くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

熊谷守一 生きるよろこび展。

2018-05-22 | 映画・TV

先日NHK朝イチへ樹木希林さんが出演し 翌5/19公開の『モリのいる場所』
の紹介をしました。

30年間自宅敷地を出ず97歳の生涯まで描き続け 仙人と言われた画家熊谷守一
を描いた作品で 守一を山崎努さん 妻秀子を演じるは希林さんです。

翌5/20の朝 映画へ行こうか いや1,100円の女性デーまで待とう   そうやったわ!
松山で没後40年 『熊谷守一    生きるよろこび』 展を確か4月からやっているはず
朝ご飯を食べ 高速を1時間半走って 愛媛県美術館に着きました。

 
 

守一作品はネコの絵が知られ 単純な形と優しい色に癒されますが そんな絵では
なく 画面全体が暗く 何を描いたか不明な初期の作品を経て 次第に明るく変貌
していった 経年の履歴書みたいな作品の変化は 素人にも楽しめました。

まずスケッチ画があり 同じ構図で 色を微妙に違えた2枚の油絵がある 次は絵の
中の魚の跳ね方が微妙に違ったものになり という風に 一見同じ絵が4枚あります。

スケッチ画にはうっすら鉛筆で 下を3寸縮める 右へ1寸伸ばす などと書き込まれ
その通りに 次の絵は魚の位置が移動しており 名前のサインもいつからかカタカナに
なっていたりで 守一は細かいことに頓着しない 大らかな性格だったようです。

30年間引きこもりでしたが アンリ・マティスには影響を受け マティスの構図を
参考に描かれた絵が数枚あって 中には 守一の代表作になった絵もあるそうです。
生きるよろこび展は 守一の人間味あふれる長い日記 との感じを受けました。

守一の展示は四国では初めてらしく 各美術館や個人所有も含め 油彩画中心に書や
水墨画など 200点近く借り集めるは大変で 主催者の苦労がしのばれます。

文化勲章や勲三等叙勲も辞退して お金も名誉も一切望まず 仙人生活97年の生涯に
連れそう妻秀子 映画が楽しみです。

 
 

朝イチでは 希林さんの昔の写真も紹介され 赤ちゃんの也哉子さんは 当時の
母親そっくりに成長しました。  母親のこの時代の名前は 悠木千帆さんでしたね
あら~ ロックンローラーのご主人は 当時はなかなかのイケメンですこと

 

『へたも絵のうち』 と熊谷守一は言いました。 
上手な人が言ってこそ きらり光る言葉であって 下手がこれを言ってもねぇ。。。


 
 

コメント (27)
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