あなたの罪責感を検証するためには、 あなたの 「賢明な心」 に自問してください。
皆が直感的に活用できる 知恵の能力です。
賢明な心にアクセスするには、 息を吸って
「自分の価値観に 反することをしただろうか」 と問い、 聞いてください。
答を得られるまで これを行なってください。
正しく、 そして容易に答を出せることに 驚くでしょう。
○ 妥当でない罪責感への 反応の仕方
罪責感が妥当でないと確かめても、 罪責感が消えない場合は、
罪責感の引き金になっている行動に 繰り返し関わることです。
(昨日の日記の夫の例では、 花を用意しないことを 何度も繰り返すことです。)
好ましくない感情を静めるために 行動を変えると、
その感情は 減る前に まず増加してしまいます。
(「消去バースト (消去抵抗)」 といいます。)
感情を低下させるには、 その行動をしたい衝動を 無視し続けなければなりません。
罪責感が高まった状態で 補償行動に出る (花を買う) と、
罪責感を強化してしまい、 静めるのがより難しくなってしまいます。
ただし 罪責感が発するシグナルは、 高まっても次第に落ち着いてくるものです。
例えば、 週末にレジャーに行くことに 罪責感を感じる人がいました。
彼は週の間は 一生懸命働き、 罪責感を持つ理由はありません。
罪責感を収めるには、 罪責感がなくなるまで 週末にレジャーに行くことです。
でもBPへの罪責感を扱うのは より難しくなります。
恐怖が生じるからです。
あなたが罪責感から、 BPのために 有益でないことをするとき、
それを思いとどまったら、 BPは破滅的な行動に出ると 恐れますか?
あなたは恐怖と罪責感、 罪責感と恐怖のサイクルに囚われ、 消耗し、
最終的にBPを 一層悪化させてしまいかねません。
これらふたつの感情は とても緊密に織り合わさっています。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]