年金暮らしになってからは そうたびたび 美容院へも行けませんが
髪の根元が白く 相当目立つようになってから やっと腰を上げます。

美容院の予約は 早朝の 1番客になれる日を選びます。
その1番客が 白髪染めが もう終わりに近づいたとき 2人の年配客が
来ました。
甲さんと乙さんの 仲よし2人組は 美容院へも いつも連れだってきます。
土佐のマダムは声高なため 聞き耳たてずとも 店内には響き渡る声で
話の内容は 甲さんの息子に 最近 男の子が誕生したらしい。

乙 それで 名前は もうつけた?
甲 名前は はると 優しい音と書いて 優音じゃとっ!
乙 なんか 気に入らん みたいじゃが?
甲 う~~ん 薩摩隼人の 隼人にしょうか 言いよったきね
あたしゃあ こりゃ ええ名前じゃ 思いよったけんどね 優音じゃとっ!
隼人がええ思うても おばあが いらんこと 言われんろぉ?
乙 優音も ええ名前と思うけんどね‥‥ そら そうと
娘さんくは もう 子どもは終わりかね? 3人目は 作らんかね?
甲 とんでもない! 3人目を作ったら おおごとになる
今じゃち よーよで 食べていきゆうきね 3人目は いらん いらん
作られんと あたしゃ きっちり 言うちゅうきね
乙 優音ちゃんは 3人目 じゃろ?
甲 それよね 3人目よね‥‥ 家もしゃくせんして 買(こ)ぉたばっかりじゃに
やめちょいたら よかったけんどね 娘にゃ言えても 息子んくにゃ
ようゆわん‥‥ それが言えたら あたしも 苦労せなぁね
乙 アハハ ハハハ~~

さいですか ぷぷぷっ と笑いをこらえ 白髪染めの1番客は 朝抜きで家を出たため
モーニングサービスへと 走りました。