monologue
夜明けに向けて
 

  



西暦1637年の天草・島原の乱において、天草四郎(益田時貞)をリーダーとする一万3千の一揆軍が立てこもった原城に絵師山田右衛門作が描いた旗が掲げられていた。
中央にキリストの血を容れるゴブレット、その中にキリストを示す光輪、そして十字架。その上に、「ユダヤ人の王ナザレのイエスJesus de Nazaré, Rei dos Judeus」の頭文字「JNRJ」と記し、翼を生やした二天使ルシフェルとミカエルが左右に侍り、旗の上部には、「LOVVAD・SEIAOSẨCTISSIM・ SACRAMENTO (最も貴き贄を讃え崇める)」と記されている。
その右に は四郎の印。396年前の日本人がなぜこのような複雑な文や絵を描けたのかが謎…。
fumio




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