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Mikuのブログ

中国の防空識別圏問題への一考察(1)

2013-12-04 12:53:00 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

中国の防空識別圏問題への一考察(1)

[HRPニュースファイル840] 

 ◆中国の非常識-防衛識別圏の悪用

防空識別圏の設定自体は珍しいことではありませんが、中国の動きは異常としか言いようがありません。

周辺国との事前調整もなく、唐突に日本と重複する空域を設定したばかりか、日本固有の領土である尖閣諸島をも含めたことに加えたことです。

そして、同空域に入る航空機への中国政府への通告義務を課し、さもなくば「防御的緊急措置を取る」と脅しています。

最大の問題は、中国が防空識別圏を「管轄権が及ぶ空域」つまり「縄張り」と考えていることで、これは中国軍機が「巡視飛行」と表現したことからも明らかです。

さらには、中国の空軍報道官の談話として伝えたことには、「防空識別圏内での巡視飛行を常態化させていく」とも強調しているようです。これは、中国の非常識とアジア侵略の野望を、世界に示す証拠と言えます。

そもそも中国には、防空識別圏を「縄張り」と考えることへの確信犯的な間違いがあります。我が国も防空識別圏を設定していますが、あくまでも我が国の領空を護るために、その前方で警戒ラインを想定しているに過ぎません。

また自衛隊機によるパトロール飛行も行っていますが、その目的は空域のパトロールではなく、海上の不審船などへの警戒監視が目的です。しかし中国の航空機は、空域を支配するかの振る舞いであり、国際的非常識かつ、力ずくで支配圏拡大をねらった、前近代的な思考であると感じるわけです。

 ◆なぜ、中国は防空識別圏の設定に動いたのか? 

 《制空権の獲得》

【1】戦闘では、制空権が勝敗を決します。従って、第1列島線の完全内海化ためには、上空の制空権が必要であり、その布石が防空識別圏の設定です。

【2】従って、今後、台湾や南シナ海方面にも制空権確保を狙った、防空識別圏の設定は充分あり得るシナリオです。

【3】制空権の確保は、空および海上からの占領を容易にするねらいがあります。特に尖閣上空の制空権が中国に落ちれば、自動的に尖閣占領が完了したのも同然となります。

【4】次に太平洋へのルートづくり。沖縄本島〜宮古島間を通って太平洋に出る中国海軍のエアカバー(航空支援)として空軍の航空機が必要であり、防空識別圏の設定によって、中国の通り道として世界的に認めさせる意図があります。 

 《日米の情報監視を阻む目的》

日米は東シナ海においても中国軍への監視を続けています。例えば、海上自衛隊は高性能の対潜哨戒機P3Cを東シナ海でパトロールさせ、中国潜水艦の動向を日夜追っています。

また、尖閣上空のレーダー監視の穴が指摘されてからは、米軍と共同して、E2Cなどの空中警戒(管制)機を飛行させ、米軍はさらに中国の沿岸近くまで入り込み、電子偵察機や無人偵察機を使って、情報収集にあたっています。

特に高高度を飛行できる無人偵察機(グローバルホーク)を使うことで、中国内陸部の軍事施設などを探れると言われています。

防空圏の設定は、こうした日米の監視活動を阻止するねらいがあります。中国軍が日頃の行動を情報収集され、部隊能力や軍事作戦が筒抜けになる危機感を持ったとしても不思議ではありません。

特に、沖縄本島〜宮古島間を通って、太平洋に進出する中国軍艦船や潜水艦のルートの解明などは、有事の中国艦隊の行動を推測できる重要な手がかりを日米に与えてしまうことになるからです。 

 《対アメリカ戦略-足元を見られたアメリカ》

経済的没落の危機にあるアメリカは、中国との全面対決を望んでいません。さらにオバマ政権の外交姿勢は「世界の警察であることを止める」方向へ進んでおり、シリアへの軍事介入中止は世界の失望を招いてしまいました。

