【中野雄太県幹事長寄稿】
先日、申し上げましたように、唐突にストレステストを打ち出した菅首相の本心は「脱原発」にあります。
このタイミングでストレステストを実施すれば、最低7ヶ月ほどかかると言われておりますので、年内に全国の原発が運転再開するのは絶望的です。
その結果、予想よりも早く、来年5月には全国に点在する54基の原発が停止する事態となります。
「脱原発」先進国のドイツでさえ、2020年までかけて慎重に原発を減らしていく計画を描いていますが、来年春に全原発が停止する見込みの日本の「脱原発」のスピードは無計画にして無謀です。
ただでさえ猛暑が予想されるなか、全国の原発が停止するようなことになれば、熱中症をはじめとして健康を害する方や死者も発生しかねません。
今年5月30日〜7月31日の2カ月間に熱中症で救急搬送された人は2万4790人に達し、前年同期を約3600人上回っており、死者は43人にのぼっています。
本年7月に限ると、熱中症で救急搬送された人は集計開始後、過去最多の1万7788人に達しています。
さらに、電力不足による生産ラインの縮小、節電による小売業界の営業時間短縮が加速するなど、産業界から悲鳴が上がっており、日本経済の低落は必至です。
ゲンダイネット“節電失業12万人の恐怖” http://gendai.net/articles/view/syakai/130465
菅首相の突然のストレステスト打ち出しは、「脱原発」によって、日本経済を崩壊させる“愚策"以外の何物でもありません。
法的に安全基準を満たしている原子力発電所は早期に運転再開を進めるべきです。
これ以上、政治主導に名を借りた政治の暴走は許されません。日本を壊す“国壊総理”の早期の退陣を求めます。
中野 雄太
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