「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

障害児デイサービスへお手伝いに (2)

2016年01月10日 18時28分43秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)
 
 ダウン症の子とゲームをしましたが、 自分の好きなルールを 勝手に作るので、
 
 何だか分からなかったりします。
 
 お互いに相手を指差して  「ずるい!」 と言いながら 笑い合いました。
 
 今度は女の子が、 自分の作った家に誘ってくれました。
 
 言葉が少し不自由で 聞き取りにくかったりするのですが、
 
  「遅くなったから寝よう」 と言って 横になったら、
 
 すぐに 「朝だ」 と言って起きます。
 
 「鷹狩りに行こう」 と言うので  「鷹狩り?」 と聞き返すと、
 
 どうやら 「闘い」 のようです。
 
 ブロックで作ったライフルを 僕に持たせ、
 
 別のブロックを  「すいちぇん」 と言います。
 
 これは 「手裏剣」 でした。
 
 これらの 「ぷち」=「武器」 を持って、 他のスタッフの所へ行き、
 
 「バアーン!」 と撃ったり、  「やー!」 と切ったりするわけです。
 
 そのうち さっきのダウン症の子が また遊んでと、 僕の腕を引っ張っていきます。
 
 女の子も僕に遊んでほしくて、 もう一方の腕を引っ張ります。
 
 両方から引っ張られて 僕はどうしようかと困りながら、
 
 綱引き状態になって、 それを遊びにしていきました。  (^^;)
 
 ほどなく女の子は 急に別のことに注意を引かれ、
 
 そっちの方へ走って行って、 一人で遊び始めました。
 
 その後は、 女の子の家に ダウン症の子も入れてもらい、 3人で遊びました。
 
 そんなこんなを 一日繰り返していた次第です。
 
 子供というのは 本当に想像力豊かで、
 
 いろんなことを考えて 遊びまくるので感心します。
 
 時には 子供同士で喧嘩になりそうなところを抑えたり、
 
 危ないことをするのを止めたりもしました。
 
 精神的な疲労が強かったですね。
 
 子供も認知症の高齢者も 何もするか分からない恐さがありますが、
 
 高齢者と違って 子供はとにかく動きが早いので 気を遣います。
 
 でも一日 子供たちと遊んで、 疲れましたが楽しかったです。  (^^)
 
 帰りの送迎の車の中で、 女の子は 泥のように眠りこけていました。
 
コメント (2)
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