一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

外部調査委員会の「第三者性」

2009-09-03 | あきなひ
ブックマーク先がうまく行ってなくて更新をフォローできていなかったようで、toshiさんのブログ経由で気がついたのですが、著名ブロガーの磯崎さんが、カブドットコム証券の社外取締役の辞任について自らのブログで、辞任の経緯と調査委員会の報告書へのコメントをしています。(カブドットコム証券社外取締役辞任について(コーポレートガバナンスについてのご参考)

この調査委員会の報告書は、僕もかなり激しい筆致だなという印象を持ったのですが(美大出身者は弁護士に「デザイン」について語られたくはないだろうなぁ参照)、両方を読み比べるといいかと思います。


先日の日経新聞に、企業不祥事があった際の外部調査委員会に委員を選定した企業側の意向が反映している場合があるというような記事がありました。
ただ、「企業側の意向」といっても、経営者に過失はなかったと言ってほしいとは限らず、企業不祥事があった場合には誰か「人身御供」を出さなければいけないという場合もあるでしょうから、外部調査委員会の「第三者性」の評価は難しいものがあります(磯崎氏は言外に後者の可能性を示唆しています)。


外部調査委員にとっても、依頼者である企業に厳然とダメ出しをする勇気に加え、誰を血祭りにあげようと舌なめずりしている世間に対しても毅然と「会社(経営者)自体には責任はない」と言い切る勇気も求められるわけす。
特に後者の場合「依頼者である企業からの影響がないこと」を立証するのはいわゆる「悪魔の証明」になってしまうだけに、とても難しいのではないかと思います。


コメント (4)
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