煌々とした輝きの月。東天の宇宙に、木星と引き合うかのように。折りしも今宵は、星々が見事に冴え渡る。空気の透明度も素晴しいもの。真冬の天空には、龍さえ眠る。頭を落とし、背を丸めて、鼾を体中に閉じ込めて。天龍も夢をみるのだろうか。
天空の一日は、地上では1年にあたる。天龍の目覚めには、どんな異変があることか。天空が軋み震えれば、地上は憂い嘆く。核のゴミは姿を変えて、うねりのたうつ。人間の手に負えない物が、神には可能になるのであろうか。其の未知なる物質が。
新聞の購読料金が、安いのか高いのかは読み方だろう。加えて、毎日のことなので嵩張る。廃品回収はあるが、これまた決まっているので、何時でもという訳にもいかない。然し、25枚程の枚数に、様々な分野の記事が満載。心の糧にも成り得る。
新聞の活用法も、新刊のチェックがある。可能な限り、図書館に予約をかけ読む。その後、再読したい時には、ハードカバーも辞さない。必要な書籍は身を援ける。職場でも、読書が趣味など皆無だ。仕事に関する本さえ読まないには、言葉も無い。
親が、本を読むからと言って、子どもも読むとは限らないし、その反対もあり得る。子どもの頃、兄には雑誌を買ってもらえるのが、自分には通らず、悔しかった。本が好きだったのではなく、知らないことが記されているのにびっくりした。貪り読んだ。
ジャンルは問わず、片端から読んだ。読み進んでいく内に、自分の中で面白さに目覚めたSF。空想科学小説。アシモフのロボットの話、宇宙の生活。異空間の物語。体中がときめいた。あのワクワク感は忘れらない。地底探検・Drモロー博士の島。
砂の惑星・火星年代記・ウは宇宙のウ・さよならジュピター・百億の昼と千億の夜と。シャーロック・ホームズに始まり、若草物語、ペロー童話、アンデルセン童話、イソップ物語、秘密の花園、小公子、だれも知らない小さな国、数限りない世界・・・
物語の扉を一つでも開けたら、未知なる世界に足を踏み入れ、抜け出せない。螺旋状に上がり降り、或いは縦横に交差する。それが亦、歓びでもあり愉しみに繋がる。青い鳥のチルチルとミチルのように、幸せは案外直ぐ傍にあることに気づく。
昨年、やっと数輪咲いた。一昨年には、大きな緑の虫に蕾が齧られ、一輪も咲かなかった。大蒜と枇杷葉エキスを撒いた。