「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

症状別支援

2016年01月11日 20時19分55秒 | 介護帳
 
 昨日書いた 障害児のデイサービスへ行ったとき、
 
 事前にスタッフに それぞれの子の障害が何なのか 聞いたところ、
 
 ある子について 「何だったかな」 と言い、 ファイルを見て教えてくれました。
 
 障害名を知らないのかなと 意外な思いだったのですが、
 
 ちょうどカウンセラー養成講座で、 心の病気についての講座がありました。
 
 講師は看護教員の方ですが、 精神科の患者さんへの対応 (支援) で、
 
  「症状別支援」 というのを話してくれました。
 
 例えば、 統合失調症の患者さんの 看護をするのではなく、
 
 幻覚や緘黙など (統合失調症) の 症状がある人の 看護をするというものでした。
 
 元の病気に関わらず、 出ている症状に適した 支援をするということです。
 
 つまり、 支援者にとって 対象者の病名は さほど重要ではなく、
 
 目に見える状態が問題なのですね。
 
 昔、 精神科のスタッフの 話を聞いたのを思い出しました。
 
 統合失調症の患者さんでも うつ病の患者さんでも 同じだと言っていました。
 
 スタッフにとっては、 病名はあまり関係ないということでしょう。
 
 昨日書いた 障害児のデイサービスのスタッフも、
 
 子供の障害名をよく知らなくても、 その子ごとの個性を把握して、
 
 それに対応した接し方を 見つけるということなのですね。
 
 僕などはどうしても 知識的なことが先行してしまうのですが、
 
 現場では 目の前の現実が全てです。
 
 そう言えば僕も 認知症の利用者さんに対しては、
 
 アルツハイマーか脳血管性かレビー小体型認知症か などは意識していません。
 
 その人がどういう人で どういう状態なのかで 接していますね。
 
コメント
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