またイラン核開発阻止においても、北朝鮮の二の舞となるであろう不毛の多国間協議へと逃げ込む姿勢を見せています。そんなオバマ大統領にとって、中国の防空識別圏問題は頭の痛い問題であろうことは間違いありません。

中東での問題が未解決のまま、中国とも事を起こすのは避けたいはずであるし、かといって、日本がアメリカ離れを起こすような事態だけは避けなければいけないからです。

しかし、米国が「尖閣諸島は日米安全保障条約第5条の適用対象」だと明言して、中国に対抗する意思を示してはいますが、中国の強気の出方を見る限り、尖閣問題においては、アメリカの抑止が機能しているとは言いがたいところもあります。

要するにアメリカの外交自体が、中国に対して協調主義的な政策を取っており、ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も、最近のワシントンでの講演で「中国とは大国関係の新たなモデルを模索している」と、批判を避けているように、アメリカは完全に足元を見られています。

(文責・岐阜県本部副代表 河田成治)

中国の防空識別圏問題への一考察(2)
http://hrp-newsfile.jp/2013/1135/

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着実に前進する中国の宇宙開発 日本も遅れを取るな

2013-12-04 09:15:48 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

着実に前進する中国の宇宙開発 日本も遅れを取るな
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7030

中国が2日、月探査衛星「嫦娥(じょうが)3号」の打ち上げに成功した。14日頃には月探査機「玉兎号」が中国初の月面着陸を試みる予定だ。月面着陸に成功すれば、中国はアメリカ・ロシアに続き、月に進出した3カ国目の「宇宙大国」となる。

この度の月探査衛星の発射は、10月末に天安門前で起きたウイグル人による車突入・炎上事故など中国国内での混乱を最小限におさめ、衛星の打ち上げを国威発揚に利用し、政権の求心力を高める狙いがあると見られる。そのためか、衛星の打ち上げが未明だったにもかかわらず国営中央テレビが生中継し、紙面では「嫦娥(月面探査衛星)が玉兎(月面探査機)を抱き、月に向かった」と大々的に報じられた。

中国は江沢民政権以降、わずか20年ほどの間に驚異的な速さで宇宙開発を進めている。

江沢民政権下の1999年には、「神舟1号」で無人宇宙飛行に成功。その後、2003年には「神舟5号」でロシア・アメリカに次いで世界3番目となる有人宇宙飛行に成功した。ただ、「神舟5号」発射に立ち会ったのは胡錦濤だったため、有人宇宙飛行は胡錦濤の“手柄"との見方もある。

その胡錦濤政権は、2011年に宇宙ステーション実験機「天宮1号」の打ち上げに成功し、同年に無人宇宙船「神舟8号」、その翌年には有人宇宙船「神舟9号」とのドッキングに成功した。
このほか、弾道ミサイルによる人工衛星破壊実験や中国版GPS「北斗」のための測位衛星の打ち上げにも成功している。

そして今回、習近平政権下で、中国の宇宙開発は新たに「月」を目指し始めた。「玉兎号」の月面着陸が成功すれば、中国は世界3位の「宇宙大国」という地位をさらに印象づけることになる。

こうして見ると、中国ではそれぞれの国家主席が、その任期中に宇宙開発のコマを着実に前進させてきたと言える。2020年に中国独自の宇宙ステーションの開設が予定されていることから、習近平政権ではさらに宇宙開発が加速する可能性も指摘できる。

中国の宇宙開発担当者は、あくまでも宇宙の平和利用を強調しているが、実際には月の資源開発はもとより、軍事目的で宇宙開発をしていることを忘れてはならない。大陸間弾道ミサイルの開発など宇宙技術の進歩は軍事技術に応用できるものだ。実際に中国の宇宙開発を担当しているのは国防部門であり、人民解放軍の施設でもある酒泉衛星発射センターから衛星が発射されている。

一方の日本は、小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰ることに成功した「はやぶさ」や、国際宇宙ステーションの有人実験施設「きぼう」に象徴されるように、高い宇宙技術を持っているにもかかわらず、中国のような戦略性に乏しい。ましてや、安全保障目的で宇宙に進出することなど考えられていないのが現状だ。
中国が宇宙での影響力をも拡大しようとしている今、日本は宇宙開発でこれ以上遅れを取ってはならない。(飯)

