「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

恐怖と共に生きる (3)

2016年01月28日 20時33分57秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ BPの面倒を見ることで、 あなたの恐怖の面倒を見る
 
 家族は BPの人生を引き受けて、 コントロールしようとしてしまいます。
 
 そうしないと 何が起こるかと恐れているので、
 
 BPと同時に 自分の恐怖の 面倒を見ているのです。
 
 それは いつまでもBPを管理することになり、
 
 BPの無力感を強化してしまうでしょう。
 
 あなたの不安は 決して緩和されないのです。
 
 不安を手放して、 大惨事は起こらないのだと 脳に学習させることです。
 
 最も賢明な心で、
 
 BPが緊急の危機に瀕していると 信じるならば、 脅威は存在しています。
 
 その時は介入し、 BPが生きるために 必要なことをしましょう。
 
 問題は、 これが あなたの不安を強化してしまうことです。
 
○ 恐怖と罪責感の循環
 
 BPの人生をコントロールするのを やめようとするとき、
 
 恐怖と罪責感は 循環し始めます。
 
 BPを世話をやめたときの 不安があるので、 安堵できません。
 
 そして 世話を本当にやめたとき、
 
 BPは感情的リアクションをし、 あなたの罪責感が姿を現します。
 
 あなたは 感情的リアクションを恐れて、 夜中の電話に出ます。
 
 自分が 危機的行動を強化しているのではないかと 恐れます。
 
 そして循環が持続します。
 
 私たちが、 BPは余りに脆いと 見なすので、 循環が続くのです。
 
 罪責感と同じで、 世話をする衝動に 屈しないことが大切です。
 
 苦悩に耐えるスキルを 使いましょう。
 
〔参照:http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/64967178.html 〕
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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