ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

近頃の福之助

2008-01-29 14:17:10 | 
hiyokoです。



以前、アメショーが欲しくて、ブリーダーの加藤さんの家に見に行ったとき、
「ウチの子はみんな、膝乗り猫なんですよ~」って言われて、いいな!って
思ったんですよ。
前にも書きましたが、子猫を見せてもらったら、一番最初に夫の肩に乗って
きたのが、福之助だったんです。この子なら膝にも乗りそう!って思いました。


赤ちゃんの頃は、たしかに膝に乗って居眠りしてくれたりして、そりゃあもう
可愛かったのですが、大きくなるにつれて(大きくなりすぎて?)、寝心地が
悪いのか、滅多に自分から膝に乗ってくれることはなくなりました。
淋しい・・・・。


でも、どうしても甘えたいときだけは、面積の広い夫の膝に「ニャン♪」と
言って(「鳴く」というより「言う」という感じの鳴き方)乗って来ます。
多分、「抱っこー」って言っているんでしょうね。


この甘えん坊で生意気な顔が、飼い主にとってはたまらなく可愛い。親バカ。

満足そうなときにこういう顔をします、なぜか。



普段、あまり足のおっぴろげはやらないのですが、この日はなぜか・・・。

まあ、こういう写真は偶然の産物です。



去年末に行ったコストコで、買った物を入れてきたダウニーのダンボール。
床に置いておいたら入ってしまいました。以来、彼の一番のお気に入り。
仕方ないので、バスタオルを敷いてあげました。

隣にせっかく彼のベッドがあるのに。。。大概、値の張るものよりタダの物
の方が好きなことが多いです。


今年の9月で福之助も10歳。人間の年齢なら56歳(70歳説もあり)、我が家で
一番のお年寄りになってしまいましたが、これまで大病することなく健康に
育ってくれました。これからも元気で長生きしてねー。

代々木公園 レストラン ル ボヌール

2008-01-27 23:47:28 | たべもの イタリアン フレンチ
hiyokoです。


去年の京都以来、自宅での食事は圧倒的に和食が増えました。
その反動か、無性にフレンチなどが食べたくなったりするんです。

そんなわけで、最近はシコシコとネットで美味しそうなフレンチ
レストラン探しに夢中です。
そして、あるブログで一軒のお店が目に留まりました。

あまり知られていなくて、大店でなく、シェフがちゃんとそのお店で
頑張っていて、しっかりしたお料理で、リーズナブルで、出来れば
自宅から近くて・・・。そんな私の希望にどうやらピッタリのお店。


我慢できなくて早速、ランチに行ってきました。
代々木公園駅から徒歩約5分。フランス料理「ル ボヌール」

この日は風が強く、あらら、トリコロールカラーの国旗が・・・。
ここは、あのセレブ妻バラバラ殺人があったマンション近くです。。。


全部で20席ほど、他にバーカウンターに4席ほどの、こじんまりした店。



出されるパンは一種。とても小さいパン。温められて一つずつ配られます。

これが、とても美味しい。バターも美味しかった。


ランチは3種類のコース料理のみ(多分)ですが、夜はアラカルトもある
ようです。
私達はランチの真ん中のお値段の3500円のプリフィクスにしました。
前菜・本日の二皿目・メイン・デザート・食後の飲み物、という構成。
本日の二皿目だけは、おまかせになります。


メニューを持ってきてお料理の説明をするのは、なんとシェフ。
最初は、シェフの時間が空いているときだけなのかと思いましたが、
全てのテーブルにそうされていました。
直接お話しすることで、こちらの好みとかも理解しようとしている
様子でした。
明るくて、気さくで、いい感じでした。


先ずは前菜。
私は白子のムニエール 焦がしバター風味。白子がカリッ、ムチっ。

ソースには、黒米やレンズ豆やバジルなどが使われていましたが、
その中に貝(多分ハマグリ)を刻んだものも入っていて、うま味が
更に加わります。


Fukunosukeは、鴨のサラダ ヴィンコットソース。

鴨のコンフィ、生ハム風、フォアグラ、砂肝?、など色々なものが
色々な味付けで入っていて、楽しい。
ヴィンコットソースは、ちょっと甘めのコクのあるバルサミコソース
という感じでした。


本日の二皿目。これはシェフのおまかせで、この日は魚介のスープ。

魚のアラや甲殻類など、色々な味がギュッと詰まっていて、とても
美味しかった。ぎりぎりの塩加減が好みの分かれるところですが、
私達は、この日のベストということで意見が一致しました。


