「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

罪責感が妥当なら (2)

2016年01月25日 20時17分41秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 次のステップは、 罪責感を手放すことです。
 
 これは手ごわいプロセスです。
 
 罪責感が妥当でも、 意図していなかったという事実は 重要です。

 BPが 激しい感情的リアクションを示し、 あなたを非難したら、
 
 それを承認してください。
 
 そして、 自分は謝罪したのだと思い出し、
 
 自分の感情を 手放す努力をしてください。
 
 いつか、 BPがあなたを非難しても、 罪責感が削減されるでしょう。
 
 BPは 家族が 「犯した過ち」 を 家族に話します。
 
 それは非難めいたものになり、 非難される人は 不可避的に守勢に立ってしまいます。
 
 しかし、 家族の感情調整ができて、 話し合いを持てば、 両者にとっての利益
 
 -- BPにとっては承認、 家族にとっては罪責感の削減 -- は漠大なものです。
 
 また、 BPのその非難が 否定されたり、 矮小化されたりすると、
 
 感情と自殺傾向が増加してしまいます。
 
 BPが言ったことを否定せず、 あなたがBPにしたことの 理由を説明してください。
 
 それから、 BPが誤解して ひどく恐ろしかったに違いないと 承認してください。
 
 BPは慰められ、 あなたは罪責感を持つのを 防げるでしょう。
 
※ 罪責感に効果的に対処する方法
 
1. 罪責感の原因になる行動を リストアップしましょう。
 
2. あなたのしたことが 価値観に反しているかどうか 確認しましょう。
 
3. 価値観に反しているなら、 それを具体的に描写しましょう。
 
4. あなたの行動がBPに与えた、 意図された結果と 意図されなかった結果を
 
   リストアップしましょう。
 
5. 罪責感が妥当なら、 補償をしましょう。
 
6. BPが補償にリアクションするのを 認めましょう。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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