一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

こわいもの見たさ

2009-09-10 | まつりごと

お互いにそういうギャンブルはしないだろうけど「福島瑞穂法務大臣」とか・・・

いずれにしろ、内閣の意見と党の意見と個人の意見をどうやってバランスさせるかが一番難しそうな人ではあります。


3党連立合意 亀井、福島氏入閣へ
(2009年9月10日(木)08:05産経新聞)  

民主、社民、国民新3党は9日、国会内で党首会談を開き、連立政権を樹立することで正式合意し、合意文書に調印した。民主党の鳩山由紀夫代表を16日の特別国会で首相に指名し、連立内閣を発足させる。  

党首会談で鳩山氏は、社民、国民新両党に党首クラスの入閣を要請。国民新党の亀井静香代表は会談後、鳩山氏に電話で、「どういう立場で働くかはお任せする」と伝え、自身の入閣を受諾。社民党の福島瑞穂党首の入閣も固まった。  


■連立政権合意骨子  
一、調整が必要な政策は3党の党首クラスによる基本政策閣僚委員会で議論し、その結果を閣議に諮り決める。  
一、速やかに緊急雇用対策を検討。  
一、今回の政権担当期間は消費税率を5%に据え置き。  
一、郵政改革見直し法案を速やかに作成し成立を図る。  
一、年金記録問題の解決に集中的に取り組む。  
一、国と地方の協議を法制化し、地方に権限を大幅に移譲。  
一、緊密で対等な日米同盟関係をつくる。  
一、沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地の在り方について見直しの方向で臨む。  
一、憲法の三原則順守。憲法が保障する諸権利の実現を第一とする。


骨子の一番最後の二文目の「バスケット条項」がけっこうポイントになったりして。

 

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『ナイト・ミュージアム』

2009-09-10 | キネマ
ニューヨーク自然史博物館は行ったことはないのですが前から興味があったのですが、そこを舞台にしたこの映画は観そびれていました。
2(こちらはスミソニアン博物館が舞台のようですが)が出たのを機会にやっと観ました。

博物館は想像していたのとちょっと違って蝋人形とかあって意外だったのですが(映画ではそういうところをピックアップしただけかも)、それはさておき映画としては素直に楽しめました。

観た後で思い出したのが(昔の?)少年ジャンプのキーワード「友情・努力・勝利」。
この映画もこの3つの要素がそろっています。

これは「子供と一緒に健全に楽しめる」ためのキーワードなのかもしれません。

最近は殺伐とした映画が多くて、こういう王道の娯楽映画が(ディズニーアニメ以外は)少なくなっているので、こういう王道を行く映画が目立つのかもしれません。

次に2も観てみようと思います。



PS
話は変わりますが、勝間和代さんのいわゆる「勝間本」を評して、誰かが「努力・競争・成功」をキーワードに挙げてました。
なるほどなぁ、と思ったのですが、少年ジャンプと比較すると「友情」の有無が大きな違いです。

多分「友情」というのは定型化しづらいから「勝間本」では取り上げてないのではないかと思います(多分「ネットワーク」とかの形になっているのかな)。



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小樽ラーメン「初代」

2009-09-09 | 飲んだり食べたり
北海道出張のついでに小樽でご当地ラーメンを

小樽ラーメンというのは醤油をベースにしたものが多いようで、その中であっさり系とこってり系など各店特色を出しているようです。

タクシーの運転手さんのお勧めで行ったのは初代
小樽の隣駅の南小樽駅の近くにあります。
ちなみに、南小樽駅は駅舎にコンビニが併設してあるのですが、駅の入り口が小さく駅名表示とコンビニのカラーが同じなので、思わず見落としてしまいそうになります。(参考

いただいたのが限定の「白醤油ラーメン」



スープは天日塩と白たまり醤油、白ワインと鮭の魚醤と魚介からとっているとのことで、塩ラーメンと醤油ラーメンの中間のような味わいです。
こういうスープは初めてですが、なかなかいけます。
コシのしっかりした多加水麺との相性もなかなかで、美味しくいただきました。


運転手さんの話では、ご主人は現在新規出店した札幌のほうにいるとのこと、帰りに寄った札幌駅では、駅ビルの札幌ら~めん共和国に新規出店した店舗として看板がありました。

