Fukunosukeです。
京都は意外に縦に長いのです。京都市内から目的の京丹後の旅館まで140km。
京都駅から特急列車でも2時間超。ところが、京都⇔園部間の列車が台風の影響で
復旧目処立たずとなり、京都に釘づけになってしまいました。
選択肢は、
・午後くらいまで様子をみて、復旧すれば京丹後へ。しなければ京都にもう一泊。
京丹後は明日にする。
・他の交通手段で何とか行く。
・いじけて東京に帰る。
最初は午後にもなれば動くだろうとたかをくくっていたのですが、望み薄。
hiyokoはダメと言われるとむきになる性分。意地でも行く方法を探します。
しかし、電車の迂回も高速バスもダメ。ほぼ唯一の手段が、
・ホテルから園部までタクシーで移動(約1時間)。
↓
・園部から福知山まで、嵯峨野線で移動 (約1時間)。
↓
・福知山から宮津まで丹鉄宮福線で移動(約1時間)。
↓
・宮津から旅館までレンタカーで移動(約1時間)。
もちろんその間には待ち時間もあります。どうするこれ?
あれ、すでにタクシーに乗ってます。迷いはないみたいです(笑)。
見にくいですが、鴨川はカフェオレ色の大激流。いつこんなに雨が降ったんだ。
京都の街中を抜けたMKタクシーは、縦貫道を北上していきます。
園部駅。一生に一度ここに来るとは思いませんでした。
おお、この時点(午後1時)でも京都⇔園部間は復旧していません。でも園部から先は
電車が動いているので、移動できそうです。
待合の時間、駅の喫茶店で。ワンオペの喫茶店はおそらく開店以来の大混雑。
アルバイトの店員がちょっと気の毒でした。
出発です。特急という気の利いたものは全部運休なので鈍行です。電車は
2両編成ですが、さすがにここから下り電車に乗るお客さんは殆どいません。
いきなりローカル線ぶらり旅の風情です。でも意外に楽しかったりする。
hiyokoはお仲間からいただいた差し入れをハムハムしながら
ご機嫌になりました。
一時間ほどして、福知山駅に到着。イエー。
この駅も、一生に一度来るとは思わなかった。
駅前には機関車が飾られています。何か鉄道の歴史がありそうです。でも興味はないので
それ以上調べません。
待合で絶望しうなだれる旅人達を尻目に、hiyokoは既に勝った気でいます。
電車がやって来ました。今度は1両です。もうこれ以上車両は減らしようがない
ギリギリの電車です。hiyokoは目を丸くしています。
というかバスみたいです(笑)。ちなみに運転手は発車のベルを自分で押して、ドアを閉めて、
そして運転しています。普通の三倍働いています。給料も三倍ならいいけど。
「世界の車窓から」の様になってきました。hiyokoは鼻歌混じりで余裕こいています。
単線をバスみたいな電車がガタゴト走ります。沁みます。
そして1時間。ついに宮津までやって来ました。ヒュー。
でもまだ到着しません。
ここでレンタカーを借りるのは元々の予定だったのですが、更に1時間ドライブです。
京丹後に向け走っていきます。知らない所をドライブするのはなかなか楽しい。
そしてやっと到着。ハイアットを出たのが12時。ホテルに着いたのが夕方6時過ぎです。
思いがけず大旅行となってしまいました。
宿の人曰く、京阪方面から電車で来る客では我々が最初に着いたとの事。
結局、3時過ぎまで電車は復旧しなかったので、復旧を待っていてはこの時間に
着くことはできなかったし、多分来られなかったでしょう。ナイス判断。
ふう。なんだか大変な出だしでしたけど、かえって旅情たっぷりの面白い旅に
なりました。
あとは丹後でのんびりします。