ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoのlifelog。

山の茶屋でFukunosuke祭

2024-11-30 09:56:49 | たべもの

Fukunosukeです。

 

週末の赤坂、永田町。

 

日枝神社の裏。日比谷高校との間の道は都心とは思えない静けさと落ち着きです。

 

 

そんな場所にある、鬱蒼とした木々に囲まれた純和風の一軒家。入り口にはなかなか立派な門が。

hiyoko「おう野郎ども!カチコミだぁ!」

 

違います。

 

 

2年前にも訪れた山の茶屋。うなぎ料理の名店です。

 

 

Fukunosuke祭り週間ということで、hiyokoに連れて行ってもらいました。

 

山姥のお面だそうです。すごい色になっています。

 

ここはすべて個室で4部屋のみ。夜営業でも1回転しかしないみたいなので、4組しかお客さんを取らないみたいです。何も知らなかったら一人ン十万円くらい取るのではと思うような立派な部屋です。

 

 

どうも。ずいぶん年を取りました。中身が成長していないのが残念。

 

 

前回は昼に来ました。1万円くらいのコースだったと思います。今回は夜なので少し品数が増え、料金は1万5千円ほどになります。

 

ごま豆腐、うなぎの骨せんべい。

 

肝焼き2本。肝焼きの良し悪しってよくわかりませんが、大変結構な肝です。新鮮な感じがしました。

 

続いてうなぎの白焼きは倶利伽羅焼きで供されます。これがうまいのなんの。

 

うんうん唸りながら食べています。

 

真丈の揚げ物。確か海老だったと思います。これが思いがけず美味しくてうなぎの流れに水を差すことがありません。

 

うざく。間違いなくこれまでで一番(自分の中で)。ウナギは”かりふわ”、きゅうりが酸っぱすぎず、とても食べやすい。

 

しめのお食事。以前も紹介しましたが、最後はうな重ではありません。蒲焼にお食事がつきます。

 

 

なんという美しさ。完璧なたれの照り具合。ふっくら厚い身を真ん中で重ねた部分は羽根布団の様にふんわりと。どれほど柔らかいのか見てわかると思います。ふやふやの極致です。関西風の地焼きもいいけれど、僕はやっぱり関東風が好きかなあ。

 

ご飯はお櫃に入ってたっぷり。我々だけの個室ですから、どれだけ品なくお替りしたって大丈夫です。

 

蒲焼を一口。よく脂の乗ったうなぎと甘辛がちょうどよいたれを味わいます。

「う~ん(はぁと)」

 

 

続いて白いご飯をパクリ。この日は南魚沼産のコシヒカリ。かために炊いたお米を噛みしめ、お米の甘さを味わいます。やがて口中でうなぎとご飯がマリアージュします。

「お米一粒一粒がピカピカして宝石みたい!」

 

もちろん、たれをご飯にかけて、、、

 

うな丼で食べるのもオッケーです。とにかく人目を気にせず好きなように好きなだけあれこれ試すことができます。

 

久々にお米を茶碗三杯も食べてしまいました。胃にずっしり。

 

 

お食後の水菓子は奈良の種無し柿だそうです。しゃくしゃくして美味しかったです。

 

 

「こりゃいいわ」

 

うなぎを食べるのに1万5千円というのは大変なお値段ですが、都心にありながら1日4組限りが個室でこの素晴らしいうなぎを堪能できるという贅沢は決して高くはありません。そんな名店でありながら10年前は紹介制のお店だったそうで、今もあまり知られていないのもいいところ。

人に自慢できる秘密の名店です。今のところ僕は一番好きなうなぎ屋です。

 

 

 


OLD NEPAL

2024-08-12 08:32:27 | たべもの

Fukunosukeです。

 

バリ垂れ流し中ですが、別の話題を。

 

 

豪徳寺。たまーに来ます。

 

商店街には飲み屋風のお店が多いのですが、ポツンと小洒落たお店がたたずんでいます。。

 

OLD NEPAL。文字通り、ネパール料理のレストランです。へー。ネパール料理ってインド料理の親戚かな、くらいのイメージしかない。

 