ラーメンは比較的多店舗化しやすいとは思いますが、最近の商業施設は目玉を作ろうと「オンリーワンショップ」を誘致していますが、1軒だけの個人オーナー
店が2軒目、3軒目を出したために、目が行き届かなくなって評判を落としたり、オーナーが過労で倒れたり、最悪借入金が膨らんで倒産したりということがあります。
「初代」もテレビで紹介されたりとかなりの有名店とのことですが、どうしても「ブーム」は対象を消費してしまいがちなので、それにまけずに地道に、またはしたたかにがんばってほしいと思います。


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裸でも王様

2009-09-08 | あきなひ
Twitterでの「つぶやき」みたいですが、どうもTwitterはいまひとつ使いみちがイメージできないので、ブログでつぶやいてみます。


企業などで(オーナー)社長が独善でしかも誤った行為に走るのを「裸の王様」などといいますが、「言っても聴かない社長」よりは「社長に物が言えない(言う人がいない)」という状況のほうが多いのではないかと思います。

そういう会社の社員(含役員)に限って、陰で社長を「裸の王様」などと揶揄しているのではないかと。


でも一番の問題は、「裸だけど王様に逆らうのは得ではない」と考える社員側にあって、そういう会社の雰囲気がガバナンス(不在)体制につながっているのではないか。


なので、「裸の王様」を揶揄する前に「裸でも王様」と考える自分を省みる事が大事だな、などと思った次第。



PS
このエントリを書いたところで磯崎さんのコメントに気がつきましたが、このエントリはカブドットコム証券とは全然違うところで思いついたので、同社を意識しているわけではありません(実情も知りませんし)。
念のため。


PS2
Twitterは「フォロー」したりされたりというのがとっても忙しそうだし、何か特定のトピックについてアイデアの交換をするとかのニーズがない限りあまり使うメリットがなさそう。
特に僕は面倒くさがりだし(流行り物好きではあるんですが)。


かといって

  「咳をしてもひとり」

のような状況でつぶやくのもちょっと寒いし・・・

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『故事成句でたどる楽しい中国史』

2009-09-07 | よしなしごと

題名のとおり、故事成句の元になった出来事を中心に中国の歴史をたどるという本です。
神話・伝説の時代から清王朝の滅亡まで(元以降は駆け足ですが)をかいつまんでコンパクトに復習するのにも役立ちます(なにしろ岩波ジュニア新書ですから(笑))。
そして、年代や前後関係についてけっこう記憶があいまいだったことに気が付かされます。

本書で取り上げられているのは日本でもおなじみの有名な故事成句ばかりですが、その多くが「呉越同舟」の春秋時代から劉備が諸葛孔明を「三顧の礼」をもって迎えた三国時代という紀元前7世紀から3世紀に集中しています。
いかに中国人が歴史の記録に熱心だったか、そして、人間の営みが昔から変わらないか、ということに改めて感心します。


ところで最近問題になっている新疆ウイグル自治区のウイグル族と漢族の紛争ですが、もともと中国全土を最初に統一したのは北方異民族です。
南北朝時代鮮卑族が建てた北魏が439年に華北地方を統一し、その後東魏と西魏に分裂、東魏→北斉、西魏→北周となったあと、北周が北斉をほろぼし隋となり、589年に隋が南朝最後の王朝陳をほろぼして中国を統一しました。
隋の後300年続いた唐もまた北朝系の王朝です。
その後13~14世紀の元はモンゴル族ですし、17~20世紀初頭の清は満州の女真族の王朝です。(新疆は18世紀に清に征服されて以降「中国の一部」として今に至っています。)

そうなると「漢民族」って言っても歴史的には混血が進んでいるはずなので「漢民族」ってなんなんだろうという素朴な疑問がわいたので、Wikipedia「中国の少数民族」を調べてみました

中国政府は、民族区域自治という少数民族政策を取っている。国民を、漢族と55の「少数民族」とに区分し、その民族ごとに集住地域を「区域自治」の領域として指定した。そこでは、「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」「区域内で通用する単行法令の制定権」などを行う事を認めている。国民を構成する諸集団が、どの「民族」に帰属するかを法的に確定させる行政手続きを、民族識別工作といい、清代から民国期にかけて伝統的に「五族」とされてきた民族数は、この手続きにより56にまで増加した。

とあります。

言語分布図を見ても、独自の文化を持つ少数民族以外を漢民族として整理しているようですね。


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週刊ダイヤモンド「ニッポンの団地」

2009-09-05 | 乱読日記
先日はちょっとくさしてしまったのですが、今週号の週刊ダイヤモンドの特集「ニッポンの団地」はいいです。

高度成長を支えた「団地」が直面する高齢化と老朽化という問題を軸にしながらも、いつもの「危ない○○ランキング」のように危機感をあおるだけでなく、建替えやコミュニティ維持の成功事例などを豊富に盛り込みながら考えさせられる内容になっています。