アイオリ(少し甲殻類の風味が混じってました)とチーズは好みで入れます。

これらを入れると更に味が複雑になって美味しくなりました。


私のメインディッシュ。天然真鯛のポワレ。

ちょっと見たところ、ただのクリームソースのようですが、これにも
貝が入っていて、ちょうどクラムチャウダーのような味になっています。


Fukunosukeは、和牛頬肉のブレゼ 百合根添え。

しっかりしてなかなか美味しかったです。百合根がモチッとして美味しい。


私のデザートは、苺のデリス。

アイスクリームはミルクのジェラートのような感じ。ソースにはコンデンス
ミルクが使われていて(多分)、ほんのり甘くて苺の酸味とよく合っています。


Fukunosukeは、バナナの熱々ビスキュイショコラ。

甘いデザートを想像していましたが、なかなか大人な味でよかったです。


こちらのお料理、どれも丁寧に作られていて好感が持てました。
ただ、一つだけちょっと気になったのは、ソースとの相性が気持ちもう一つ
かな・・・と思うお皿があったこと。
それでも、やはりこの値段でこれだけのものが食べられるのはやっぱり魅力的。
この日のランチも満席で、バーカウンターまで埋まっていました。


シェフが一生懸命なのが印象的で、とてもいい感じでした。
帰る時も、寒空の中、姿が見えなくなるまでお見送りしてくださいました。
他のサービスの方(2名)が、もう少し成長してくれると更にいいお店に
なるかなと思いましたが、それを頑張って補っているのですね、シェフ。


以前、代々木上原に「カストール」という地元密着型の美味しいフレンチ
レストランがあり、平日のお誕生日の時など、会社帰りに行かれるので、
とても重宝していたのですが、一昨年、京橋に移転して以来、それに変わる
フレンチを探していました。
お料理そのものはちょっと違いますが、雰囲気としてはけっこう似ているし、
もしかすると、いいかも!
今度は是非、夜に行ってみたいと思います。


さて、こちらの近くで、「テオブロマ」というチョコレートで有名な
洋菓子店を発見。

落ち着いたカフェが併設されているので、この辺りでお茶ということに
なったときに使えそう。


法師温泉(その2)

2008-01-22 23:07:45 | 国内旅行
Fukunosukeです。


法師温泉、翌朝は晴れ。予報では曇り/雪だったのですが、清清しい天気。



軒先のつららも朝日を受けてキラキラ。こういう眺めって心洗われる。




ゲッ!窓の外には餌を求める日本カモシカのつがいが!





いや、剥製でした。でもなんでこんなものがあるんだろう。

この他にも化石やよくわからない石なんかも展示してあります。
その辺りはちょっと意味不明かな。



朝食はいたってフツー。西京漬けか何かの焼き魚は、焼いた後冷蔵庫に
入れといたのかと思うほど冷たかったのでビックリしました。

でも、かえって食べ過ぎずに済んでいいや。



この日の朝も、朝食を挟んで2回もお風呂に入って、宿を後にしました。



東京から2時間もかからずに、こんな所まで来たんだなー。




電車の時間まで1時間半ほどあったので、昼食がてら「たくみの里」
と呼ばれる様々な民芸、工芸を体験できる観光地へ立ち寄り。



あのぅ、どの辺りが「たくみの里」なんでしょう。

このあたり全体がそうらしいです(涙)。

いくらオフシーズンだからと言って、観光客があまりにも少なすぎます。
知らずにここを車で通ったら、何も気付かず通り過ぎてしまいそうです。


こんな水車もあったりして、いい感じもちょこっとあるんだけど。




観光の拠点となる総合案内所で見つけたお土産。
福田さんを応援しているのか、おちょくっているのか。






おちょくっているな。間違いない。

麻生太郎、結構いい役もらってます。こっちの方が人気出そう。



手打ち蕎麦屋のサンプルは、どうも様子が変。




あらら、こぼれそうです。どうにかした方がよさそうです。




そのお蕎麦屋さんは止めにして、別のお蕎麦屋さんに入ってみました。
普段は限定50食ですが、お客の少ない今の時期は30食だそうです。
お蕎麦はまあまあ。舞茸とカボチャの天ぷらは美味しかったな。
できれば、海苔はのせないで欲しいの。



上毛高原駅では、「(冬が来たけど)そんなの関係ネェ!」っていう
お土産(お菓子)が売っていました。


はからずも、観光を中心とする地方経済活性の難しさを垣間見た様な
気がしました。旅の後半はかなりシュールな感じになってしまいまし
たが、これはこれで妙に面白かったです。



法師温泉、今度は雪が無い時期に車で行ってみたいな。




法師温泉(その1)

2008-01-21 21:23:20 | 国内旅行
Fukunosukeです。


群馬県水上町、新潟県との県境近くに、法師温泉という知る人ぞ知る
秘湯があります。そこにある一軒宿がこの「法師温泉 長壽館」。



上越新幹線で東京から上毛高原まで1時間20分。そこからタクシーで
40分の行程にその温泉宿はあります。上毛高原駅付近に雪はありま
せんでしたが、さすがにここまで来ると雪景色。




法師川という川沿いを上ったどん詰まりにその宿はあって、周囲は山に
囲まれています。以前「北温泉」という所を紹介しましたが、
ちょっと雰囲気が似ているかも。でも、あっちより全然いい感じです。





