monologue
夜明けに向けて
 



 高校時代の記憶が甦ってついふらふらと調べる気になった「ボビー・フラー怪死事件」もずいぶん時間がかかったけれど一応自分なりの結論が出た。マフィアのかかわった事件は司法まで巻き込んで闇に葬られてしまうのであとから掘り起こすのは実に困難である。探偵小説なら探偵が犯人であってはならないというルールがあるが現実の世界では昔からやくざが二足のわらじを履いたように当たり前のことである。三億円事件も警察内部関係者の犯行だから未解決という説が強い。実行犯の犯行後、警察に連絡が入るのを待っていた警官の制服の手下が証拠隠滅に出てガソリン缶を捨て、母ロレインがイグニッションに入っていたというキーを指紋が採取できないように回収してしまった。だれが見てもマフィアの仕業としか思えない荒い仕事も検死報告でただちに自殺として不信感が起こると今度はガソリン吸引による窒息と辻褄を合わせた。サム・クックの場合は裁判所まで巻き込んでサムの名を汚そうとしたしかれらが裏で組めば何でもできるのだろう。そんなことは高校時代には想像もできないことだった。アブラハム・リンカーン、ジョン・F・ケネディ、ロバート・ケネディ、キング牧師、明日を開く多くの貴重な生命がだれかの既得権益保護のために断たれてきた国、アメリカ、暗殺から手を切って本当の自由の国として立ち上がってほしいものである。

  ボビー、高校生のわたしにはずいぶん大人に見えたけれどきみはまだ23才だったんだね。アイドルからアーティストに脱皮してこれからという時にへんな事件に巻き込まれてしまった。それでもきみのロック魂はクラッシュ グリーン・ディ にカバーされたI Fought The Lawに受け継がれている。これからもだれかがカバーして受け継いでゆくのだろう。合掌。
fumio


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