また、記事の切り口も、URの役割(これ単独でつっこめる話題ではあるもののポイントは押さえてます)とか中古団地の購入作戦(リフォームを前提にすればお買い得)から「団地萌え」(^^)まで幅広いです。

けっこうおすすめ。


ところで、居住者の高齢化はともかく、老朽化については民間の賃貸住宅も同じで、ここ数年のJ-Reitや不動産投資ファンドブームの中で大量に供給された賃貸マンションについても、30年後くらいには「似たような企画の住宅が一斉に老朽化(大規模修繕の必要な時期)を迎える」という同様のことが起きるはずです。

これに対して大きくは①物件の入れ替えで対応する、②長期修繕費を積み立てて対応する、という二つの対応策方向性があります。
ただ前者は、物件を売ろうとした場合、買主も長期修繕費用を割り引いて買うことになるので理論的には②よりも儲かることにはならない(=上手に売り逃げて「ババ抜き」に勝ち続けるのは無理がある)はずです。

そうすると、長期修繕費を確保することが必要になりますが、J-Reitは導管性要件として利益の90%配当が必要なので、基本的にはその原資は減価償却費で賄う必要があります。増資で資金調達という選択肢もありますが、大規模修繕のための増資は単なる希釈化になる可能性が高いので難しいと思います。
制度上J-Reitは減価償却費の60%を上限に「出資の払い戻し」として分配が可能ですが、そういうことをやって見かけの分配金を増やしているところがあったとすると(調べたわけではありません)もっと厳しいですね。。

J-Reitの投資法人債償還などの資金調達リスクは「官民ファンド」の設立等で一息つきそうですが、金融市場が落ち着いた後にはレバレッジ・資金繰り以外の中長期的な運用戦略と力量が問われることになります。

そうなってはじめて商品として定着したことになるんでしょうね。

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タダより安いものはない

2009-09-04 | あきなひ


夕方新橋のマクドナルドの店頭の光景


何やら人だかりがしているので野次馬根性で見に行くと、




のキャンペーン中。

無料コーヒーが配られるのを待っている人でした。


店員がコーヒーを持ってくるとこんな感じの奪い合いで一気になくなります。




そしてまた次の人だかりができます。


僕はコーヒー自体があまり好きでないので並ばなかったのですが、やはり「タダ」の力はすごいです。
しかも、期間限定・時間限定と客の気持ちを煽ります。
あわせて「ビッグマック200円キャンペーン」もやっていて、しっかり売上増につなげようとしています。


マクドナルドはこういう客の欲望の刺激の仕方が上手ですね。
『スーパーサイズ・ミー』によれば、そもそもマクドナルドのフードやドリンクに大量に自体に使われている砂糖や油には依存性があるらしいので、とにかく引き入れてしまう、というのがポイントなのでしょうか。


だからって民主党の「高速道路無料化」は、キャンペーンをして何の収益を上げるか(どこで費用を回収するか)がわからないので、新政権下では頃合を見計らいながらうまく軟着陸させたほうがいいと思いますが。


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外部調査委員会の「第三者性」

2009-09-03 | あきなひ
ブックマーク先がうまく行ってなくて更新をフォローできていなかったようで、toshiさんのブログ経由で気がついたのですが、著名ブロガーの磯崎さんが、カブドットコム証券の社外取締役の辞任について自らのブログで、辞任の経緯と調査委員会の報告書へのコメントをしています。(カブドットコム証券社外取締役辞任について(コーポレートガバナンスについてのご参考)

この調査委員会の報告書は、僕もかなり激しい筆致だなという印象を持ったのですが(美大出身者は弁護士に「デザイン」について語られたくはないだろうなぁ参照)、両方を読み比べるといいかと思います。


先日の日経新聞に、企業不祥事があった際の外部調査委員会に委員を選定した企業側の意向が反映している場合があるというような記事がありました。
ただ、「企業側の意向」といっても、経営者に過失はなかったと言ってほしいとは限らず、企業不祥事があった場合には誰か「人身御供」を出さなければいけないという場合もあるでしょうから、外部調査委員会の「第三者性」の評価は難しいものがあります(磯崎氏は言外に後者の可能性を示唆しています)。