入り口を入ると、ロビーっていうのかな。そんな感じの広間が。



ロビーの横には、囲炉裏をきった小部屋があります。何だかいい感じ。



長い間に増改築されているので、複雑な渡り廊下で複数の館が繋がって
います。我々は薫山荘という館の二階へ。磨きこまれた廊下。


10畳の本間は角に面していて、2面に渡って景色が望めます。それに、
6畳の次の間、洗面等のスペースがあって、かなり広々した間取り。





法師温泉 長壽館は、実はとても有名な旅館なんです。


昔、国鉄(!)のフルムーンの宣伝がありましたよね。これ↓




↑そのロケを行ったのが長壽館なんです。







で、これがそのお風呂。明治28年に建てられた法師乃湯。



おー、いかにも湯治場って感じ。だけど窓枠の意匠が、那須の「鹿の湯」
なんかより垢抜けているので、おしゃれな感じです。こんなに古いのに
清潔で気持ちいい。



湯気ムンムンですが、湯温は40度ないくらい。だから、みんな30分
くらい平気で浸かっています。


湯ぶねの底は、何と石ころがゴロゴロ。どうやら、その下から直接温泉が
沸いているようです。



天井はむき出しの梁。すごいですねー。



夜はこんな雰囲気。またよし。



こちらは玉城の湯。こっちは新しい。野天風呂もついています。


玉城の湯の夜。総檜なので、香りがすごいです。



さて夕飯は、、、。おっと一度に全部料理が並んでしまいました、、、。
まぁ、値段も値段なので、仕方ないですけど。
(この他に、岩魚の塩焼き、鳥のつみれ汁、ご飯、水菓子)

でも味はどれも美味しいです。高級な食材など使いませんが、山菜や
きのこなどの地の物が、しみじみ美味しい。体によさそう。刺身は、
岩魚の酢〆と姫マス。こんなところでマグロ出されるよりずっといい。
※追加で馬刺しを頼んだのですが、それだけはダメだった。



岩魚の骨酒(別注文)。



ご飯を食べてから、挟み将棋をしました。Fukunosukeは「歩兵組」。
hiyokoは「と組」。



歩兵→7、と→3となったところで、hiyokoが試合放棄。まったく弱いねー。



この日は、全部でお風呂に4回くらい入ってから寝ました。


長谷川等伯 松林図

2008-01-19 23:06:50 | その他
Fukunosukeです。


14日の月曜、東京国立博物館へ。ここのところデラ寒いです。



日本を代表する博物館ですから、さすがに立派な建物。



この日の目当ては、長谷川等伯の松林図(国宝)。

“撮影していいの?”って思うでしょうが、何とOKなんです。他にも
撮影が許可されている物が沢山ありました。東京国立博物館は太っ腹。



等伯の松林図は、日本の水墨画の人気投票をしたら、1、2を争うくらい
人気がある作品と言われています。




朝もやの霧の中にぼうっと浮かび上がる松林。どの木もすらっと姿よく
背高で、繊細かつ幽玄な空気感。



近寄ってみると、意外にも荒々しい筆致。離れて観る印象とかなり
異なります。



オシャレですよね。これがもし家にあったら、しんと静まり返った松林の
中に自分がいるような錯覚にとらわれそう。


ところで、「これは襖絵か何かの下書きではないか」という説があるそう
です。紙の継ぎ目が乱雑で左右の高さが揃っていないことや、
上の写真に見られるような、かなり乱雑な筆遣い等がその根拠だそうです。
日本絵画のミステリーのひとつです。


等伯の他の作品は、それほど好きではない(←生意気)のですが、
この絵は好きです。すごくいい。500年前の絵画が、今観ても全く
古臭くない。こういう絵が描けるって凄い。


それにしても、これは安土桃山時代に生きた等伯の一枚。その作品を前に、
僕らは等伯と同じ何かを共有している。等伯が“我ながらここの枝振りが
よく描けたなぁ”、なんて思っている部分を、我々も「この枝がいいよね」
なんて語り合っているのかも知れない。「時代を超えて」というのは、
こういうことなのかな。

でもね、さすが等伯でも、この絵が何百年後に、デジカメとケータイを持った
未来人に鑑賞されるだろう、なんて事は想像もしなかっただろうなー。




もう一枚。円山應挙の波濤図(襖絵╱重文)。



これもすごい絵と思いました。よく考えれば、波の姿はあり得ない形(両側
から波が砕け散っている)。でも実物をみると、ほんとに海の上にいる様な、
船酔いしそうな気分になります。


波は一瞬として同じ形をとどめません。写真がないこの時代、見たものを
感じたまま絵にするしかない。だから“波の本当の形がどうであるか”
というより、“波を見た時の気分がどうであったか”が大事。それだけに、
よく描けた絵はその「気分」がよく伝わるんでしょうね。


これだけの作品を鑑賞できて入館料600円というのは、国の仕事も
捨てたものではありませんね。