最近とんとごぶさたのケンタッキーフライドチキンですが、チキンを注文すると脚(モモ)と胸が必ず抱き合わせで出てきます。(今でもそうなんだと思います。)
確かに鶏一羽に脚は二本しかないので、モモばっかり出すわけにはいかないのでしょうが、それなら値段を変えるとかしないのかな(セブンイレブンとかならやりそう)、アメリカ人はこだわらないのかな、と疑問に思ってました。
一方、中国人は足(と手羽)が好き、というのがつぎの記事。
Chewy Chicken Feet May Quash a Trade War
(September 15, 2009 The New York Times)
China is threatening to cut off imports of American chicken, but poultry experts have at least one reason to suspect it may be an empty threat: Many Chinese consumers would miss the scrumptious chicken feet they get from this country.
"leg"でなく"feet"だと脚じゃなくて足ですよね。
これは
中国製タイヤを緊急輸入制限=3年間、追加関税課す-米
(2009年9月12日(土)12:03 時事通信)
オバマ米大統領は11日、中国製タイヤに対しセーフガード(緊急輸入制限)を発動すると発表した。輸入急増で打撃を受ける国内メーカーや労働者の保護を目的に3年間にわたり最高35%の追加関税を課す。オバマ政権下で初となる緊急輸入制限に中国側は強く反発している。
カーク米通商代表部(USTR)代表は同日声明を発表し、「米国の労働者や産業が受けた被害に対応する必要な措置だ」と指摘。一方で「中国は米国の第2の貿易相手で、関係の健全さと強さが両国にとっては極めて重要だ」と強調した。追加関税の対象は乗用車および小型トラック向けのタイヤで、9月26日から適用。税率は1年目が35%、2年目30%、3年目25%。
を受けて、中国が
<米中“タイヤ戦争”>中国が自動車・鶏肉などで対抗措置へ
(9月14日10時20分配信 サーチナ)
13日付新華社電によると、中国政府・商務部は同日、米国産一部自動車と鶏肉製品について、反ダンピング措置の実施に向け調査を始めることを明らかにした。米オバマ大統領が11日、中国製タイヤ輸入に上乗せ関税を課すと発表したことに対する対抗措置。
米国産自動車と鶏肉製品について、中国国内の関係業界は、米国側のダンピングと補助金などの不公平な輸出で損害を受けているとして商務部に調査を求めていたという。
商務部高官は、「中国は一貫して保護貿易に反対してきた。金融危機発生以来の中国の行動が、この事実を証明している。中国は世界各国と共同で、世界経済の早期回復を実現することを願っている」と述べた。
という対抗措置をとったものを受けたものです。
上のNYTの記事は続けて
About half of the chicken parts sold to China are wings and feet, which are worth only a few cents a pound in the United States. As delicacies in China, they fetch 60 cents to 80 cents a pound, a price that no other foreign market comes close to matching, according to industry experts.
Mr. Aho said the big chicken feet result from the American preference for white chicken meat. A bird bred for big breasts is necessarily bred to have big, strong feet and legs, he said. The United States is by far the world’s leading supplier of king-size chicken feet.
やはりアメリカ人は胸肉が好きなんですかね。
その大きな鶏を育てると足も大きくなって、中国人が好むということでしょうか。
"wings"って手羽のことですよね?
それなら、胸肉はアメリカ人が、足は中国人が食べて、残りのモモを日本に輸出すれば一番儲かるような感じもします。
ところで、中国の鶏肉消費の量や輸送コストを考えると、米国からの鶏肉輸入というのはそんなに大きなシェアを持っていないんじゃないかと(根拠なく)思うのですが、昔の日米貿易摩擦のときの「金属バット」のような象徴的な意味合いがあるのでしょうか。
それとも、実際に大きなシェアを持っているのでしょうか。