【関連記事】
2012年6月19日付本欄 中国の有人宇宙船ドッキング成功 日本も自衛のための宇宙開発を
http://the-liberty.com/article.php?item_id=4446
2012年6月15日付本欄 宇宙利用「平和目的」削除 中国の宇宙兵器に対抗せよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=4436

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五輪までに環状線完成!? 「追い風」の7年間で未来都市を構想せよ

2013-12-04 09:12:25 | 政治・国防・外交・経済

五輪までに環状線完成!? 「追い風」の7年間で未来都市を構想せよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7029

政府が5日にまとめる予定の「5兆円規模の経済対策」に関し、3日付日経新聞がその素案を報じた。経済対策には、介護や防災対策、震災復興など、幅広い分野から経済活性化を促す施策が盛り込まれる見通しだ。
 
なかでも注目すべき施策は、2020年東京五輪に向けたインフラ整備の加速で、首都圏の環状道路整備が前倒しされること。90年ほど前に、首都圏交通の骨格として計画された3本の環状道路は、整備が遅れ、いまだに「ぶつ切り」状態だ。それにより、「首都圏を通るだけ」の車が都心に溢れ、慢性的な渋滞を引き起こしている。道路整備の前倒しで、首都機能が一気に向上することが期待できる。

それ以外にも「五輪に間に合わせよう」と、近隣住民の反対で止まっていた外環状の練馬―世田谷間の建設や、棚上げとなっていた地下鉄の延伸計画が動きつつある。五輪を機に一気に交通インフラ整備を進めようとする流れに対し、猪瀬直樹・東京都知事は「オリンピックだといって、あれもこれもやりたいといろいろな便乗が出てくる。そういうことが横行しやすい」とクギを刺している。

しかし、今回の五輪は東京や日本の未来都市を構想するまたとないチャンスだ。これほど国民全体が「未来志向」になる機会を逃してはいけない。

国民の追い風のなかで、思い切ったインフラ整備が日本を変えた例が、1964年の東京五輪に合わせた東海道新幹線開通だ。当時新幹線構想には「鉄道は斜陽産業だ」という悲観論や、「資金不足」といった多くの課題があった。しかし、当時の池田勇人総理の「絶対に五輪に間に合わせろ」という厳命のもと、5年という短期間で完成してしまった。その新幹線が、日本を高度意経済成長に導いた。

逆に、そうしたチャンスを逃がしてしまったのが、90年前に後藤新平内務大臣が立てた都市計画だ。関東大震災の復興構想として、先出した「環状道路」や、「100メートル道路」などを立案したが、その計画は「大風呂敷」と批判され、一部しか実現されなかった。その後の車社会到来による慢性的渋滞や、住民の地権主張が障害となり一向に進まなかった環状道路整備を考えると、計画が実行されなかたことは悔やまれる。

五輪を機に、環状道路など様々なインフラ整備が進んでいることは歓迎できる。しかし、リニア新幹線の先倒しや立体交差点による交通円滑化、超高層化による空中の有効活用など、やれることはまだ山ほどある。この「追い風」を最大限に生かして、日本を一気に未来社会へと発展させるべきだ。(光)

【関連書籍】
幸福の科学出版 『繁栄思考』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1
幸福の科学出版 『夢のある国へ――幸福維新』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=107
【関連記事】
2014年1月号記事 現在のトレンドを把握する - トレンドを読む5つのステップ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6972
2013年11月26日 東京五輪、新国立競技場への批判に見る「貧乏神思想」に注意
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7002

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仲井真知事はまだ「県外」か 日本政府が責任を持って判断せよ

2013-12-04 09:09:08 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

仲井真知事はまだ「県外」か 日本政府が責任を持って判断せよ
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7028