店内はネパールの街角を模したような雰囲気。BGMは音楽ではなく、店主がネパールの雑踏で録音してきた環境音。こういうのは初めての経験です。面白い。ネパールにトリップしたようなアトラクション感。

 

驚いたことに窓がありません。ネパールに没頭するための演出でしょうか。執念を感じます。

 

お店は調理を行う店主とホールの女性(夫婦かな)で切り盛りしています。年のうち1~2ヶ月は二人でネパールに行き現地の料理文化を研究、情報収集しているそうです。大変なこだわりようです。

 

3ヶ月に一度変わるメニューはいつも何らかのテーマに沿って組み立てられるそうです。この時はネパールのいろいろな街をイメージしたお料理の構成でした。ダルバートという定食がネパール料理の基本だそうですが、それをメインに据え、その前に6~7種の創作料理で構成されます。

 

本日のスパイス達が披露されます。Fukunosukeには何が何だかわかりませんが、どれも日本では珍しいもののようです。

 

料理にあわせたドリンクのペアリングもあります。ワインやビールといった単純なお酒は少なくて、お料理に合わせた創作カクテルが提供されます。

 

 

お店に行ったのは1月ほど前のことなので料理の内容は忘れてしまったのですが、どれも素晴らしかったです。ダルバート前のお料理は創作なので全く同じ料理はネパールにはないらしいですが、大変に美味しかったです。繊細で初めての味覚で興奮します。

 

これはちょっとサモサと日本のおやきのあいのこのようなお料理でした。おいしかった。

 

 

これはマトンだったかな。大変によい火の通し加減。おいしい。

 

信州サーモンを用いた一品も。もちろんネパールでは生魚はほとんど食べないとのことですが、湖の近い街から想起したとか。面白い。

 

そしてこれがダルバート。カレー、アチャール、ダル、ごはんがプレートに乗って提供されます。ごはんにあれこれかけながら食べます。ちなみにダル(ダール)はインドと同じで豆のスープ、日本でいう味噌汁に相当するそうです。ネパールもインドもこのダルが家庭の味なんだそうです。カレーは辛すぎず食べやすい。全体的に優しい味です。

 

hiyoko「ネパール美味しー」

 

こうして、ダルをごはんにかけて食べるのだそうです。

 

デザートもとても繊細で美味しいです。

 

 

hiyoko「ネパールに行った気分になりました」

 

以前、ペルー創作料理のMAZ(マス)というお店に行きましたが、雰囲気重視のお店作りやストーリーを持たせた凝った料理の構成などコンセプトは何となく似ていると思います。でも味はこちらの方が好みでした。

こちらのご主人は純日本人の方ですが、ネパールにほれ込み、数年後にはこのようなお店をネパールで開くことを目標に取り組んでいるそうです。ということは、数年後にはこのお料理を日本で食べることはできなくなるということ。

 

今のうちに行っておかないといけないお店だと思います。

 

 

 


Salmon & Trout - The Last Dance

2024-03-04 20:52:22 | たべもの

Fukunosukeです。

 

 

何度も紹介しているサーモンアンドトラウト(サモトラ)。

 

 

今晩はー。

 

 

 

2024年2月29日。この日は特別な日でした。

 

 

万難を排し、20時45分の最終枠に滑り込みました。

 

 

というのも、この日で中村シェフがサモトラを卒業されるのです。

 

僕らがサモトラに来るようになったのは2020年の春。初めての緊急事態宣言の際、在宅勤務のお弁当探しの時からです。

 

それ以来、ずいぶん通いました。 

 

この、何ともいえない独特な雰囲気、

 

もうすっかり生活の一部と思っていたんだけどな。

 

中村シェフがサモトラの2代目料理長となったのは2019年の秋だそうです。 それ以来、感性豊かで個性的な中村シェフのお料理と、、、

 

お店のオーナーでカヴィストの柿崎さんのジャンルレスなペアリングが、世界のどこにもない飲食のエンターテイメントを作り出してきました。

 

 

それが今日で終わり。このメニュー表も今日で最後。 

 

 

 

The last dance.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

中村シェフ。食の修道者みたいな人です。新しい舞台でもきっと活躍されるでしょう。 

 

