものどこが面白いのよ! 子供みたい!」




モヒカン:「よーし、今度は競争だ! 行くぞー!」

一同:「おー!」
     




一同:「キャッキャッ」

バリ介:「参ったなー」





お嬢:「あんなバカほっといて行きましょうよ!」

バリ介:「んー、行くってもねぇ」





モヒカン:「ヒャッホウ! 俺いちばーん!」

たかし:「あークソー! 負けたー」








トメ吉探しは、行く先の定まらぬたらい舟の様に迷走するのであった、、、。


、、、

  、、、








お嬢:「あら。あらら、、、何よこれ、、、」






お嬢:「アハッ、いやだ、楽しいわこれ。何だか夢中になっちゃいそう」





迷走はまだ続きそうだ、、、。



その4へつづく。


ひよこ劇場2008バリ・イタリア編:目次へ

ひよこ劇場2008バリ編2:予期せぬ同行者

2008-06-28 00:24:59 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。
※ その1はこちら



バリは、雨季も終わり、本格的な乾季に移ろうとしている。





お嬢:「もー、バリったって広いのよー。トメ吉って何処にいんのよー」

バリ介:「バクソ屋もうじゃうじゃいるしねー。困ったねー」





バリ介:「トメ吉さーん! どこにいるのー!」

お嬢:「10数えて出てこなかったらぶつわよー!」





バリ介/お嬢:「トメキチー!」








バリ介とお嬢がトメ吉探しに奔走する中、思わぬ奴らが現れた、、、。




じゃーん!









じゃじゃーん!


一同:「フッフッフッ」






バリ介:「見つからないねー」

お嬢:「見つかるわけないわよー」







声:「おーい! バリ介ー、お嬢ー!」

バリ介/お嬢:「!?」












たかし(白頭):「やー、バリっていい所だねー!」


バリ介:「えー、みんなー! こんな所で何してんの!」






モヒカン(中央):「俺らも一緒についてきたのさー。お前たち
          ばっかりいい思いさせられねえって」

一同:「そうだそうだー!」




お嬢:「何言ってんのよ、遊びじゃないのよ。人探しなんだから」

たかし:「ひとー?」

バリ介:「そう。アニキの弟のアニキさんを探すの」

モヒカン:「なんだそりゃ!? それって本人じゃねーか」

お嬢:「違うのよ! アニキがお兄さんで、その弟のアニキなのよ!
    、、、と、とにかくそうなのよ! 頭悪いんだからもう!」

モヒカン:「いいぜ、俺らも手伝うさ。人探しなら得意なんだぜ」

バリ介:「え、そうだったの? そういう仕事でもしてたの?」

お嬢:「まったくしょうがないわねー。役に立つのかしら、、、」





一同:「トメ吉ー! 出てこーい!」

一同:「よいしょ、よいしょ!」





一同:「とーめーきーちーー!」

一同:「ズンドコ、ズンドコ!」






お嬢:「ちょっと、あんた達バカァ? こんなんで探しようないじゃない」


モヒカン:「何だうるせーなー。楽しくていいじゃねーかよ」

お嬢:「もー!(怒)」

バリ介:「でもお嬢だって最初は“テキトーにちゃちゃっと”なんて
     言ってたじゃない」

お嬢:「なんかウザイのよ!」




その3へつづく。

ひよこ劇場2008バリ・イタリア編:目次へ

ひよこ劇場2008バリ編1:新たな使命

2008-06-27 07:18:56 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。


ヒヨコ劇場、集中連載開始です。





4月某日、成田。デンパサール行きJAL機は、出発の時刻を待っていた。




お嬢:「また今年もバリねー」

バリ介:「うん。本当にまた行けるねー」




お嬢:「でもー、本当に見つけられるかしら」

バリ介:「そうだねぇ。何とか探し出さないとねー」

お嬢:「テキトーにちゃちゃっと探した振りして、“いませんでしたー”って
    ごまかしちゃえばいいんじゃない?」











、、、ちょうど1ヶ月前、、、。
        東京は、満開の桜でつかの間の春化粧をしていた、、、。










バリ介:「やー、やっぱり桜はいいやー!」

スエっち(アニキ):「おぅ。バリの花が最高だけど、桜もやるじゃねーか」

お嬢:「あら何よ、日本の桜がやっぱり一番よ!」

※スエっちアニキとの出会いについてはこちらの過去記事を参照。




スエっち:「ところでよぅ、バリ公、頼みがあるんだ。バリに行って、
      オイラの弟を探してきて欲しいんだよ」

バリ介:「え? なんだい急に。だいたい、弟がいたなんて初耳だよ」





スエっち:「いや、まあな。近頃、バクソ屋の商売も軌道に乗ってきたし、
      そろそろあいつを日本に呼び寄せようかと思っているんだ。
      二人してがっぽり稼いで、バリにでっけぇ家を建ててぇんだ。

      オイラがあっち(バリ)を出る時は、あいつまだガキで意気
      地も無くて、どうにもならなかったんだけど、そろそろ一人前
      だろう、、、。なぁ、頼まれてくれねぇか」





