一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

過剰反応

2008-05-23 | 余計なひとこと

こんなことが新聞ネタ、警察沙汰になる世の中というのはどうなんでしょうか。
警察だか教育委員会だかの発表なので脊髄反射的に記事にしてしまったんですかね。

小学校で実験中、塩化水素が漏れ出す…児童8人軽症
(2008年5月23日(金)18:53 読売新聞)  

23日午前11時20分ごろ、名古屋市 千種 ( ちくさ ) 区見附町、市立見付小学校(高桑恵一校長、児童数370人)の理科室で、6年生の児童が酸素の濃度を調べる実験をしていたところ、器具の接続を誤り、塩化水素が漏れ出した。  
近くにいた児童8人がのどの痛みやせきなどの異常を訴え、病院で治療を受けたが、いずれも軽症で間もなく帰宅した。
(中略)
本来なら、塩化水素は検知管内にある除去剤で取り除かれるが、誤って検知管を逆に取り付けたため、そのまま漏れだしたという。愛知県警千種署も詳しい原因を調べている。

そのうち

xx日午前10時30分ごろ、yy市zz中学の家庭科室で2年生の生徒がキャベツの千切りの実習をしていたところ、包丁の使用法を誤り生徒3人が指に全治3日の軽症を負い、病院で治療を受けたがまもなく帰宅した。
本来なら包丁はあまり大きく動かさずキャベツを持つ手の第一関節と第二関節に当てながら滑らすように使えば指を切ることはないが、今回事前の指導が不十分であったとしてyy警察署は担当の教諭から事情を聞いている。

なんてことになるのでしょうか。
そのうち理科や家庭科はビデオを見るだけ(家庭科は食べるだけ?)になってしまいそうですね。


危険な薬品を使うときには実験手順に注意しないと危ないとか、変な臭いがしたら注意しろ、ということを身をもって知っただけ良かったと思うのですが。

先生も事情聴取などにめげずに、無味無臭な危険物質こそ危ないこと(だから都市ガスはあえて臭いをつけていること)などについてこれを機会に教えてあげたらいいと思います。


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カイゼンの残業代のカイゼン効果に期待

2008-05-23 | あきなひ

トヨタ、「カイゼン」に残業代=QCサークルを業務と認定
(2008年5月22日(木)10:30 時事通信)  

従来は月2時間までとしていた残業代支給の上限を撤廃する。

流れとしてはそうなんでしょうね。
逆に「カイゼン」が得意なトヨタであればコスト意識が高まることでQCサークル自体の「カイゼン」につながるのではないでしょうか。


従来は従業員への分配はQCサークルによる付加価値をベースアップやボーナスという形で還元していた、という構造なのでしょうが、それが「きれいごと」「タテマエ」だ、という従業員の納得が得られなくなった場合には、残業代を支払え、という要求が遅かれ早かれ出てくるのでしょう。

また、一般的には上のような利益配分はうまく機能しない(公正な配分が難しい、経営者とのマインドとして配分したがらない)ので、労働基準法は労働時間で精算しろ、と決めているのだと思います。

そのほうが効率的になるという側面と、そうでない側面があり、なかなか難しい問題ではありますね。


裁量労働制が認められている弁護士についても、大手ローファームはタイムチャージで精算してきますが、同じような案件で報酬が大きく違う(単価が安くてもとても時間をかける人がいるとか)ということがあり、いまひとつ納得感がないことがあります(弁護士への配分はどうなっているんでしょうか)。

一方で、役人は国会の会期中は議員の質問への回答作成のために深夜まで待機しているということが通例のようです(特に民主党はギリギリまで質問提出をしないことが多いとか)。
少なくとも上級職の職員は役職がなくてもこれに対して上限なしで残業代が出るという話は聞いたことがないのですが、これもきちんと払え、ということになるのでしょうか。

そうすると、「行政改革」を叫んでいる国会議員も、国会質問をギリギリまで引っ張らずにきちんと「○日前の×時まで」に提出することが求められるようになります。
前倒しにすることで各党や議員のスタッフにサービス残業をさせるわけにはいかないとなると、最終的には国会議員自身も常に問題意識を持って効率的な仕事に取り組まざるを得なくなります。


うーん、それはいいかもしれませんね(笑)

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