「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

悲嘆の抑制に関してすべきこと (2)

2016年01月18日 20時02分57秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65003339.html からの続き)
 
o 感情表現がないことで感じる 安堵を受容する
 
 BPが感情をシャットダウンして、 あなたが安堵感を経験するとしたら、
 
 それを認めましょう。
 
 しかし感情の抑制は 効果的な対処技能ではなく、
 
 BPの惨状から出てきたものだと 理解することが大切です。
 
o エクスポージャー (曝露) 療法を探す
 
 悲嘆の抑制を克服する 唯一の方法は、 実際に感情を経験することです。
 
 しかしBPは、 感情そのものも感情を引き起こす出来事も 回避します。
 
 行動療法には、
 
  (感情的合図への) エクスポージャー (曝露) と呼ばれる 技法があります。
 
 感情を回避するのではなく、 経験するように援助するものです。
 
 エクスポージャーは 精巧で難しい技法なので、
 
 訓練を受けた専門家に 治療してもらうことが有益です。
 
 感情を経験させることは、  「感情を外に出す」 ことと 同じではありません。
 
 悲しみを全て吐き出すことで、 BPの気分がよくなる証拠はありません。
 
 BPを悪化させるかもしれず、 自殺行動の増加に繋がりかねません。
 
 究極の目標は、 感情が積もって 悲劇を招かないように、
 
 感情が生じたときに それを経験する手助けをすることです。
 
 承認して、 希望を表現し、
 
 激しい感情表現がないことで 安堵するあなた自身を許し、
 
 専門家の治療を受けられるか 試してください。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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