バリ介:「でも、探すったって、バリの何処に住んでるんだい?」

スエっち:「それが、皆目わからねぇ。まぁ、あいつもオイラにそっくり
      だし、バクソの屋台引いてるはずだから、すぐ見つかるよ」

バリ介:「スエっちアニキの弟さんもアニキってこと???」

お嬢:「何よそれー。自分で探しに行けばいいじゃない!」

スエっち:「いや、色々事情があって、会いにくいんだよ。頼むぜ兄弟」




バリ介:「うーん、、、。ところで、名前は何ていうんだい」

スエっち:「名前か、、、名前は、トメ吉っつんだよ。ホントはオイラを
      末っ子にする家族計画だったからな。“予想外”ってや
      つさ、、、」

お嬢:「相変わらずイケてないわね」









そして今、バリ介とお嬢は、新たな使命を帯びてバリの地に降り立った。







バリ介:「トメ吉さんかぁ。どこにいるんだろ」

お嬢:「それよりきれいな夕陽。やっぱりバリねー」



つづく

ひよこ劇場2008バリ・イタリア編:目次へ

京都2008 最終章

2008-06-26 00:29:03 | 京都
hiyokoです。


思いがけず期待以上のランチにめぐり合い、上機嫌のかしまし娘たち。
重いお腹を抱え向かうのは、「匠 奥村」から歩いてすぐでした。




ギャラリー&カフェ「OKU」。あの名宿「美山荘」が経営するカフェです。
     


今回のミッションである、「わらび餅を食べるぞー!」の第三弾は
こちらのカフェでございます。


美山荘は、次女ちゃんがこよなく愛す特別な存在のお宿であり、
末っ子ちゃんと私の憧れのお宿。
その美山荘の空気をほんの少しでも感じられたらと、やって
まいりました。


手前のギャラリーではカフェで使用する食器などを販売しています。
その奥にカフェがあります。



沸き水の流れる中庭があり、一幅の絵を見ているようです。
     
紫色のソファがちっともいやらしくなく素敵。店内全ての色が無彩色か
天然色なので、このソファの紫がハッとするほど映えます。


この旅、最後のわらび餅。どちらかというと葛餅に似ていたように
思います。これはこれで、とても美味しい。



コーヒーもこんなコンテンポラリーデザインのセットで出てきます。



もう少しゆっくりカフェにいたかったですが、後ろ髪引かれつつ、気持ちは
「新幹線の時間まで、たっぷりショッピングタイム~♪」でした。(笑)



今回、こちらも全員一致で行きたかったお店、「唐長」四条烏丸店へは
タクシーで。唐紙のお店です。
     


とてもモダンに見えますが、400年も前から変わらぬ技法で一枚一枚
摺り上げられた唐紙。

昔ながらの技法で作り続けているのは、現在ではこちらだけだそうです。
あんまり素敵なので、ポストカードを買う気満々でいっぱい手にしていたら、
次女ちゃんにギョッとされました。1枚500円と聞いて、半分は戻しました


唐長から歩いて錦市場へ。ここも京都では楽しみの場所。
     


京野菜のお店やお麩の「麩嘉」でいろいろゲットし、もう一度
タクシーに乗りこみ、前日行った「遊形ギャラリー」へGO!
前日迷って買わなかったものが諦めきれず・・・ゲット!


それと、、、、。「遊形ギャラリー」近くの和食器の骨董屋さん。
はい、前日も行きました。みんなはそれぞれお気に入りの食器を
買いました。
私は迷った末、買いませんでした。


で、、、。買わなくてよかったー!!!
何故なら、、、。


こっちに気持ちが変わったから。

前日も気になりつつ、すごくポピュラーなので、何もわざわざ
京都で買わなくても・・・、と思ったお皿です。

でも、よくよく見ると信じられないお値段 
そうなんです、こちらの骨董屋さん、すごーく良心的なお値段で、
しかもお店のご主人ご一家がとても親切で、次女ちゃんお気に入りの
お店でした。

というわけで、とってもリーズナブルなお買い物ができました♪


さてさて、そろそろ時間が迫っています。
最後はこちらの前を通り、次回はここに泊まれますように・・・、と
記念撮影をしてタクシーに乗り込みました。



このあと、JR伊勢丹京都店で最後の最後の、おじゃこなどのお土産と
予約しておいたお弁当をピックアップして、新幹線の改札へ。
(下鴨茶寮のじゃこ山椒、薄味で美味しかった♪)



楽しかった2日間も、いよいよ終わりを告げようとしています。
浪速の次女ちゃんとは、ここでお別れ。
去りがたい気持ちを押し殺して、「のぞみ」に末っ子ちゃんと乗り込みました。
こんな気持ち、本当に久しぶりです。
ありがとうね、Mちゃん、楽しかったーー。
列車が走り出しても、いつまでも手を振る私達。
冗談でハンカチを取り出して涙を拭う振りをしたけれど、本当に涙が
こぼれそうでした。


とうとう、次女のMちゃんの姿が見えなくなって、、、。


、、、、、さあ!お弁当だーーー!!(ゴメン、Mちゃん。。。
今回も日曜だったため、憧れの「菱岩」のお弁当は食べられず。。。
伊勢丹に予約したのは、こちら。


紫野和久傳の鯛ちらし。


末っ子Sちゃんと楽しかった2日間を思い出しながら、美味しく
美味しく最後のお食事をいただきました。


Mちゃん、Sちゃん、本当に楽しい旅行ができ、一生の思い出
となりました。
どうもありがとうねーー。
またぜひぜひ、ご一緒しましょう。
次は、彼の地かな???(笑)



京都旅行記2008は、これで終わりです。