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今夜は 土佐神社 しなね様 の宵まつりです。
子供の頃は この 宵じなね に行くのが嬉しく 娯楽の少なかった時代
待ち遠しい 夏休みの楽しみでした。
お目当ては 当然夜店で 裸電球の下 金魚すくいや輪投げなどやったものです。
親から 「 お参りが先!。 」 とたしなめられ
神社の前で さっと手を合わせ 目指す店へ走りました。
大人は 松明と白砂糖の豆板を買い 子供は ガラス細工の動物や 着色されたヒヨコを買いました。
「 しなね様は 偉い神様だから その日のうちに 一度は雨を降らせ 馬場はらいをするものだ。 」
と聞かされました。
今年も 朝から小雨が降っており 神様は不浄を洗い清められました。
この しなね様の祭りが終わると 急に秋色が強くなりました。
「 しなね様が済んだき はや 涼しゅうなるねえ。 」 とは大人の挨拶になりました。
この頃より 夏休みの宿題に追われ 溜まった日記を書くのに
行ってもない海水浴や 花火大会が登場したものです。
自由宿題に 紙芝居を選んだ私は 8月の最終日に 得意満面で 家族の前で披露しました。
ところが 1枚目の絵の裏に 1枚目の話を書き 紙芝居では成立しなくなりました。
鉛筆書きの裏の話を消し 家族全員で書き直す羽目になり 隣の従妹まで呼んで
大騒動しての 深夜までの作業になりました。
セミの鳴き声もめっきり減り 夜は虫の音が心地よい外に出て なつかしい昔を思い出しました。
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中庭の 鳩のヒナは2羽でした。
親と変わらない大きさになっています。
「 来週あたり 巣立つのではないでしょうか。 」 と管理人さんが言っていました。
ふっくらとした胸をしています。
鳩胸 とはよく言ったものです。