外部調査委員にとっても、依頼者である企業に厳然とダメ出しをする勇気に加え、誰を血祭りにあげようと舌なめずりしている世間に対しても毅然と「会社(経営者)自体には責任はない」と言い切る勇気も求められるわけす。
特に後者の場合「依頼者である企業からの影響がないこと」を立証するのはいわゆる「悪魔の証明」になってしまうだけに、とても難しいのではないかと思います。


コメント (4)
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週刊ダイヤモンド「特集 弁護士大激変!」

2009-09-02 | 乱読日記
遅ればせながら先週号の週刊ダイヤモンド(8/29号)の「特集 弁護士大激変!」について。

冒頭、過払い利息返還が弁護士の一大収益源になっている実態が取り上げられてます。
中には多重債務に苦しむ債務者に「融資します」といいながら自らは融資せず闇金を紹介して紹介料を取る「紹介屋」が、闇金を紹介する代わりに「過払い利息を返してもらえますよ」と弁護士を紹介して、紹介した弁護士報酬からキックバックを受ける(これ自体営利目的の法律事務の周旋なので弁護士法72条違反です。)というような実態があるそうです。

過払い訴訟をビジネスチャンスととらえるのか、社会正義の実現という弁護士の使命をどう考えるのか、そうはいっても大増員時代に霞ばかりも食えないし、という問題提起をしながらも、後半はお得意のランキングとか収入の実態という話になってしまうのは週刊ダイヤモンドの定石なのでそこは仕方ないですが。


疑問に思ったのが「潜在市場は2兆3000億円-主要案件(刑事は除く)別の法務サービス推計値」という図。

企業法務は3000億円の市場だそうで、その根拠は
・企業法務を専門とする法律事務所に勤める弁護士の平均時間報酬を5万円、年間に必要とされる労働時間2000時間
・企業法務にかかわる弁護士数は3000人
(計算式)
5万円×2000時間×3000人=3000億円
とあります。

「平均5万円」というのはちょいと高いんじゃないか、とか逆にアソシエイトの労働時間はこんなもんじゃ済まないんじゃないかということはさておき、そもそも「年間に必要とされる労働時間」の根拠が不明。

うがって考えてみると、正確には「年間に(法律事務所に)必要とされる報酬請求対象となる時間」ということなんじゃないか。
つまり(この記事のために取材した)タイムチャージで仕事をしている法律事務所は、売上の目安(ノルマ)として「年間一人2000時間」という数字を持っているのではないかということ。(ちなみに2000時間というのは週40時間労働制の年間労働時間(365日で2085時間)とほぼイコールです。)

だから最近、簡単な契約に妙に細かいコメントが付くのか、などと思ってみたり・・・


それはさておき、案件が減ってくると大量採用した若手弁護士が経験を積む機会が少なくなるわけで、法律事務所・若手弁護士双方にとって収益面以上に若手の能力開発という意味で不景気の影響は大きいのではないかと思います。

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『フロスト×ニクソン』

2009-09-01 | キネマ
選挙といういこともあり週末は政治ネタの映画を。

ウォーターゲート事件で辞任したニクソン大統領が、後任のフォード大統領から恩赦を受け責任追及がなされないまま政界から引退して3年後、イギリスの司会者デヴィッド・フロストがテレビインタビューを申し込んだ、という実話をもとにした映画です。

イギリスとオーストラリアのトークショーの司会者からのステップアップと一攫千金を目指すフロストと、政治の素人相手のインタビューで汚名返上と自らの功績をアピールしようとするニクソンの利害が一致してインタビューは実現するが、そこから双方の利害が入り乱れた虚々実々の駆け引きが展開されます。

ジャーナリズムの正義などではなく、金銭欲・出世欲と政治家としての「業」のぶつかり合いが、歴史に残るインタビューという結果を生むというあたり、良くも悪くもアメリカ的な話ではあります。


日本だと逆に政治討論やインタビューがみんなバラエティー番組のノリになってしまうあたりが残念です。
政治家の方も真剣勝負のインタビューに応じようという人がなかなかいないから、きちんとしたインタビューや討論番組が成り立たないということもあるんでしょうね。
たとえばみのもんたが小泉改革を承継するはずが投げ出した安倍元総理をインタビューしたらどんなものになるか、と考えると、彼我の差ははっきりしてきます。


原作は、本作の脚本も手掛けたピーター・モーガンの舞台劇で、同舞台でそれぞれニクソンとフロストを演じた俳優が映画版でもそのまま同じ役に起用されているだけあって、迫真の演技を見せています。




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