 

お二人共いい顔をなさっています。変なのが間に挟まってますけど。 

 

 

 

ありがとうございました。 

 

 

 

もしかしたら、今後も中村シェフのお料理をいただく機会はあるかもしれませんが、サモトラという形はひと区切りですね。

 

 

 

何事も永遠には続かないのだなあ。 

 

 

必要かわからないですけど、動画も作りました。思い出のためにね。

 

 

 

 

 

 

 


渋谷のやきとり酒場放浪記

2024-02-13 23:15:49 | たべもの

Fukunosukeです。

 

渋谷の街は本日もなお作り直し中。

 

どのような出来上がりになるのか、いまだ全貌がうかがい知れません。

 

 

というこの街の片隅に焼き鳥屋。 森本。

流行りの「お一人様2万円、コースは定時一斉スタート」というような高級店とは違って、昔ながらの大衆焼き鳥屋です。でもここのファンは多いと聞きます。

 

オヤジの花園です。安心安心。

 

レモンサワーが気分です。

 

つくねは塩。先日行った日暮里の焼き鳥屋も塩でした。旨いつくねは塩なのかな。

 

砂きも。結構大振りで食べ応えあります。

 

ゴンボ(ぼんじり)。とても美味しいのですが、ちょっと筋のような物が口に残りました。敢えてと思いますがなんだろう。

 

相鴨。締めが葱二段。意図を考察したくなります(笑)

 

血きも(レバー?)。新鮮。

 

うなぎ太巻き。倶利伽羅焼きですね。この日の優勝。美味しかった!

 

笹身、ウズラ玉子。ササミがこのタイミング。お寿司屋さんも握りの順番が色々ありますが、それと同様に何か意味があるのでしょうね。面白いです。

 

締めは椎茸。最早これは哲学。

 

一軒目はこのくらいにしておきましょう。 

 

 

 

吉田類大先輩にあやかり、渋谷の街をほろ酔い散歩。

 

ということは、もう一軒いきますか。

 

イエス。

 

 

鳥竹。また焼き鳥屋ですか。

オフコース。

 

ホッピーの黒で攻めます。

 

こちらで頼んだのは、、

 

名物焼き鳥丼!

 

10年以上前、東急プラザのカルチャースクールに通っていた時分は月1で食べるくらい好物でした。

何とも言えずうまいのです。懐かしい!

 

 

幸せな気分になりました。

 

 

という渋谷の焼き鳥屋二軒。

 

渋谷がどれだけ最先端の街になっても、逞しく生き残っていただきたいです。

 

 

 


イブローニュ

2024-02-07 20:55:28 | たべもの

Fukunosukeです。

 

ネタがなくなると食べ物シリーズになります。とはいえ、今まで何でここを紹介しなかったのだろうかという名店。

 

イブローニュです。

 

世田谷区の代田の住宅街にあるフレンチビストロ。

かれこれ10年通っています。

 

フランスのビストロ”風”というより何か”本物感”ある。 

 

ワインもリーズナブル。 

 

 

サロマ湖産カキのマリネ、シェフおすすめの食べ方で、、、どうやって食べるの?

 

ワインビネガーとたっぷりのエシャロットでマリネした生牡蠣を、温めたバゲットにバターと一緒に乗せてガブリとやります。 

 

こんな食べ方があったんだ!新鮮です。

 

 

 

アオリイカと芽キャベツのパセリバター炒め、バルサミコ風味

いかにもフランス居酒屋の酒のつまみでワインが進みます。イカだけに。

 

シャモレバーとハツのソテー、ソースポルト、ポーチドエッグ添え

レバーとハツもいいですが、ソースと卵の相性が抜群です。それだけでずっとやれる。

 

 

フランス産ホロホロ鳥もも肉の赤ワイン煮込み、ヌイユ添え

これも美味しかった。いかにもビストロらしいお料理です。

 

 

ババとカルバドス

 

ここのババはいつ食べても美味しいです。みんな大好き。

 

 

おフランスの気分よ。 

 

 

我々の住む地域は住宅街で飲食店は少ないのですが、キラリと光る名店がいくつかあるのでとてもありがたいです。