▲「天皇制とジェンダー」/加納実紀代、著/2万2000ウォン
「日本国王は芸能人であり、それ以上でもそれ以下でもない。王一家の裏話に熱を
上げる週刊誌の姿は真に見苦しい。自ら引退宣言でもすれば良いが、日本‘国民’では
ないので自ら退くこともできない。君主制に‘定年’を導入しなければならないという新鮮な提案もある。一言で言えば日本国民は君主制に関心がない。」
進歩的な女性運動家で敬和学園大教授の加納実紀代「天皇制とジェンダー」は
日本で相当な反響を呼び起こした一種の‘反体制著作’だ。‘反天皇制運動’で反体制と
呼ばれる。英国と同じ立憲君主国の日本。
しかし、日本のそれはジェンダー不平等が産んだ‘おかしな’制度と著者は批判する。
ひたすら男だけ王になり、王は芸能人に転落したということだ。著者は君主制を廃止できないなら、まず女性も王になることができれば政治屋らに振り回されないだろうと指摘する。
「昨年夏、英国王室にロイヤルベビーが誕生した。その上、王位継承順位は男優先だったが、性別に関係なく最初が継承する様に憲法改正された。父親になったウィリアム王子が育児に情熱を示す姿が公開された。英王室のジェンダー平等が一般大衆に歓迎されているわけだ。
これに比べて日本は英国と同じ立憲君主国であるにもかかわらず王位を男性に制限するジェンダー不平等が続く。一時、女性にも王位を開放しようという動きが活発に議論された。だが、王太子の弟夫婦に男児が生まれたせいで弱くなった。」
何年か前、日本王家の代が断たれると憂慮が広がったことがあった。外務高試(司法試験)に合格し知性と美貌を兼ね備えて国民的信望を受けた小和田雅子妃が適応障害で10年目の長期療養中ということと皇太子に息子がない点が君主制維持に危機感を投げた。だが、王位継承序列2位の次男から息子が生まれたせいで希望事項(?)に終わってしまった。
著者は「時代に合わない国王制は一刻もはやく安楽死させることが国民にも王室一家にも良いだろう」と力説する。それでも、昨年末スタートした第二次安倍政権は時代に逆らって君主制を強化しようとする動きまで見せている。
安倍と自民党が憲法改正に熱を上げて発表した自民党憲法草案には「天皇を元帥に変え彼に象徴的な権威と政治的権力を付与しよう」という内容まで入れた。
一言で戦前の大日本帝国を取り戻そうということだ。続く不況の中、行く道を失って
深刻化した両極化の中にうつ病を耐えてきた日本国民は安倍の‘日本を取り戻そう’という主張に乗り気になって自民党に大勝させた。
ソース/保守速報http://hosyusokuhou.jp/archives/33032721.html
敬和学園大学http://www.keiwa-c.ac.jp/kenkyu/nenpo/np006.html
勿論、この小川みなというアイドルが敬和学園大の卒業生と言うわけではない。それが恐ろしいところだ。あっちでもこっちでも、こうした歴史認識を当然のように教えているのかと、改めて愕然とする。
翻って、自分の学生時代を思い出しても、特別、国や天皇を悪く教えていた授業も先生も思い出せない。すごく印象に残ったこともない。そういえば、そんなことを言っていたような気もするが、はっきりと思い出せない。余程、いい加減に授けていたのか・・・・。
あ、そういえば、中1の頃、担任が歴史だった気がする。そして、その担任はどうも・・・まるで小学校の先生のようだった・・・。そして、何があったのかは思い出せないがクラス中から嫌われ、私も嫌っていた、多分、信じられないようなことを日常的に言っていたと思うし、わけの分からないことでキレていたりした。そしていつしか、そのクラス担任に対してある種いじめのような状況に陥っていた。暴力などではなく、無視や本人の目の前で「おかしんじゃない?」などと陰口。担任がそばを通るとわざと机ごと遠ざかる、など。でも、単におもしろがってやっていたのではない、ちゃんとした理由があり、その担任を完全に拒否していた。そして、とうとうクラス担任を退き、学校を去る羽目になったのだ。その時「よっしゃ!勝った」とみんな思っていた・・・・。でも他の先生方からは完全に問題学級扱いだった。代わりの担任も、学年が変わるまでつくことはなかった。
もし、私たちが小学生だったら言い包められていたかもしれない。でも、中学生の自分たちには「それはおかしい」と誰もが気づいたに違いない。
その歴史のクラス担任はそうした、“何か”をちょくちょく発言していたような気がする。
でも、現在の学生を見るとどうだろう?
「お前らは、悪い国の、悪い生徒だ、その運命からは逃れられない」・・・作り出された“現実”に対する反感。その苛立ちを担任に歯向かうのではなく、クラスのいじめやすい生徒に矛先を向けているような気もする。担任はその“自分の代わり”が攻撃されているのを見ても敢えて見ぬ振りをし、時にイジメ加害者におもねり、一緒になってイジメに加担する教師もいる。
大津イジメ事件当時の担任
話は戻り
私たちはそのクラス担任の発言に考え方に対しNOを表現したのだと、今でも思っている。教師も自己保身がチラチラ見える気概のないダメな教師と信用できる教師がいると肌で感じはじめる年頃だった。