monologue
夜明けに向けて
 




 共同体構想といっても茫洋としていてイメージしにくいかと思うがアジアを東の巨大な龍として像を描けばわかりやすい。その目と鼻がどちらが優れているといってもしかたがないし、右足と左足がつかみ合いをしてもなにもならない。心臓と肝臓が競い合うこともない。ともに龍を活かすためにそれぞれの機能、役割を果たすのだから。互いの機能を羨むこともなく尊重し対等の関係でともに龍の一部として生きるのである。

 翻って西洋をみればかれらは西の巨大な白虎。損得勘定で自国の利益ばかりを主張しあうばかりでは永遠にEUは統合できなかっただろうし英国も自国だけの利益にこだわることをやめてヨーロッパ全体を活かすために働けば白虎は大活躍するのだろう。

 最終的には元亀、青龍、白虎、朱雀と分かれていた四神も巨大な地球意識へと統合してそれもまた各惑星をつなぐ太陽系意識、銀河意識、そして全宇宙を活かし発展し繁栄する意識に目覚めることになるのだろう。それこそがこれまでに核戦争その他で絶滅をくり返しながらも今回またこの星に種を蒔かれた人類が存続する意義なのだから。今回こそは同じ過ちをくり返してはならない。わかってはいてもせっせとここまで積み上げたバベルの塔は欲望や感情に支配されて崩壊してしまうのだろうか…。
fumio

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