竹島「固有領土」で確認指示=事実なら是正要求-韓国大統領
(2008年5月19日(月)14:30 時事通信)
で、日本はと言えば
解説書への明記は検討中 竹島で文科次官明言避ける
(2008年5月19日(月)18:42 共同通信)
銭谷文科事務次官は19日の記者会見で日本海の竹島(韓国名・独島)を中学校社会科の学習指導要領解説書に「我が国固有の領土」と明記する方針を固めたことについて「書くか書かないかも含め検討中で、明確に言える状態ではない」と明言を避けた。竹島が中学校のすべての地図帳で領土として明記されていると指摘し、「これに基づいて指導されている。日本の領土を正しく理解することは大変重要」と述べた。
外交問題以前に、「竹島は日本固有の領土です」と記憶させることが中学校社会科の内容だとすると、そのほうが問題なのではないかと。
「47都道府県の名前と場所がわかる」というような「知っている」レベルのことは小学校でやればいい話で、中学生、それも「ゆとり教育」をやめて「考える力をつける」というのを目標にするのであれば
- 竹島については領有権の争いがある
- 日本は固有の領土として主張しているが、韓国は反対している
- 日本の主張の根拠はこれこれ
- そもそもなんでこんな小さい島の領有権が問題になるか→領海と排他的経済水域などの背景がある
というあたりをきちんと教えるべきで
<問題>竹島は日本固有の領土ですか?
<正解>はい
という答えができればいい、というものではないんじゃないでしょうか(そうやって教えたはずの「都道府県」も、宮崎県の場所がわからない高校生が半分以上いるらしいですからどこまで意味があるかという問題は置いておくとしても)。
日本の主張とともに争いがあることも教えれば、韓国も文句の言いようがないと思います。
一方で「学校裏サイト」などが問題になっているくらいですから、中学生にもなれば、独立した当事者間に争いが起きるということは十分承知しているわけで、特に「社会科」の教科書には実社会ではあまり見られない「一義的に正しいこと」だけしか載っていなくてそれを無理やり覚えさせるのでは、興味の持ちようもなくなると思います。
外交問題の前に文部科学省や教育者側の教育に関する感度のほうが心配です。