monologue
夜明けに向けて
 




先週のディーライフの海外ドラマ「コールドケース」は「グラフィティ」だった。
それは1982年の話で不良少年たちが壁や給水塔に名前のタグなどをスプレーペイントで描く「グラフィティ」の縄張り争いのイザコザの話だった。
「グラフィティ」とはラッカースプレーやフェルトペンを用いる落書きのことで1970年代にニューヨークで、壁や電車などに落書きをすることから始まり、汚れた町に住む人たちの心が荒(すさ)んで犯罪が蔓延して社会問題化した。
ニューヨークはその頃、世界一危険な町といわれたが、ジュリアーニ市長が改革に乗り出し地下鉄の電車の落書きをすべて消すことから始め、町をきれいにしてそこに住む市民の意識を高めて、犯罪を撲滅してニューヨークを安全な町にしたのだった。

ロサンジェルスでは、早逝したわたしのロサンジェルス時代の仲間のアーテイスト吉田等が「トニー・ヨシダ」と名乗り公共の建物や目立つ場所に本物のアートとしての壁画を描く運動を推進した。それは今も通りかかる人々の心を潤し感動や安らぎを与えている。
fumio


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