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Mikuのブログ

サウジアラビアでシーア派指導者処刑 混沌とする中東情勢

2016-01-04 19:29:48 | 中東・ユダヤ教・イスラム教・IS問題

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10722

国民の8割超がイスラム教スンニ派を占めるサウジアラビアで2日、47人の囚人が処刑された。

その中に、イスラム教シーア派の指導者ニムル・アル=ニムル氏が含まれており、中東で物議を醸している。47人中、43人はアルカイダに所属していたとされるスンニ派の人物であり、ニムル氏を含むシーア派の4人は、銃撃や爆撃で警察官を殺害した罪を問われて処刑された。

 

深まる宗派間の対立

サウジアラビア政府は、宗派を問わず、「公平」に刑を執行したつもりかもしれないが、同国で排斥されているシーア派側から厳しく糾弾されている。

ニムル氏の処刑を受けて、シーア派の大国である隣国のイランでは、怒った市民がサウジアラビア大使館を襲撃し、建物内部から火の手が上がった。シーア派が率いる隣国のイラクでも、有力な宗教・政治指導者たちがサウジアラビアとの国交断絶を求めた。

また、同じスンニ派の「イスラム国」も、スンニ派の人物が処刑されたことを受け、サウジアラビアの軍や警察に対する報復を呼びかけている。

キリスト教国である欧米側も、宗教指導者であるニムル氏の処刑が、「宗派間の対立を早急に沈静化させるべきときに、それを激化させることになるかもしれない」として、サウジ側に慎重な対応を求めた。

サウジ側は、主にスンニ派による国内テロを抑止するために今回の処刑を行ったと言うが、それが中東のスンニ派とシーア派とイスラム教同士の対立を激化させるだけでなく、国内にさらなるテロを呼び込むことになるかもしれない。

国を転覆しようとするスンニ派の武装集団や、台頭するイランとの対立を懸念するサウジ側としては、頭が痛いところだろう。 

 

複雑化する中東の紛争

中東の紛争は、宗派間、民族間、そして国家間の利害や主張が複雑に入り乱れ、混沌としている。

スンニ派とシーア派の対立だけでなく、欧米側はイスラム圏から波及するテロを懸念する一方、イスラム圏側は、キリスト教国である欧米による介入や、宗派間の分断に対する警戒心もあるだろう。

これらの対立を根本までたどっていくと、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の違いや、イスラム教のスンニ派・シーア派の教義の違いに行き着く。

今こそ、それぞれの教えに共通する普遍的な価値を再確認すべきであり、現代にも通用する新しい思想が必要となっていることに気づくべきだろう。(中)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『正義の法』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1591

【関連記事】

2015年12月31日付本欄 【2016年、国際政治の展望】国際秩序の乱れは変わらず、イスラム国問題は続くhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10710

2015年12月8日付本欄 オバマ大統領が演説でテロ非難 日本はイスラム国問題解決に向けた考え方を示すべきhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10591

2016年2月号 欧米から見た日本と「イスラム国」 - 誤解だらけの「イスラム国」Part.1http://the-liberty.com/article.php?item_id=10664

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オバマ大統領が「銃規制」 問題解決の決め手は何か

2016-01-04 19:26:52 | トランプ大統領・アメリカ

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10721

オバマ米大統領が、年頭所感で銃規制の強化に取り組むことを発表した。米国内で相次ぐ銃の乱射事件に歯止めをかけようとしている。

米疾病対策予防センターがまとめた2013年の統計によると、銃による死亡者数は年間3万3636人と増加傾向にあり、自動車事故による死亡者数である年間3万3804人に迫る勢いという。

 

オーストラリアでは、銃規制で殺人が6割減

2012年には、コネティカット州の小学校における銃乱射で26人が死亡したり、15年12月、カリフォルニア州の障害者支援施設で起きた銃乱射事件でも、14人が亡くなるなど、銃犯罪は後を絶たない。

アメリカは建国以来、自由を尊重する中で銃の個人所有を認めてきたが、現在、個人の価値観がぶつかり合い、大きなひずみが生まれている。

オーストラリアでは1996年に起きた銃乱射事件を受け、銃の規制を行った結果、銃による殺人が59%減少したという。

米議会は、銃規制に反対する野党・共和党が多数を占めており、法整備などは厳しいと見られているが、今後、アメリカも何かしらの銃規制は必要だろう。

 

「暴力は、調和のエネルギーで中和していく」

アメリカの銃の問題について、大川隆法・幸福の科学総裁は、こう指摘している。

これには、競争社会の光と影のようなところがあるのです。(中略)競争社会に敗れて傷つく。報復したい。八つ当たりしたい。(中略)『この部分にも、やはり、何らかの宗教原理が働かなくてはいけないのかな』と、私も思っています

『基本的には、暴力の発生源自体は、やはり、もう一つの、調和しようとするエネルギーで中和していくしかないのではないか』と思います。そして、『その調和のエネルギーは、どこにあるかというと、やはり、宗教生活にあるのではないか』と思うのです

(「ザ・リバティ」2005年2月号、人生の羅針盤より抜粋)

 

原則として、人生は自助努力の精神で切り拓いていくべきだ。しかし、人間の本質が肉体ではなく、魂であることを考えても、「心」を癒し、支える存在がなければ、人は生きていくことが難しくなる。

現代社会において、調和のエネルギーが弱くなっているのであれば、そのエネルギーは、宗教の力で取り戻す必要がある。

競争が激しくなり、複雑化した現代社会に答えを出せる宗教こそが、真の意味で、世界の人々を救える。

(冨野勝寛)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『正義の法』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1591

【関連記事】

2012年12月19日付本欄 アメリカで銃規制求める声が高まる オバマの新たな"日本化"政策かhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=5336

2013年1月17日付本欄 オバマ氏が銃規制強化案を発表 法案成立を期待したいhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=5472

2013年4月5日付本欄 後退するアメリカの銃規制 国民の"軍縮"が要るhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=5849

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