日中韓を歴訪中のバイデン米副大統領が2日、安倍晋三首相と会談するために来日した。会談の話題には政府開発援助やTPPなども上がったと考えられるが、最大のテーマは中国が一方的に設定した防空識別圏の撤回要求だろう。

中国が11月23日に新たに設定した防空識別圏は日本のものと大きく重なり、日本の領空である尖閣諸島上空とも重なっている。

中国外務省の洪磊報道官は2日、国際機関などを通じて国際世論を作ろうとしている日本に対し、「日本は問題を政治化しようという下心がある」とけん制するなど、東アジアでの領海侵犯に続き、この地域の空を口先だけで実効支配しようとしている。

米軍は11月26日、この防空識別圏にB52爆撃機を発進させ、中国の一方的な宣言を認めないことを示した。
しかしその一方で、米国務省が米民間航空機に対し、防衛圏通過の際に飛行計画を中国に事前提出することを容認する報道官談話を出したため、日本政府は困惑している。また、バイデン米副大統領も朝日新聞の3日付書面インタビューで「(日中)両国が危機管理および信頼醸成の諸措置の確立で合意することの必要性」を主張するなど、実現するはずのない日中合意を取り付けるよう働きかけており、まるでアジアを中国の意向に任せるかのような動きを見せている。

そんななか、沖縄県の仲井真弘多知事は、4日の定例県議会の代表質問で、普天間米軍基地の移設先である辺野古沖の埋め立ての可否について、「地元の理解が得られない」などを理由に「辺野古移設は不可能だ」という従来の答弁を踏襲する予定だという(3日付沖縄タイムス)。

中国に防空識別圏を撤回させるためには日米が足並みをそろえることが必要であり、今、普天間基地の県外移設という選択肢はありえない。

1992年にフィリピンから米軍が引き上げた3年後、中国軍がフィリピン領を実効支配したことを忘れてはならない。アメリカが世界の警察官から降りないように、日米同盟を強化しなければならない今、日本政府は一県知事にアジアの重大事を左右させないよう、リーダーシップを発揮しなければいけない。(居)

【関連記事】
2013年11月28日付本欄 【そもそも解説】防空識別圏って、どんなもの?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7010
2013年11月28日付本欄 自民・沖縄県連が辺野古移設を容認へ 米軍基地やオスプレイは対中国への抑止力
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7008

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12月3日(火)のつぶやき

2013-12-04 01:25:36 | ツィートまとめ

ブログを更新しました。 『軽減税率という甘い罠』 amba.to/18z5Jo9


特定秘密保護法案の成立を求めることについて。 | 大門未来 オフィシャルウェブサイト okado-miki.net/info/553/ #政治 @hr_party_TW pic.twitter.com/CfPXyuwSLT


【メディアチェック】福島で甲状腺がんが多発? いたずらに恐怖をあおる東京新聞 | ザ・リバティweb the-liberty.com/article.php?it… @thelibertywebさんから

みくさんがリツイート | RT

燃料電池車が2015年から量販へ 災害時の電力源にも | ザ・リバティweb the-liberty.com/article.php?it… @thelibertywebさんから

みくさんがリツイート | RT

天台宗の酒井雄哉・大阿闍梨が霊言に登場 千日回峰と宗教的悟りは別のものだった | ザ・リバティweb the-liberty.com/article.php?it… @thelibertywebさんから

みくさんがリツイート | RT

山梨県甲府市にて講演「日本を世界のリーダーに!」 dlvr.it/4QgTyw

みくさんがリツイート | RT

夕刊フジのコラム「いざ!幸福維新」に釈党首寄稿の『「原発即ゼロ」小泉元首相の主張は“幻想” 具体策は“丸投げ”』が掲載されました。:... ln.is/dlvr.it/etSB

みくさんがリツイート | RT

まさかと思ったらマジじゃねーか!
社民党は朝鮮総連の手先!

takatanx.exblog.jp/12734463/

「朝鮮総連の皆さんと新年会」
2011年 01月 21日
この会はもう30年以上続いているそうです… pic.twitter.com/r8PeXwbXDe

みくさんがリツイート | RT

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